第182話 北の国
用事を済ませて来たというリッカと合流し、国境街、ミザ・シトリから出る。
今日も壁の外まで商会や行商のテントが立ち並び、なかなかの賑わいを見せている。
それも30分もしないうちに疎らとなり、疎らに草木の生えた荒地を西に進む。
荒野と言っても、道はそれなりに整備されている。石畳ではないが、雑草が道に生えていることもあまりなく、大きな石もよく取り除かれている。ミザ・シトリからキュレス王国への道よりも数段は整備されている。
ここから5日以上かけて、次の街へと向かう。
途中で北か南に進めば、もっと近いところに別の街はある。
あるのだが、俺が砂漠の前の街まで直進を希望したのだ。
あまり時間をかけても仕方がないというのもあるが、俺が案内人のアーコンに出したリクエストに適うルートだったからというのもある。
リクエストというのは、簡単なことだ。
「賊は出ないが、魔物が出る」というルートを希望した。
真っ直ぐ進むと、高確率で魔物に出くわすため、普通は南か北に迂回して、回り込むようにして西に進むらしい。
だからこそ、逆に賊の類もそのルートを狙う。
賊に出くわすのは数%かそれにも満たない確率で、仮に対処に失敗しても命までは取らないことが殆どだ。
それに対して魔物はほぼ確実に遭遇し、かつヒトを躊躇いなく殺しにくる存在だ。
結果的に、商人や旅人は基本的に迂回する。直進するのは、魔物を間引く必要がある戦士団くらいだという。
逆に言えば、戦士団は移動がてら直進する道を通ることで魔物討伐のお仕事をしており、戦士団用の野営拠点が点在しているという。
それらの場所を転々としながら、生計を立てている魔物狩りもいるとのこと。
アーコンは普段北回りのルートを選ぶらしいが、傭兵団に雇われて直進ルートを案内することもあるので土地勘があるという。
周辺地域から流れてきた魔物もいるが、一番数が多くてやっかいなのは闇虫という魔物だという。
40センチくらいの体長で小型の魔物に分類されるが、夜陰に紛れて見えない状態で、魔法を放ってくるとか。
単体で強いのは、オオトゲサイという大型の魔物が要注意だという。
名前の通りサイのような魔物のようだが、個体によっては体長10メートル以上あるという怪物だ。
魔物というより怪獣だよな、大型魔物は。
それらを警戒しつつ、湧き点のそばを通り過ぎると砂漠の前の街に着くという。
「腕は確かだろうね? 魔物に巻き込まれて、あーしまで殺されたらたまんねーよ」
「ヨーヨーさんやミヅカの側にいれば、そうそう死にませんよ。しっかりと案内なさい」
リッカはまだ少し酒臭い息をするアーコンを、呆れたように見ている。
まあ、たしかに聞いた限りでは対処できないレベルの魔物はいなさそうだ。
命の危険があるとしたら、巨体のオオトゲサイに物理的に押し切られたときかな。
アーコンはぶつぶつ言いながらも、酔いは抜けているようで足取りは確かだ。
ジカチカに守られつつ、先導してくれる。
左手には山が見え、正面や右手には突き出たような岩が空から投げ捨てられたように点在している。荒地だけあって、背の高い木々が少ないので見通しは良い。
空はからりと晴れていて、爽やかだが暑い。
ただ湿気がないので、ローブで日差しを遮れば体感温度は日本の夏よりもマシな気がする。
南回りで行く場合、左手の山を回り込むようにして進むのか。それは大変そうだから、北回りルートが人気なのかもしれない。
そんなどうでもよいことなんかを訥々と思考しながら、たまに気配探知と地中探知を打つ。
今のところ、近づいてくる気配はない。
もちろん、気配察知はフル稼働だ。何度か、遠くで人より少し小さいくらいの気配が動くのを察知したが、それ以上のことはなかった。
