始まり

私の名前は尾宮 咲柚那(おのみや さゆな)女。青森県横浜町生まれだ。だけど私が生まれた時に父親が届出を出したらしいけど、その時に父親は、私が生まれる事に喜びすぎて日本酒を4ビン飲んだらしい。それで酔ったまま届出を書いて出したから戸籍には尾宮 咲柚男 男って書いてある。それが発覚したのが私が1歳の時。家族全員で神奈川県相模原市へと引っ越すための引っ越し手続きをしているところだったらしい。どうやら大きな家族喧嘩になって離婚寸前までいったらしい。まだ私にとっては片親がいなくならなかっただけ良かったが、両親がこの先幼稚園やがっこうに学校に行った時に女子の姿じゃいじめられるからと言って、男装させられた。それ以後私はずっと男装したままで、女子の姿でいるのは長期休みで家にずっといるぐらいだったりする。だけど流石に中身は女子だから体力テストも全て最下位だし、身長もほかの男子より低い。一番きついのは体育や身体測定の時の着替えだ。いつも一人だけトイレに行って着替えてた。そのせいか学校ではいつも

「本当は女子の咲柚男」

とか

「女子もどき」

とか言われている。まあいつも女子と一緒に話してるからしょうがない事なんだけど。だけど一番嫌なのはいつも女子と行き帰りもいるから学校で

「咲柚男ってなん又してんの。」

とか

「咲柚男って〇〇が好きなの。」

とか聞かれる。けど一番冷やっとしたのは文化祭の劇の時。

「女子役が足りなくなったから。」

って言われて女装させられた時。私は全力で、

「メイクとか全て自分でするから大丈夫。」

って言って自分一人でこっそりと変装して劇に出たんだけど、その時から

「咲柚男ってリアルな女子だな。」

ていう噂が学校中に広まっちゃってしばらくは不登校になった。まあ不登校になったおかげでその後は変な噂も消えたけど。まあ不登校中は普通に外に私服で出てたし、私服って言ったって普通に女子姿でスカート履いてたから全然同じクラス男子にも全く気づかれなかった。まあ不幸中の幸いといったところだ。私服は基本男物と女物が半々くらいで、メイク道具もあるしヘアピンもヘアアイロンもヘアゴムもある。だから一度も友達を自分の家に連れてきたことがない。もし友達が来たいと言っても断るし、家に押し寄せても絶対に自分の部屋には入れない。あの人と恋人になるまでは。だから基本私は友達の家に遊びに行くことはしても自分で友達を自分の家に呼んで遊ぶことは絶対にない。

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