第28話 お前を盾にしてやろうか
すっぱり目が覚めた。
何だろうと思って意識を研ぎ澄ませると、喧噪がしている。
そして微かに聞こえるのは、エリオットが何かを指示する声と騎兵隊の誰かの叫ぶ怒号。
「・・・っ! 敵襲か!?」
ガバッと毛布を剥がして飛び起きる。
サーシャも起きて眠そうにしているが、すぐに事態を把握して覚醒したようだ。出来た奴隷だ。
「ご主人様、準備は」
「もう俺は出られる。サーシャはしっかりと装備を整えてから来ること、いいな?」
「はい」
一足先に装備を身に着けた俺がテントを飛び出す。
休憩地の周囲はエリオット達、そして騎兵隊の面々がそれぞれバラバラに動いているのが見える。ただ、揃って上を見上げて警戒している。鳥型か。
エリオットは中心、アアウィンダのテントの前に立って、事態を把握しようとしているようだ。
「何があった!」
「ヨーヨー君、ハルプアドンだ」
「夜闇の狩人か?」
「そう、それ。騎兵隊のダルク殿が負傷した」
「負傷か」
「顔を食われた。命に別状はないと思うが・・」
「・・」
思ったよりやばそうな傷だ。
「十分な警戒をしていたと思ったけど・・10匹以上の群れが襲ってきた。防ぎきれなかったよ」
エリオットは悔しそうに言った。
「俺は何をすればいい?」
「魔撃杖は使えそうかい?」
「ああ、何とか大丈夫だ」
「すまないね、終わったら補償してくれるように言ってみる」
「いや、十分な報酬を貰っているから構わないさ」
補償ということは、魔石を消費した分だけ金を請求するということになるだろう。
実際は魔石を使わないのに、使う前提で補償されたら、詐欺になりかねないので遠慮しておく。
「そうかい。じゃあ、頼んだよ。僕は前に出るから、ここを任せた。騎兵隊の方を優先して援護してくれ」
「了解」
エリオットは愛剣を抜いて前方へ駆け出した。
その後ろ姿を見送りながら魔銃を手にしていると、サーシャが追ってきた。
「お待たせ致しました、ご主人様。私はどうしましょう?」
「うん、とりあえず中のアアウィンダ達の様子を見て来てくれるか? 男の俺は入り辛いし、警戒の目を離すわけにもいかないからな」
「はい」
サーシャがテントに入って行ったのを見届けてから、テントの周囲をグルっと見回りながら状況を把握する。
とりあえずハルプアトンは、倒すか追い払うかして対処し終えたらしい。
しかし生粋の狩人たる彼らは、一度目を付けた相手を容易に逃さない、らしい。
それに、ハルプアドンの奇襲を避けるために設置された多数の炎の光は、火を恐れない魔物にとってはいい道標になってしまうだろう。
地上からの襲撃にも警戒しなければならない。
「・・状況は?」
後ろのテントから、パッチが顔を出した。
「交代してから変化なし。どこまで把握している?」
「それなら問題ない。エリオット様に説明は受けた」
「そうか」
「弓が使えるトリシエラと、貴方のところの・・サーシャさんは貴重。1人はここを守らせたい」
「おう」
「サーシャさんの希望は?」
「本人に訊けよ・・まあ、それならサーシャを残してくれた方が、連携は取りやすいかな」
サーシャの弓の練習は、魔銃でフォローする形でやっていたからな。
俺に魔銃があることを念頭において動いてくれるので、連携が取りやすいといえば、取りやすい。
「そう。サーシャさんを残して、トリシエラを伝令にする。最初に何かエリオット様に伝える?」
「そうか。それじゃあ、今のところ異常なし、魔銃は・・5,6回は撃てると」
「分かった、伝える」
本当はもっと撃てそうではあるが、魔力の込め方次第だからな。少なめに申告しておく。
パッチが引っ込み、しばらくして完全武装のトリシエラが中から現れた。
「伝言は聞いたわ。任せて」
「たのむ」
「サーシャさんは少しアアウィンダ様のフォローをしているけど、すぐ来ると思う」
「ああ」
フォロー?