魔物ではなく動物なのかもしれないし、あっちがこちらに気付いていないだけかもしれない。
そうこうするうちに、道の舗装は最低限のものとなり、大きめの石や混じり始め、やがてただの獣道のような土を踏み固めただけのものとなる。どうやら、北回りルートや南回りルートに行く道は整備されているが、直進ルートは整備しないらしい。そりゃそうか。
木々が少ないので、根がないのはいいが、石や岩が邪魔すぎ。
だんだんと悪くなる足元は煩わしいが、黙々と歩き続けること半日以上。
最初の野営地に到着した。
野営地は、ただ木や岩を取り除いて切り開いた空間という感じで、ただ中央には小屋と呼ぶにも粗末な、布が貼られた建物がある。
近づくと、槍を構えたヒトがこちらに気付いた。
「何者だ? 所属と名前を名乗れ」
「行商のアーコルソー。そっちは?」
「ビブティオ戦士団のウェイクだ。行商がここで何をしている」
「単なる横断ですよ。ミザ・シトリからカカウまでね」
応対しているのは槍を持った戦士だが、周囲には槍や弓を手に持った戦士たちがこちらを見ている。
「急いでいるのか?」
「それもあるけど、こっちの旦那が魔物狩りをしたいらしくってね」
アーコンが、俺の方を振り返ってくる。
「……魔物狩りのヨーヨーだ。魔物が出ると聞いて、こちらの道を希望した」
「魔物狩りか。何狙いだ?」
「狙いというほどではないが。オオトゲサイあたりが気になっている」
「……剛毅なことだが、オオトゲは手強いぞ」
「ご忠告、痛み入る」
「教養はありそうだな。その自信が実力に裏打ちされたものなら、いいがな」
「ああ。戦士団は、魔物の間引きか?」
「そんなとこだ」
「もし何か危険な魔物の情報があるなら……」
「悪いが、渡せるような情報はないな。まあ、オオトゲサイは見てないな、どの道」
「そうなのか」
しばらくやり取りをした後、キャンプを立てる場所について指示された。
戦士団を優先して、端っこに泊まれということだったが、まあ仕方がない。
得体の知れない個人傭兵を近くに泊まらせてくれるだけでも、懐は深い。
「あいつらは本物だろうか?」
戦士団に案内された場所、近くに流れる小川から最も遠い場所だったが、その場所にテントを貼りながらアーコンに尋ねる。
「あん? 疑ってんのかい」
「あんなことが、あった後だしな」
「まあ、そうさね。旗印は確かに、ビブティオのものだったし。多分本物だよ」
「そうか」
テーバなんかでは、こうして戦士団の拠点にお邪魔したことも多かったっけ。
あれももう、相当昔に感じるもんだ。
「10人はいなかったな。いざとなれば、逃げるくらいはできそうか」
「また物騒なことを。そんときゃ、あーしも一緒に逃してくれよ?」
「善処する」
実際は、パーティメンバーが最優先だ。
アーコンとジカチカは本当に余力があれば、だな。
「ま、大丈夫じゃないかね。こうして戦士団の作った野営地を使ってコソ泥してたら、討伐してくれっていうようなもんさ」
「ビブティオってのは、どこにあるんだ?」
「ビブティオは、北の方にある大きい町さね。こんなとこまで戦士団が出張ってるとは、ご苦労なこった」
「この辺の町じゃないのか。自分たちの管轄じゃない場所でも、魔物を間引くんだな」
「さあてね。王都と仲良いとこの戦士団は、王都との約束があるんじゃないかね」
「約束?」
「王都と行き来する途中で、このルートを通れ、とかさ。この辺の街道は、王都の連中にも影響あるし」
「なるほど」
ビブティオって町は、王都というか王家とは同盟関係にあるらしい。
町と言っているが、独立都市国家のようなもので、ただ王家と協力して北の方で力を持っているという。
テントの設営が終わり、夜番について話し合いをしていると、先程の戦士団の人が現れて俺が呼ばれた。
