第2話・謎の少女
少女は灯りのついた家に飛び込んだ。次の瞬間から、あの化け物の足音がしなくなり、一安心する少女。
少女は周りを見渡した、すると、分かった事はまず、2階があり、1階には部屋が3つある事である。すると突然、少女の横ににある扉の奥から物音が聞こえてきたのだ。
少女は、恐る恐るその扉に近づき、耳をすますと机の上に皿を置く音や、コップを置く音などの生活音が聞こえてきたのだ。
人がいると分かった少女はゆっくりその扉を開くと、そこには、食事をしているの謎の少女がいたのである。それに少女は驚き小さな声で謎の少女に名前を尋ねたのだ。すると、謎の少女は、
「人に名を尋ねるなら、まずは自分から名を名乗りなよ。」
「え、あ、うん。私は、碧っていうの、ところであなたは?」
「私は詩乃。別に覚えてもらわなくても良いけどね。」
そう、今更ではあるがこの物語の主人公の名は碧である。
そう言われ碧は、心の中で(冷たい人だなぁ)と、思いつつ部屋を見渡していると、窓にあの化け物が今にも突き破ってきそうな勢いで顔を押し付けていたのだ。碧はそれに驚き、詩乃に尋ねたのである。
「あ、あれ、な、何ですか?」
「あー、あれ、喰人《グール》だよ。何故そう呼ばれてるかは知らないけど、」
「でさ、あんた碧だっけ? ここには何しに来たの?」
と言われた。碧はその言葉に動揺を隠しきれず、
「ただ、灯りのついた家になら人はいるかなって思ったし、こんなところで死にたくなかったから、飛び込んだだけだよ。」
その言葉を聞くと、詩乃は碧に不思議な笑みを浮かべながら、
「それなら、好都合だね。ここに飛び込んで、死にたくないなら、考えは1つしかないよね。あいつらを、駆逐する。」
次回、捕食者と狩人
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