第51話 カニのお化け

おはようございます。

今朝も早くに起きて、テントを畳んで出ていこうとすると、演習場の入口に何か掲示が貼られていた。

なんだなんだ? また戦争の情報か?


『カンセン川流域において、フェレーゲンの目撃情報が複数あり。各員注意されたし』


魔物情報だった。複数あり、ということは俺たち以外からも報告が上がったということか。

あるいは戦士団が物見をやって、それらしい魔物を見たということかもしれない。

どっちにせよ、こうしてわざわざ掲示して注意を促すほど、フェレーゲンってやつは危険だったらしい。


普通に考えて、特に情報が周知されるでもないキーゴや熱岩熊よりも強いはずだ。

……うん、今の俺には無理だな。

ここで売り切れない魔石なんかも溜まってきたし、一度南に戻るか。


身体強化魔法も色々試行錯誤してみたいし。


門を出て、南に向かう。森には入らず、道なりに街を目指す。道中、出会った小型の魔物を相手に、新スキルの試しをする。

通りすがりの牙犬に、剣を叩きつける。インパクトの瞬間に、腕の力を増幅するように身体強化魔法を操作する。頭がぐしゃりと潰れたが、剣がすっぱ抜けて取り落とした。

残りは、短剣で相手する羽目になった。


その後も黒玉の触手を剣で捌いてみたりしながら実験を繰り返したところ、単に腕の力を強化するのでなく、全身のバネを強くするように用いる方がいいらしい。

身体強化魔法による身体の操作は、肉体の力を増幅する形でしか発揮されない。今まで使っていた、風魔法のエア・プレッシャーの自己使用によるブーストもお役御免とはいかないようだ。

使い分けというより、併用できるようになるのがベストかもしれない。


そんなことを考えていて、ふと何故身体強化魔法を習得できたのか腑に落ちた。複合魔法をはじめ、新しい魔法の使い方をしていると、それに相応しい新しい魔法を覚えることがある、と説明された。

エア・プレッシャー自己使用が、そういう魔法を開発したものと見なされた可能性はある。というか、それしか心当たりがない。

まあ、分かったところでどうこうということはない。ただ、これからも独自の魔法を開発していけば、戦術の幅が広がるうえに新しい魔法を覚える可能性があるわけだ。いいね。


近付いてきたアローラーに、サーシャの「遠目」を用いた狙撃をさせてみた。

狙いはいいのだが、力が足りず途中で減速してしまい、当たらなかった。

まあそうだよね。狙撃方面に特化できるかなと一度やらせてみたんだけど、弓自体が強くなったわけではないし。

レベルアップによって攻撃のステータス補正を上昇させることで、副次効果としての筋力アップをさせる。それに合わせて引く力の強い弓を持たせる。それを繰り返して地道にやっていくしかない。

ただ、命中精度そのものは急成長中だ。一度、草むらから飛び出したアーシィという魔物……地球で絶滅した生物っぽい、二息歩行の鳥類らしき外見のやつがいたのだが、即反応して射抜いていた。恐ろしいことに、一撃だ。

たしか、エネイト基地の初日にもも肉の煮込みを食ったやつ。素早く射抜いたことを褒め、さっそく解体……をサーシャにしてもらった。小型の魔物なら、サーシャに任せた方が早いし間違いがない。


夕方には街への中間地点となるテントスペース付近に到着したが、道端で固まっているハーフプレートの集団に出くわした。

統一した装備があるわけではないが、似た格好で、どこかに深緑や紫のマークが入っている。

どうやらそれが、テーバの在地戦士団の見分け方らしい。ここ数日で学習した。


「戦士団か? 何かあったのか?」


この辺の戦士団は話し掛けても怒られはしないので、情報収集しておく。

付近にキーゴの群れがいる、とかだったら遠回りしてでも避けたいし。


「ん? 傭兵か?」

「ああ、魔物狩りギルドだ」


魔物狩りギルドのカードを取り出して示す。王家肝入りの組織だけあって、ということなのか、これを持っていると在地戦士団への通りは良い。


「ふむ。我々はレーベウスの監視任務中だ。道からは外れるゆえ問題ないとは思うが、近付くなよ」

「なるほど、情報感謝する」


レーベウス、草食首長恐竜のような大型の魔物だ。近付くと攻撃されるが、比較的無害なので戦う必要はない。

ただ、拠点や道に近すぎる場所に居座られると、思わぬ被害を出しかねない。だから、戦士団によって狩られたりすると聞いたが、こうして定期的に動向が調査されているのだろう。