「どうしたんだ?」
「いや、なに。そちらの一行のリーダーはヨーヨーなのだろう? うちのリーダーが話したいと言っていてな」
「リーダー……ではあるが、もう一人連れて行っていいか?」
「何人でも良いとも」
「そうか? サーシャ、リッカ呼んで来てくれ」
「他はよろしいのですか?」
「うーん、じゃ、あとキスティ」
「畏まりました」
キスティは、万が一敵対関係になったとき、突破戦力として使えそうだから連れていくことにする。
全員連れていくと却って脱出が難しそうだし、野営の準備は進めて欲しいから、残りは置いていく。
「万が一のときは、距離を取って潜め。俺とアカーネの索敵スキルを使えば、合流できるだろうからな」
「承知いたしました」
2人を呼んでくれたサーシャに小声で言付け、戦士の案内に従って向こうのテントへ向かう。
「お初にお目にかかる。ヨーヨーだ」
「うむ」
迎えるのは、全身鎧から兜のみ脱いだ大柄の男性。
その左右には、そのお付きらしい戦士がいる。
「私はガードナー・ビスティオ」
苗字付きだ。
戦士団のトップだし、貴族絡みだったりするかもしれない。
「……失礼だが、貴族の方か?」
「はっはっは、そう畏まらないで貰いたい。我が町には貴族という制度はない」
「む。そうなのか」
「貴族ということは、北か南の国から来たのかな?」
この場合の北というのが、キュレス王国かな? 嘘をついてもボロが出そうなので、素直に答えることにする。
「キュレス王国出身だが」
「ほう。北の国は大変豊かと聞く。是非実際のところを聞いてみたいものだ」
「まあ、はい」
本当に雑談のために呼んだのだろうか。
まあ、難しくなったらリッカに振ろう。
「それで、ヨーヨー殿は北の国のどなたかの臣下なのかな?」
「ああ、いや。俺は、私はあくまで個人傭兵というか、魔物狩りでして」
「そう畏まった言葉遣いは不要だよ。私のこれは、まあ立場上というか職業病だ」
「では遠慮なく。ご配慮に感謝する」
「ああ。しかし、それなら何故この国に? 北の方が豊かだし、魔物狩りなら適した地があろう」
「ええ、まあ。ただ根なし草なもんで、フラフラしててね」
「ほう」
あっちがこちらを品定めしているうちに、カードを1つ切っておくか。
「紹介が遅れたが、ここにいるのがリッカ。その北の国で貴族に仕えている戦士家の一員だ」
「リッカと申します。この度は、偶然にもお会いできたことを嬉しく思います」
「む? なるほど、ヨーヨー殿を雇っているのは貴殿か?」
「いえ。今は単なる同行者です」
「そうなのか。うむ、まあ、こちらとしても大変光栄に思いますぞ。どの貴族家の方ですかな?」
「最近南方の国境貴族として叙されました、デラード公に仕えるブラグ家です。今は、新たに統治を開始した村の者として顔を広めております」
「ほう。詳しく聞きたいですな」
「今後は行き来も増えるでしょう。ブラグ家の統治するケシャー村を覚えておいて下さると、光栄です」
「ああ、ケシャーか。なるほど」
ガードナーは、思案げに脇に抱えた兜をぽんぽんと手の平で叩く。
「ケシャーとは是非とも交易をしたいと思っていたところです。リッカ殿は、どのようなお立場なのだろう?」
「一応、交易の代表権も頂いております。ただ詳しいことは、正式な文書でやり取りを交わしたいものですが」
「もちろんだ。まあ、ブラグ家も国境から交易ルートを作ることになろう。我が町は相当先のこととなりそうだ。今、覚書だけでも作れれば良いな」
「ガードナー殿のお立場は?」
「残念ながらほとんど権限はないが、小さな町だからな。私でもある程度話は作れるだろう」
「なるほど」
うむ。
相手が本当に戦士団なら、リッカを全面に出しておけば無為な扱いはされないと思ったが、それを通り越して外交を開始してしまった。
