第9話

そして彼から電話がきた。

「工事をしていた区間が完成したから試運転列車の一番列車に乗せてあげる。」

そう誘われたから私はお言葉に甘えて乗りに行くと言った。

「なら唐木原駅に来てね。」

って言ってきた。私は言われた日に唐木原駅に行って彼に会いに行った。そして試運転列車に乗り込んだ。車両はめちゃくちゃピカピカと光っていた。日光が当たってとても眩しかった。そして発車時刻がきた。すると空いていたドアが閉じ、ヒュヒューウンンと言ってブレーキが解除された。と同時にゔうゔーーーどっどっどっどと言って走り始めた。さすがに試運転一番列車だったから速度は、15Km/h(時速十五キロメートル)ぐらいだった。外を見ると沿線順民が温かく試運転一番列車を見ている様子だった。私はホッとした。沿線順民はこの路線を使いそうだなと思ったからである。そんなことを思いながらスーっと列車は次の駅に入っていった。

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