一団が見詰める方向を見ると、遠くの草原にもぞもぞと動く影が見える。大きすぎて遠くからでも分かるシルエットは、レーベウスだろう。


「サーシャ、見えるか?」

「はい、確かにレーベウスですね」


サーシャが「遠目」を発動させて結果を報告してくれる。


「まあ、道沿いに進むから関係ないが……」

「そうですね、こちらに近付いてこないとも限りません。早めに行きましょう」

「だな、出発しよう」


とはいえ、もうテントスペースが目の前だ。

日が暮れる前に辿り着き、この日は大きな事件もなく終えた。



翌朝テントから出てみると、テントスペースに他のテントが増えていた。

それでも、全体としてはスカスカなので、空いたスペースで朝の素振りをしていると、その間に起きてきた男に話し掛けられた。


「あんた、昨日の傭兵か」

「ん?」


素振りを止めて見やると、どこかで見たような顔……。

鎧をフルで着込んでいないので分かりにくいが、昨日遭遇して言葉を交わした人と言えば、戦士団の人達かな?


「レーベウスの監視をしてた戦士団の者だよ。思い出したか?」

「ああ、ああ。おはよう」

「おはようさん」


昨日、寝る前にはいなかったから、夜中に到着したようだ。

彼等も朝の訓練をするらしく、続けざまにテントから出てきては挨拶された。その手には木剣が握られており、素振りだけでなく摸擬戦も行うらしい。


「あんたもどうだ?」

「摸擬戦か。 ……そうだな、邪魔でなければ」

「そうか。あいにくとその大剣サイズの木剣はないが、いいか?」

「構わない」


入口の街でギルド職員のツツムに扱かれて以降、対人の練習はしていない。ちょうど良い機会と思って付き合うことにした。

身体強化魔法もなしの剣術のみでやってみよう。


対戦相手は適当にという感じらしいので、誘ってくれた中年の男と戦う。

こちらは通常サイズの木剣を両手持ち、相手は左手に木剣、右手に盾を持っている。


「俺はカンタだ。あんたの名前は?」


カンタはぶんぶんと身体の調子を確認するように、手にした盾と木剣を振り回す。


「ヨーヨーだ。あんた……カンタは左利きなのか?」

「まぁな。軍なんかじゃぁ矯正されるらしいが、ここの戦士団ではそこまで干渉されない。人相手だと、結構これだけで戸惑ってくれたりするしな」

「へぇ」

「ま、魔物相手じゃそうはいかないけどな……いくぞ!」


カンタは盾を胸元まで掲げ上げて、右足を前にした半身の姿勢を取る。

盾を全面に押し出して、明らかにカウンター狙いだな。

いつもと違う間合いを意識しながら、木剣を両手で振り抜く。が、簡単に盾で弾かれると逆の手にある木剣で反撃してくる。

反撃が手ぬるいので、一撃離脱を心がけていれば大事には至らないが……。

これは明らかに手を抜かれている感じがするな。


「おいおい、そんなもんか? これはどうだ」


カンタが一瞬立ち止まると、盾を構えたまま急速に接近する。

剣で流そうとするも、体重が乗っていて、そうそう流せるようなものではない。押し切られる形で盾に身体を弾かれ、尻もちをついた。


「情けねぇな、盾使いの常とう手段だぜ?」

「それは……」

「盾打ち、プッシュ、シールドバッシュ……色々呼び方はあるが、動きが大きいから避けるか、力で対抗するのが良い。あんまり対人戦は得意じゃないみたいだな」

「その通りだ」


素直に認めておく。魔法なしの戦闘技術でいったら、この世界でもかなり下の方のはずだ。なんたって、数か月前までは地球で争いと無縁の人生だったのだから。


「動きが読めねぇなら、回り込んで的を絞らせないってのも有効だな。おら、起きて続けるぞ」

「ああ」


アドバイス通り、足を使って相手の左、向かって右の方へと回り込みながら軽い斬撃を重ねていく。

カンタはやややりにくそうにするが、左手の木剣で受け、盾で叩くという攻防逆転の使い方をして対処してくる。うーん、強いなこのおっさん。


「ふぅ、ふぅ……」

「ヨーヨー、あんたもしかして『剣士』じゃあないのかい? 使い方がちょっと素人臭いね」

「ああ、剣がメインってわけではない。だが、剣での戦いも練習しておきたくてな」


ちょっと言い訳がましいかもしれない。だがまあ、真実だ。

俺のメイン火力は魔銃と魔法で、剣は目下練習中なのだ。


「メインは何だ? そっちとも戦ってみたいが」


どうしよう。『魔法剣士』っていう設定で魔法を使ってもいいんだけどな。このまま剣だけだと、カンタのおっさんの練習にならなくて申し訳ない感じもする。

いや、その辺りぼやかして、魔法を使えるってことだけ明かせばいいか。