何か分からないが、何も言われないのであれば問題はないのだろう。
2,3分は経っただろうか、サーシャも姿を現した。
弓はいつものではなく、一回り大きい。借り物だろう。
「弓、借りたのか?」
「はい、アアウィンダさんの物だそうです。良い物なので使ってくれと」
「そうか」
・・くれるのかな?
いや、貸しただけか。
そう思っておいた方が良い。
「中で何かあったか?」
「・・いえ、特に何も」
「そうか」
「ただ・・ただ、アアウィンダさんは少し神経質になっているかもしれません」
「そうか・・」
ゴブリンに襲われたショックがフラッシュバックしているのだろうか。あの若さで修羅場を経験したと考えれば、無理もない。
「ご主人様・・」
「なんだ?」
「ご主人様は、最近まで傭兵ではなかったと聞きました」
「そうだな」
情報源はエリオットの女達だろう。まあ隠していることでもない。
「魔物が恐ろしくはありませんでしたか? その、倒したとき、身体が震えるようなこともありませんでしたか?」
「なかったな」
断言する。殺す怖さも、襲われる怖さも、そんなに感じなかったな。いや、殺されたら怖い、とは思うのだが。それで身体が震えて動けないようなことはなかった。
「俺はそのへんの感覚が麻痺しているのかもしれないな・・。それが悪い事なのか、良い事なのかは分からないが、な」
「そうですか・・」
「薄情だと思うか?」
なにこの人サイコパス? こわっ! とか思われたらイヤなので、ちょっと不安になった。
「いえ、薄情、とは思いません。傭兵をするには有用な資質なのではないでしょうか」
「・・そうだな」
アアウィンダ嬢は、襲われたことが切っ掛けになって情緒不安定になっているのかと思ったが、逆の、初めて人、あるいは亜人を殺したことへの罪の意識のようなものに苦しんでいる可能性もあるか。まあ、それがなかった俺が何を言っても響かないだろうから、出る幕はない、と思う。
「伝令―っ! 前方より牙犬、後方からナイトゴブリンの小集団が接近中! 中央を固めつつ、前方を援護せよ」
「中央を固めて前方を援護する、了解した!」
間違いがないように復唱しつつ、トリシエラから指示を受け取る。
後方のゴブリンはどうすんだろ? まあ、何か手は打ったのだろう。俺は従うだけだ。
「サーシャ、後方を中心に周辺の警戒を頼む。前方への援護は俺がやる」
「了解しました」
「上空への警戒も怠るな。今日は一人、重症者が出たらしいぞ」
「ええ、中で見ました」
「・・この中にいたのか」
「パッチさんが治療していましたから」
「ああ、なるほどね」
本部兼救護所となっているわけだ。護る場所は少ない方がいいから、合理的なのだろう。
「さぁて、魔銃士の腕の見せ所だな・・」
前方では、騎兵隊の一部が集団を形成して、防衛網を築いている。
少し距離はあるが、ここから大声を出せば十分に意思疎通が可能な距離だ。これなら魔銃も届く、と思う。
そのとき、何か影が動いた気がしてとっさに上空を向いた。
その判断は正しかったようだ。影と一体となった黒い何かが、こちらに一直線に飛んでいるのが見えた。
反射的に、魔銃の弾を速射する。威力を弱める代わりに速度をマシマシにしたお気に入りの弾だ。
「キイィー!」
黒い影は悲鳴を上げ、それで騎兵隊の面々も気付いて空を仰いだ。
「ハルプアドンだ!注意しろ」
「クソ、火があっても見えないぞ!」
