バックアップ
みのおち
私
私は押された。
愛している人に。
私は死んだ。
ぐもって。
私の記憶は。
私の体は。
私の目の前に。
死んだはずの私。
なぜか体を持っている。
たくさんの疑問が浮かび上がってくる。
もうこんな世界なんて焼いて割って刺して食べて飲んで崩して殴って蹴って叩いて折って衝突して溶かして爆破さして埋めて飛ばして吸い込まれた粉々になって壊れてしまえばいいのに。
なんで。
なんで。
なんでそうならないの。
もう嫌だ。
もう一度。
もう一度。
死んでやる。
そして。
もう一度。
もう一度。
彼に会って。
復讐をしてやる。
もうどうなっても。
知らない。
どんなに謝られても。
知らない。
一掃のこと私とおんなじように。
バックアップしてやろうか。
そして生き地獄を見るがよい。
先手は負けだ。
覚悟しとけ。
準備はもうできている。
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