まあいいけど。
「ところで、北の国には立派な魔導部隊があるのだろう? ヨーヨー殿は見たことがあるのか」
また意識を飛ばしてやり過ごそうと思っていたら、まさかの質問が飛んできた。
「……リッカの方が詳しいと思うが」
「いえ。私は国境付近から離れたことがあんまりないですからね。ヨーヨーは北から旅してきたのでしょう?」
機密的に大丈夫なのかと思ったのでリッカに振ったのだが。
だがリッカがこうして言うということは、話してもいい話題なんだろう。
「うーん、魔導部隊というのは分からないがな。……ああ、テーバでそれらしい部隊がいたか」
「ほう! あの魔物狩りの聖地にいたのか」
「まあ、一時期だが。そこで魔物と戦っているとき、魔撃杖を持った部隊がいた」
名前も、魔導部隊とか言っていた気がする。
あとは戦車みたいな魔導兵器もあったが、あれは流石に機密かもしれないから言わずに黙っておく。
「ふうむ、魔撃杖だけでは何とも判断できんが、テーバにいたのならそうかもしれないな。それで、ヨーヨー殿の印象は? どう思った?」
「うん、まあ、強いだろうなと。実際、苦戦していた魔物を粉砕していった」
魔導兵器でだが。
たしか、移動にかかるコストが高すぎて大変だって、軍関係の技術者が愚痴ってたよな。
あいつ、名前なんだっけ。鱗肌族だったことは何となく覚えているが。
「ふむ。リッカ殿たちが仮に戦っても、勝てそうにないか?」
「まあ、状況にもよるが……正面から戦って勝てる戦士団はいないんじゃないか?」
なんたって戦車だったし。
正面から歩兵が突っ込むようなものだ。
いや、スキルがある世界ではそれでも案外歩兵が勝利することもあるか。
「なるほど。噂に違わぬ精鋭ということだな」
「まあ。だが、この国と戦争することはないだろう?」
「ああ、幸いな。ただ、戦うことがないとは言い切れない」
「どういうことだ?」
「何とも説明し辛いな。まあ、良いか。例えば北の国で国を追われた者がいたとして、それを匿った町をキュレス軍が攻撃するといったことは、これまでにも何度か起こっている」
「……そうだったのか」
まあ、確かに。犯罪者が逃げようと思ったら、国境管理がゆるくて簡単に地下に潜れそうなこの国は選択肢に入るだろう。
緩衝地帯ではあるが、影響力は持っているということだな。
「しかし、魔導部隊まで出てくるとなれば、キュレス王国も相当本気なときだろう? そうそう心配いらないんじゃないか」
「そうだな……」
まあ、国レベルの話だ。
そう簡単にもいかないのだろうが、あえて能天気に締めて終了させる。
自分にあまり関係ない魔導部隊の話とはいえ、結構話してしまった。
ちょっと元を取るか。
「魔導部隊の話の代わりと言っては何だが、この辺の魔物について何か情報はないか?」
「魔物か。取り立てて共有するような話はないが。そうだ、どのような魔物を討伐したかくらいは話せるが、それで良いか?」
「おお、是非!」
ガードナーは右手にいた戦士に目線をやった。
「クァン、資料を出せるか?」
「必要ありません。この街道に入ってより、遭遇し討伐した魔物は闇虫、ライト・ウォーカー、ビャシャ、フォールバード、それにマッドボアです」
「ありがとう、クァン。さて、今挙げた魔物のうちで、気になるものは?」
クァンと呼ばれた戦士は直立したままつらつらと討伐した魔物を挙げた。
ガードナーは穏やかにこちらに問いかけてくる。
「そうだな……闇虫はどのように対処を?」
「闇虫の問題は、見えないことだ。夜番は慎重にやる必要がある。もし警戒職の仲間がいないなら、先手は取られる前提で組み立てると良い。闇虫の魔法は、それほど威力があるわけではない。そこそこの装備なら、そうそう致命傷は負わない。防御職を目立つところに置いておくのが無難だな」