「魔法だ。詳しくは言わないが」

「ほう! 魔法使い系か? それで剣を使うとは恐れ入る」

「……まぁな。あまり攻撃魔法を使うと訓練にならないが、多少なら魔法を使って戦ってもいいが?」

「ふむ、面白い」

「じゃ、防御魔法だけ使おうかな。いいか?」

「良いねェ。やってみろ」


何を使おうかな。訓練だし、今まであまり実戦で使えていないものを練習するか。とすると、火か土。物理の訓練だし、土かな。木剣燃えたら困るし。


「サンドガード」


右手を空に掲げて、その先に小さな砂の塊を生み出す。


「俺が使うのはこんな感じだ」

「なかなか素早いじゃないの。さ、やろうか」


剣を振りながら、カンタの剣や盾に合わせてサンドガードを出してみる。発動まで1テンポあるから、ピンポイントで防御するのは難しい。

一手先を予測しながら使うしかない。幸い、というべきか、カンタはシンプルに攻撃してくるので何とか対応できる。

軽く振られた剣は受け止めることができそうだが、力が入ると維持できない。シールドバッシュには動きを一瞬制限するだけで打ち破られる。

ただ、その僅かな隙が大きな差になる。更に、攻撃を受け止めるだけではなく足元に置くようにして動きを阻害してみたりもする。

先ほどまでと異なり、カンタとまともに打ち合えるようになった。

土魔法では、砂を創るのではなく、地面が土であればそれを利用して地形を操作する方法もある。教本には「ウェイクウォール」と記されていた術だ。

ただ、正確に操作するのは地面に手を置くなどしなければ難しいため、剣での立ち回り中に使うのは至難の業だ。

一度試みてみたが、発動する前に詰められて諦めた。


「ほうほう、どうしてなかなか。剣を振りながらの魔法発動はお手の物か」

「ま、いつもやってるんでね」


カンタは上機嫌そうに笑っている。盾に隠れているので声色から判断しただけだが。


「『魔剣士』は……ないか。魔法使い系でその戦い方は、異色だねぇ」

「……」


何故『魔剣士』がないと思われたのかちょっと気になるが、藪蛇になりそうだから、今は放っておくか。

こちらが魔法を混ぜて色々と試し始めると、カンタの動きが早く、重くなった気がする。やはりまだまだ余力があったようだ。


「良いねぇ、こりゃ魔法を使う魔物対策の訓練になるよ」

「ふっ……はぁっ!」


こちらは動き回って、魔法の集中もしてカンタの動きも呼んでと完全に息が上がってきたのに対して、カンタは喋る余裕もあるようだ。

サンドウォールで受けた瞬間を狙って攻勢に転じても、剣と盾を巧みに用いて受け流し、何でもないように返される。その繰り返しだ。

左手の剣はほとんど使ってこない。そういうスタイルなのか、ハンディキャップをくれているのか。


「俺は魔法防御も高い、少しくらい攻撃魔法を使ってくれてもいいぞ」

「……そう、かよっ」


誰に約束したわけでもないが、土魔法縛り、ということでサンドニードルを発動。

レベルも高そうだし、この程度なら死なないだろう。多分。


「ははっ、本当に魔物みたいな戦い方をするなぁ」


剣先から撃つと見切られるため、左手を突き出して発動する。サンドウォールと途中まで似ている、というか同じだし、剣の軌道とは別に乱れ撃ちするために読み切られない。

ただ、そのほとんどは盾に弾かれ、少しだけ足に当たったサンドニードルも、大したダメージを与えているようには見えない。

魔法防御が高いというのは本当らしい。土魔法だから物理の比重も高いはずだが、まぁ防御も高いのだろう。


「狙って撃たない、か。流石にそうなると見切れないねえ」

「ちょっと反則くさいけどな」

「使える技で工夫するのも実力のうちさ。じゃあお返しに。……喰らえ」


カンタの盾が鈍い音を立てたかと思うと、エア・プレッシャーに押されたときのような衝撃が来て後ろへと転がった。すぐに起き上がる。


「シールド・ショックウェーブというスキルだ。びっくりするだろう」

「……スキルは使わないのかと思っていたが」

「そっちは魔法アリなんだ、これくらい良いだろう?」

「まぁ、良いけどな」


シールド・ショックウェーブ……盾の衝撃波? 盾を使うスキルか。カンタのジョブは、俺としては最近めっきり使う機会のない『盾士』系統のジョブかもしれないな。

その後も土魔法を交えた摸擬戦を続け、いつの間にか周囲にはサーシャと戦士団の面々が観戦モードになっていた。

戦士団の料理担当が呼びにきて中止となるまで、カンタに挑み続けた。


「残念ながらここまでか。なかなか楽しい戦いだったぜ」

「ぜぇ……ぜぇ……タフすぎんだろ、あんた」


