第27話

「川村さん、私また映画出れるかな」

川村さんはすごい驚いた顔で私の手を両手で掴んだ

「もちろんよ、待ってたのよ私

どうしたの?なにかあったのかなー?」

「別に、何もないわよ

またレッスン始めるから先生に伝えといてね」



すぐに出演の話は来、たさすがに主演ってことはなかったけど

主人公を支える重要な役だった




「ただいま、私また映画でるよ」

「おめでとう!ひかりの映画が見れるんだね」

秀くんは喜んでくれた

私また物語を始めるよ



撮影が終わるともう次の仕事ご用意されていた

「休んでたぶん頑張ってもらわないとね」

「まかせて、また主役がもらえるように頑張る歌だって歌うよ」

川村が嬉しそうに仕事をとってくる

私はそれを精一杯こなしていった







暮れの映画の祭典で最優秀助演女優勝を受賞した



「このスポットライトが当たるステージにまた登らせてくれた人たちに感謝したいです」


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