第5話 冒険者の動き

 ―離れ島にいる魔王ドラゴンを討伐せよ―


 とある街の掲示板にその依頼が貼られている。その依頼を目にしたのは勇者率いる冒険者一行である。


「魔王ドラゴンの討伐依頼だってさ、オレ達ならできるんじゃね!」と勇者は言う。

「そうね、やれないことはないんじゃない」と女魔法使いは賛同する。

「そうだね、やってみる価値はあるかも!」と魔法戦士も賛同する。


「じゃあ準備して、あさって行ってみるか!」

「装備とか整えましょうよ!」

「ボクはちょっと鍛えてくるよ!」

「そうか、オレ達はよろず屋に行くから、また後でな」

「うん後で」

「今日はほどほどにね!」

「気をつけるよ」


 冒険者一行はそれぞれ、魔王ドラゴンの討伐に備えることにした。勇者と女魔法使いはよろず屋に行く途中である。


「そういえば、よろず屋にドラゴンを倒しやすくなる剣が売られてたな」

「へぇ~、それ買ったら簡単に倒せちゃうわね。わたしは、強くてかわいい服がほしいわ」

「そうだな、だとしたら簡単じゃね、この依頼」

「でも調子に乗ると危ないわよ、うふふ…」

「まあそれもそうだなと言いつつ、ここかよろず屋は」

「中に入りましょ」


 店の中には武器や防具、道具などが売られている。勇者は武器、女魔法使いは防具を見ることにした。


「これかぁ、ドラゴンを倒しやすくなる剣ドラゴンシェーブは…」

「だいぶトゲトゲしてるわね。値段は……1000銀貨…少し高いわね」

「でも魔王を倒せるんだから、ケチるわけにはいかないな。オレはこれを買うことにしたぜ!次はお前の防具を見に行くか」

「行きましょ」


 勇者と女魔法使いは防具がある場所に移動した。


「ここに防具があるのか。うわ種類多すぎ…」

「これもかわいいし、あれもかわいいわね!」

「これは時間がかかりそうだな…」

「待って、これが良いけど色が3種類もあるわね。ねえ、このマジカルドレスの青色か黄色か紫色どれが良いと思う?」

「そうだな…あんま目立つのはな…無難な青とかはどうだ」

「う~ん…そうね…戦いで目立つわけにもいかないし……青にしましょう!」

「よし決まりだな、行こう!」


 勇者と女魔法使いの2人は武器と防具を買い、泊まっている宿に戻っていった。



 明後日(みょうごにち)、勇者と女魔法使いと魔法戦士の3人は、魔王ドラゴンを討伐するために船で離れ島に向かっていた。


「そういえば、ボク新しい技を習得したんだ!」

「そうか、お前ずっと特訓してたもんな、やったな!」

「うふふ楽しみにしてるわね」

「うん、楽しみにしててね」

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