第4話 新たな転生
「知らない天井...でもないか。」
ブラックホーンに襲われた際に瞳を閉じ、再び目を開けた僕が見たのは神様的な存在の少女と戦乙女の格好をした美しい女性のいる真っ白な部屋だった。
「えぇ~死んじゃったの?まだ26分と37秒だよ?これって最短じゃない?」
「はい。新記録ですね以前の記録が21時間ですのでダントツです。」
そう談笑しながらベット脇のテーブルで茶...紅茶を飲んでいる二人
「あの...なんかすいません。」
新記録と言うのが良いものなのか悪いものなのか分からないがまぁ...誇れる様なモノではないだろう。うん。
「いやいや別に構わないよ~他の人、君達の言う神様達との話のネタになるし」
以前よりフランクに話しながらニコニコしている少女
他の神様にも笑われて後世伝わると考えると嬉しいような悲しいような...
するとドンドンッと扉をノックする音がした
「ドウゾー」
少女が言うと扉が開き毛皮のもこもこ帽子を被った吹雪の様な白い髪をした中学生位の少女とカウボーイの格好をした小学生位の金髪の少女が入って来た。
「聞いたわ新記録が出たそうね。」
「こいつかー!いくら何でも速すぎだろ!」
カウボーイ娘が爆笑し失礼よ?とロシア娘が
「あの~この方達は一体?」
「この二人はそれぞれロシアアメリカ地区を担当している私と同じ存在だよ」
そこで一つ疑問が浮かんだので聞いてみる
「何故あなた方は見た目が少女なんですか?」
それはねと少女が苦笑しながら筋骨隆々な姿だとみんな畏縮しちゃうし宇宙人的な見た目ならいろいろ揉めちゃうんだよね~と言った。
確かに。と相槌を打つ二人。
「でもね。この服装なんかはあなたの思うアナログタイプなイメージが具現化しているのよ?」
「なるほど。」
そうロシア娘が説明し終えると暫しの静寂
考えない様にしていたがこの空気なのだ言わざるを得ない。
「これから僕はどうなるんでしょうか?」
「「「そりゃ異世界転生だよ~・です・だゼ☆」」」
最後が若干違うがハモっていた異世界転生と───
3人の少女と今回はどうするか相談している。
戦乙女さんが3人娘に紅茶の入ったカップを渡し僕にも手渡してくる。
しかし今の僕に手なんて...アレ?体がある?
あぁその方が良いでしょ~?と言う少女
正に神業である。
僕の体なんて自由自在らしい。
渡された紅茶を飲む。なんだこれ!凄く美味いんですけど!こんなの初めて飲んだ。
「それでどんなのが良いんだ?」
カウボーイ娘が聞いてくる。
どうやら今回はカウボーイ娘が転生を取り仕切るらしい
「転生したときにある程度強く年齢も今位がいいです前回は子供でしたから...チートスキルも欲しいです。」
心からそう思う。僕が強ければ父と母、護衛の騎士達は死ななかった。
出会ってから30分もたってないがそれでも家族なのだ悲しい。
転生場所は町や村に近い場所限定らしいが別に構わない。
町内に当然人が現れたら騒ぎになりそうだし...
「う~んめんどくさい!チートスキルって言ってたけど勇者のクラスとスキルで良いよな?個では最強だから、んじゃ行ってこい!」
「ちょま...」
会話の途中だしまだどんな容姿とかスキルにするか決めてないのに!
どうやらカウボーイ娘は考えるより行動するタイプの様だった───
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