息を切らして這いつくばる俺に対して、カンタはタオルで汗を拭うと爽やかに挨拶して食事に戻っていった。戦士団の面々もぞろぞろとそれに続く。


「ご主人様、ご飯ができております」

「ありがとう、サーシャ……ふぅ」


サーシャから濡れタオルを受け取り、顔を拭く。オヤジ臭いってか? 関係ないね。


「我流だし、強いわけではないのは知っていたけどな。こうも手も足も出ないとは思わなかった」


朝飯のスープを啜りながら零す。サーシャは静かに頷いて聞き役をしてくれる。


「これからも、摸擬戦はいろんなところでやっておくべきなんだろうなぁ。街に戻ったら、ツツムに相手してもらうか……」

「そうですね」


それにしても、もっとこう、優しく論理的に教えてくれる教官役はいないものか。魔法使いギルドのピカタなんかは、優しかったかはともかく、体系だった理論に沿って話をしてくれたので、すごく分かり易かった。

俺にはそういうのが合っているのだろう。理屈っぽいって昔から言われていたし。

だが、剣の教官となると、ツツム式の「見て覚えろ」なタイプというか、論理とか関係ない脳筋タイプが多い気がする……。どうすればいいのか。


「他の街に行ってみるというのも手だよなぁ。やはり戻ったら、一度クロスポイントに行ってみるか」

「クロスポイントは、カンセン川の中流域にあるのですよね? 下流域に流れてきたというカニのお化けがもっと出るのでは?」

「カニのお化け」

「す、すみません。名前を度忘れしてしまって」

「フェレ……なんとかだったよな。まあちょっと可愛かった」

「……そうですか」


クールなサーシャの可愛い一面はさておき、確かに、下流域にあったエネイト基地付近まで何らかの異常が出ているのだから、中流域に当たるクロスポイント付近はもっと危険かな? ちょっと情報収集しておくか。


朝飯を終えてテントを片付けていると、北に向かって出発するカンタたち戦士団の一団が見えたので、別れの挨拶がてら、クロスポイントの情報を訊いてみた。


「南に戻ってから、クロスポイント方面に出ようと思っているのだが。何か情報はないか? エネイト基地でフェレなんとかがどうの、と聞いたのだが」

「クロスポイント? うーん」


カンタが隊員を見渡すと、若い背の高い男が訳知り顔で頷いて喋り出した。


「フェレーゲンはクロスポイントで補足し損ねた個体のようですね。それ以外の報告は聞いていませんが、クロスポイント付近に他の個体がいてもおかしくありません」

「そうか……危険かな?」

「危険といえば危険ですが、この程度のことは日常茶飯事ですから。気にしていたらやっていけませんよ」

「そうか」


フェレーゲン騒動が収まるのを待って行っても良いし、後は魔物狩りギルドで情報収集するとするか。


「ありがとう。大変参考になった」

「いえ」


戦士団は、これから周囲の魔物を狩りながらはぐれレーベウスがいないか確認するらしい。お疲れ様です。

進発する戦士団一行に手を振って見送ってから、ヨーヨー達も出発の準備を始めた。



************************************



「見えました、ターストリラの街です」


サーシャの遠目でターストリラの街の火を確認したのは日が暮れてすぐだった。

途中、足の速い、猪と狼の合いの子のような見た目をした魔物シシシフカの捕獲に挑んだりしていたら、すっかりと遅くなってしまった。

もともとは湧き点から発生していたらしいが、今はなくなって単に生き残りの子孫が生息しているだけという魔物なのだが、今なお生き延びられている理由というのがその逃げ足、というだけあって半端ない速さだ。

ちなみに、バシャバシャで足許を悪くしたうえで、相手が戦意喪失して逃げ出す前にウェイクウォールで囲むという荒業で拘束してから、タコ殴りにした。

それでも、飛び上がって逃げられそうになったが、サーシャの冷静な射撃によって出足が鈍ったところで俺の斬撃を当てることができた。

なかなかの大捕り物だったのだが……毛皮はボロボロで、小さな個体だったので金になる部位は少ない。

シシシフカ、割に合わんな。


街の入口で魔物狩りギルドのカードを見せて中に入ると、疎らな人の姿と、何軒かの屋台から良い匂いが漂っている。

久々に、人の住む街に戻ってきたなぁと感じ入る。早速屋台で夕食を済ませて、公衆浴場で汗を流して近くの宿を取る。そう、久々の街ということは、久々のお楽しみタイムということなのだ。

何をするかは、お楽しみなのだ。


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