正面は警戒してくれるようなので、左右から別の奇襲がないかを見る。
「ご主人様、右側に何か動きが・・」
サーシャが言いながら弓を放つと、それを避ける動きで黒い影が揺れるのが見えた。
魔弾(速射バージョン)を連射し、3発目で当たった。
「キィ・・キイィィ」
地面に落ちた影はとりあえず放置だ。これは思っていた以上に見えにくい。
「ぐほっ・・右腕噛まれたぁぁ!」
「落ち着け、軽傷だろ!」
前の面々も奮闘しているようだ。誤射が怖いが、上から襲ってくる影を慎重に撃って牽制しておく。
何人かは弓を持っているようで、反撃の矢が飛ぶ。
槍持ちの者は槍投げで豪快に迎撃している。が、こちらは当たらない。当然か。
「槍を飛ばすな、逆に落ちてきて危険なんだよ」
「くそっ、ダメか」
「こんことなら、もっと弓を持って・・うっ・・」
「なんだ? どうしたっ?」
ハルプアドンは5,6匹仕留めたところで襲撃が止んだ。
しかし、脅威はそれだけではなかった。
「右側からゴブリンだ! 森林型だ、弓持ちがいるぞ!」
「弓かよ、ちくしょう!」
こちらも弓で反撃するが、木が邪魔となって当たっているかも分からない。
右側の柵の一部が崩れた箇所から、何体かの亜人が入ってくるのが見えた。猿人類でも、魚人でもない。・・いかにもゴブリンらしい、小鬼のようなゴブリンだ。
「おお、これこそゴブリンだ」
しかし感動している場合ではない。防衛網を迂回してくるゴブリン達は、当然止まらずにこちらへと向かってくる。
「おい、ゴブリンが侵入してるぞ!」
叫ぶが、前方でも何かと格闘戦をしているのは見えていた。
「前方からも牙犬が来てる、俺らは動けん!」
「・・仕方ないか」
「ご主人様・・」
「サーシャ、テント内に緊急を知らせろ。伝令が来たら出来れば援軍を。俺は向かってくるゴブリンを相手してくる」
「よろしいのですか?」
「命令はここの守備だが・・ゴブリンは放置できない。急げ、時間がない」
「分かりました」
サーシャがテントに向かったのを横目で見て、ゴブリンを見据える。
5・・いや、6匹はいる。森の影に、いったいどれだけの追加戦力がいるのかも把握できない。
しかし、別種とはいえ、ゴブリン相手の戦闘はこなしてきた。その戦略を一言でいえば、先手必勝だ。
常に先手を取って、身体能力で劣る相手を圧倒する。蹂躙。それが作戦だ。
「掛かって来いやぁ! くされ外道どもがぁ!」
これもこっちの世界に来てから学んだこと。
無理やりにでも相手を罵倒し、奇声を上げる。これでアドレナリンが出る。言うなればこれが戦いの準備、ウォーミングアップというやつだ。
「クラアアアァァァーッ!!!」
「ギィ・・! ギィィィ」
ゴブリンどもも叫ぶが、気合が足りん!
先頭のゴブリンの頭へと剣を叩きつける。
その背後から別のゴブリンが木槍を差し込んで来るが、急所に当たらなければいい。軌道を見切ると、足にわずかに食い込んだ槍を掴んで、振り回す。
それが背後にいたゴブリンへと当たり、2匹もろとも吹き飛ばす。
イイ感じで場が混沌としてきた。
異空間にしまっていた魔銃を振り向きざまに取り出し、後ろから弓で狙っていたゴブリン2匹を撃ち殺す。
弓は怖いからな。
「キイィ!」
森から全身が真っ黒のゴブリンが出てくる。これがこの種のナイトゴブリンか。魚人のゴブリンにも、ナイトゴブリンとかいるのかな?
