第3話 いたずら魔王1

 いつものように雷がたくさん鳴り、天気が悪い日のことである。

 この日も魔王ドラゴンは練習をしようとしていた。今日は闇の力を使う練習をする。闇の力といっても色々ある。その色々がなんなのかは多すぎて言えないほどである。とにかく闇っぽい力のことを言う。


 そして今日も練習が始まる。


「ねえじぃ、今日は闇の力を使う練習をするって言ってたよね」

「はいそうですよ。今日はものなどを黒くする闇の力です!」

「黒くするっていうのは、黒色にするってことであってる?」

「その通りです!」


「ふ~ん。で、まずどうするの?」

「頭の中で黒い色をイメージします。イメージできたら、黒くしたいものを思い浮かべて、ブラックと叫んでください。そうすればできるはずです!」


 魔王ドラゴンは、執事コウモリに言われたことを口に出して、やった。


「黒い色をイメージして、黒くしたい物、そこの石でいいや、思い浮かべる。それで…ブラーーーック!」


 すると足元にあった石が徐々に黒く染まってい…かなかった。魔王は失敗してしまった。


「なんでうまくいかないんだろう?ちゃんとやったんだけどな~」


 魔王ドラゴンは失敗して悔しそうだ。


「最初からうまくいくとは限りませんよ。何度も練習をしていきましょう!」

「むずかしいなあ…でも頑張ろっと!」


 そこから何回も練習をした。魔王ドラゴンは何十回とやったが、なかなかうまくいかない。

 しかし、魔王ドラゴンはあきらめなかった。

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