僕は君のことが。

43F

第1話



‪「もう好きじゃない、君なんて嫌いだ大嫌いだ」


恋人がいる君を好きになった。


毎朝唱え続けてきたセリフ。


君を諦められるのも、あと少しのはずだ。


毎朝のいつもの電車。


君は僕を見つけるなり隣へ来て


「おはよう」


とふんわり笑った。


あぁ、ほら、僕はやっぱり君が大嫌いだ。


また振り出しに戻しやがって。‬







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