「キイィ! キィ!」
「キィー! ギィィッギッ!」
黒ゴブリンは2匹いる。剣のような刃物を持っている。周囲には、木の棒を持った小さなゴブリンが護衛に就いている。
それと比べると一目瞭然で黒ゴブリンがデカい。1回りどころか、3,4回りくらいデカい。
「お前らがリーダーか? 死んどけ」
躊躇はいらない。魔銃を威力重視、範囲重視に切り替えて、MPをたっぷりとつぎ込んで撃ち込む。
後は剣で勝負だ。爆発と同時に駆け出み、飛び込む。
「ギイッ!」
黒ゴブリンの片方は、負傷しながらも無事だったようだ。
「クェァァァァ!」
切れ味はナマクラだが、一刀両断するつもりで打ち込む。
黒ゴブリンは力負けしつつも、受け流すようにして渾身の一撃を受ける。
そして出来た隙に剣を突いてくる。こちらはなんとか盾で弾く。
「チッ」
受けられたか。やはり上位種はゴブリンらしからぬ技巧派だな・・。
そんなことを思いつつ、剣を振って迫る。
ゴブリンもそれを何とか受け流して、こちらの首筋を狙って小剣を突き出してくる。
同時に右から、ノーマルゴブリンが槍を持って近付いてくるのが見える。
ヒョイと躱すと、ノーマルの首筋を掴んで黒ゴブリンに投げ付ける。
それをステップして躱した黒ゴブリンがまた剣を突いてくる。そう何度も繰り返されると、慣れてくるぞ。首を引いて剣をやり過ごす。
返す剣で狙ってみるが、こちらも読まれていたのか剣で受けられる。
やってみるか・・。
盾を捨てて両手で剣を持つ。
相手が突きを放つ間を読みつつ、両手で全力で袈裟切りすると見せかけて、迎撃してくる剣を狙う。
体重の乗った剣を受け、やや動きが硬直した様子のゴブリンの剣を、無理やりに巻き取る。
出来た隙に、渾身の一撃を叩きこむ。金属が骨を潰す、鈍い衝撃が腕に響く。
「うおらぁっ!」
蹴りを入れて転がすと、そのまま後ろへ跳ぶ。
左右からゴブリン達が突いていた槍が空振りとなる。
そろそろ盾を拾うかと思ったが、躱されたことでバランスを崩したノーマルゴブリンが目の前に転がっている。
「・・」
サブウェポンとして腰に差していた解体用ナイフをゴブリンの胸へ突き入れてから、その首を掴んで身体を起こさせた。
うん。良い盾になりそうだ。
「キイィ・・」
ゴブリンと剣を振り回しながら、前後左右から迫るゴブリンを牽制する。
「キイィッ! ギィ!」
「キィ・・」
仲間たちの激励?に力なく鳴く盾ゴブリン。どうした?元気出せよ。
盾(ゴブリン)を構えながら後方を塞ぐゴブリンに突貫する。
「オラぁ!」
盾はしっかりと敵の木槍を防ぎ、止めてくれる。
そして出来た隙に剣を叩き込む。この辺の流れは、慣れたルーティーンだ。
「そんなもんか小鬼ども! 覇気が足りん! 次の盾はお前にしてやろうか!?」
「キィ・・」
ゴブリン達がこころなしか引いている。おかしい、まるで俺の方が蛮族のようだ。
俺が何をしたっていうんだ。
「グオラアァ!」
剣を一周させて後ろに迫っていたゴブリンを牽制する。
俺とゴブリン達の間に流れる、奇妙な静かな時間。
その奇妙な空間を切り裂くように、ゴブリンに矢が刺さる。
「キッ!? キッ、ギイイッ!」
ゴブリン達がバタバタと倒れていく。
助かったか・・。
「ヨーヨー、無茶したようだね」
マリーさんが流れるようにゴブリン達を切り伏せている。
俺を包囲していた中で、突如横っ面を殴られた形のゴブリンの軍勢は瞬く間に崩壊しつつある。
矢を放っているのは・・サーシャか。
「援軍を連れてきました、ご主人様」
「よくやった、サーシャ」
「全く無茶をなさって・・これほどの数をおひとりで相手にするなど・・」
そう言われて見渡して数えてみると、10から20近くものゴブリンの死体が転がっていた。
