第2話 準備

異世界転生

それはアニメや漫画、小説などで人気の”あの„異世界転生のことですか?

そう聞くとその通り!と肯定された。

それも満面の笑みであった。



「あの~選択出来る特別だって話は一体?」

「異世界の人からはこちら。つまりあなたの生きてきた世界が人気で転生待ちが凄く多いんだよ、正に言葉通りの長蛇の列」



確かに中世のヨーロッパや戦国時代の日本に行ってみたい等と空想した事があるが実際に行っても悲惨な運命になるのは目に見えてる訳で

そんな世界から見れば科学や医療の進んだこちらの世界は楽園...なのかも知れない。


「だからこちらからも希望者が居たらドンドン送ってるんだよ!君には三つの選択肢とボーナスが付いている...説明不足だったね~」


あちゃーというジェスチャーを行う少女

ボーナスってどんなものだろう?と思っていると再び心を読んだのかこう言われた。



「一つ目では完治するし君には縁のないであろう美人と結婚出来る。

二つ目では悪行こそ行っていないものの天国に行けるほどの善行を行っていない君が天国に行ける。」


そして


「そしてなんと!三つ目の選択肢を選ぶと特殊スキルや通常ではなれないクラスを習得して転生出来るよ!」


そう言い終えると少女と戦乙女さんはパチパチと手を叩く

これは本当に異世界を選んで欲しいんだろうなと感じる、感じるのだが

だが望む所だ!僕も異世界で俺ツエーしたい!



「神様!異世界に行くなら生まれとかも選べますか?」



神様である少女は答える。もちろん!と───








「異世界に行く前に一つ頼みがある。」


そう言われて何ですか?と答える僕


「事故の加害者の女性の事を許してやって欲しいんだ。このままでは人殺しになって彼女の子供がヤバい親族に引き取られてしまうからね」


まぁどうせ異世界に行くから今さらどうでも良いし許しても良いんだけど


「私は彼女を罪人にするのが忍びなくてさ~タダでとは言わないよ?特別な死に方にしてあげる」


意味が分からないそう言うと神様が教えてくれた。

要約すると

僕が許すことで事故が無かったことになる様だ。その上で僕の死は避けられない事なので別の事故が起こり僕は死ぬらしい。

苦しまずに死にそして珍しい死因なので異世界で使える転生ボーナスが多く貰える。

転生ボーナスで生まれや才能容姿スキルクラス等をを自由に選べると

普通に許しました。



「お願いします。」



どうせ天涯孤独の身だ。家族はいないしペットも先月に死んだ。友達とだって最近連絡取ってないし...

唯一の心残りって言えばシフトを交代出来ないくらいか。



「じゃあいってらっしゃい!」








ウィーンと開く自動ドア

そして聞こえる店内のBGM、どうやらコンビニで買い物を済ませた後みたいだ。

敷地内を進む

しかし何も起こらない。


「あれ?白昼夢だったのかな...」


何も起こらないまま進むと信号で車が止まっていた。

その脇にはあの女性がいる。

なにやら空を見ている様なので僕も見てみると


「マジかよ...」


空を見るとそこには燃える火の玉があった。

火の玉?なにあれ怖い...ん?


珍しい死因って隕石衝突かよ!



「いくらなんでも珍し過ぎだろーーー!」



それが僕の最後の言葉だった。 








お帰り~ただいま!等というやり取りをし僕はクリエイトに取りかかった。


少女が言っていた。

異世界に行くには2種類あって今の姿や知識を持ったままで異世界に行く転移と異世界で生まれこちらの記憶を持っている転生があると

しかし今の顔で異世界に行ってもモテないだろうし物を作ったり出来る知識もない

だから転生を選ぶ事にした。


髪はそうだな金髪で目は青色、身長は成人時に185cm位で家は金持ちが良い!

両親健在で夫婦仲も上々、可愛い妹も欲しいな~

あと貴族なんて面白いかも知れないスキルは剣士としての才能に極振り!

おっと忘れる所だったイケメンにしよう。

あと美女が周りに集まるような主人公補正もいれておこう。

クラスは...人殺しはちょっとやりたくないので商人にしておくか!




「出来ました!」






そういうと少女はニコリと笑いこう言った。







「あなたの新たな命に幸運が訪れます様に───」

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