「警戒職なら問題なく探知できるのか?」
「うむ。『気配探知』であるとか、まあそういった類のスキルがあれば問題ない。1体ずつの気配は薄いが、必ず10体以上の群れを作るからな。妙な気配がしたら、闇虫だと思え」
「なるほどな。あと気になるのは、ライト・ウォーカーか。どんなやつだ?」
「どんなか。説明が難しいな。クァン?」
「はい。六本脚で動き回る、小型の魔物です。小型といっても、尾まで含めれば3メートルくらいはあるでしょう」
「強いのか?」
「強さとしては、……戦士団でも、単独での対処は難しいでしょう」
後ろをチラリと振り返ったが、キスティも分かっていなさそうだった。
この辺に特有の魔物かな。
「ライトにウォーカーか。光っているのか?」
「ほう。古代語に通じていますか」
「いや……まあ」
白いガキがくれた知識で、何となく分かるだけだが。
それにしてもクァンってやつ、見た目は完全にいかついおっさん戦士なのだが、喋り方とか雰囲気は参謀っぽいというか、メガネをくいっとやりそうな人物だ。
「夜行性なのですが、胴体部を光らせることができます。警戒中に消すことができるようですが、攻撃に移る際には光るので、闇虫よりは発見しやすいのです」
「ほう。攻撃方法は?」
「尾というか、尾のようなものが生えていますが、これをムチまたは槍のように繰り出してきます。また、胴体部は防御魔法を用いてきます」
「また防御魔法か……」
「また、とは? この辺りに、防御魔法を用いる魔物はそれほど多くありませんが」
「あー。グリュウ虫を相手にしてな」
「ほう……。この辺りですか?」
「いや、ミザ・シトリの北だから、この辺りではないが」
「付近というわけではないですが、無視できない場所ですね。討伐したのですか?」
「ああ、殺したよ。見たところ1体だったから、もういないと思うが」
「それは重畳」
どうやら、まだ残っているなら討伐しなくてはならないとか考えていたようだ。
討伐済みであることを伝えると、いくらかほっとしたようである。
「戦士団はこれから、東に向かうところか?」
「そうだ。貴殿らはどこまで行くのかな?」
「砂の都まで。更に西に向かうかもしれない」
「ほう」
「俺たちは北の国から来たんでね、この国の内情には疎い。特に部族社会が強いと聞いたが、気をつけるべき場所はあるかな?」
「たしかに、この国の大半は部族によって治められていますからな。東の方はまだ、王都と同盟勢力が主要街道を治めているし、融和的な部族が多い。問題は西や、北だろう」
「あんたらの町は北にあると言っていたよな?」
「ええ。だから、部族との関係には手を焼いていますよ。特に今は、連鎖的に支配部族の変更が起きていて……くれぐれも気をつけたほうが良い」
「部族同士で争っているのか?」
「そうですが、戦というよりは内ゲバ。部族内での主導権争いや、支配部族の変更ですな。つまり、今まで支配されてきた側の部族が支配権を奪う反逆が起こってるのです」
「それは面倒そうだな」
「ワーリィ族という部族に、注意した方が良い。レッドアーリーの支配を覆し、周辺で連鎖的に起こった政変の裏を引いていると言われている」
「ワーリィ族? どんな種族なんだ」
「種族としては、どこと近いのかは分かりませんが。灰色の体毛に、犬顔の部族です。言葉は共通語を使うので、話は通じるでしょう」
「ほう」
やばそうな情報だ。
そいつらには近づかないように心に決めて、そいつらの町の場所を聞く。
北の、山岳地帯の方がそうらしい。
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