おかしい、5,6匹を相手にするつもりで向かったのに。
「後方のゴブリンは陽動だったようだね・・全く、してやられたよ」
「マリー、エリオット達は?」
「後方で警戒しているけど、矢を撃ってきては逃げる有様だったからね。フラストレーション溜まってるよ」
「そうか・・」
なんにせよ、助かった。
前方の牙犬たちとの争いも、小康状態になりつつあるようだ。すぐに援軍に向かえばほどなく終戦するだろう。
「とりあえず、加勢するか」
「そうだね」
この夜の襲撃は、ハルプアドン10匹以上の奇襲から始まり、陽動までするゴブリンの集団40以上と、牙犬も総計で50匹以上の大規模なものとなった。
ハルプアドンとゴブリン達、牙犬たちが連携していたとは思えない。不運だったと言う他ないだろう。
ハルプアドンの襲撃で騒がしくなったことで、他の魔物を招き寄せる結果となってしまったのかもしれない。
被害はハルプアドンにかじられて片目をやられた者が1名、牙犬に骨が見えるほど腕を抉られた者1名、他、軽傷者は多数という有様であった。
襲撃の規模の割に被害は少なかったとも言えるが、エモンド家にとって虎の子の騎兵部隊に重傷者が出たとあって、苦い結果となったようだ。
後片付けを終えてから、前で牙犬と戦っていた防衛部隊の指揮官役だった男から、ゴブリンの数を見誤り、ヨーヨー個人に任せてしまったことを詫びられた。
いや、いいよと返しつつ宥めていたら、エリオットとコールウィングには揃って叱られた。
曰く、ゴブリンの数が多いと分かった時点で退いて、合流して戦線を縮小すればよかったのに、無理して一人で孤軍奮闘していては全体の戦況にも影響すると。
まあそう言われれば、そうだ。次回はもうちょっと冷静に考えるようにしよう。
ただ、当時はゴブリンの集団に襲い掛かってからその後、前のめりに戦いに入り込んでいたので数なんて数えてなかったんだよなあ。数が多いことに気付いたの、全て終わった後だし。
そもそもそれがダメだと言われれば、その通りなので黙っておく。
バーサク状態というか、興奮状態になると周りが見えなくなるのは前もあった気がする。自分の意外な一面を見てしまった気分だ。日本にいたころの無気力な俺からは想像もつかなかった自分がいる。それを知れたことが良かったのか、見てはいけない面を見てしまったのか。
「ご主人様に勝手に亡くなられたら、私もどうなるか分かったものではありません。ご自重を」
サーシャがいつになく辛辣な口調だ。
これは、あれな、完全に怒っている気がする。冷静に怒っている。怖い。目を逸らしておこう。
「・・目を逸らさないでください!」
仕方ないのでサーシャに再発防止を誓いつつ、その後はそのまま警戒任務へと移行した。
エリオット達は今から交代で仮眠を取るようだ。お疲れ様。
さて、余裕があるうちにステータスも確認しておくか。
************人物データ***********
ヨーヨー(人間族)
ジョブ ☆干渉者(13)剣士(6↑)魔銃士(7↑)
MP 2/22(↑)
・補正
攻撃 F(↑)
防御 G+
俊敏 F+
持久 G+
魔法 F(↑)
魔防 G+
・スキル
ステータス閲覧Ⅱ、ステータス操作、ジョブ追加Ⅱ、ステータス表示制限
斬撃微強
魔撃微強
・補足情報
隷属者:サーシャ
***************************
剣士と魔銃士が揃ってレベルアップ。頑張った甲斐があったというものだ。
やっぱり実戦は相当経験値が高いのかもな。
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