第29話 あきらめない歌  

茶屋 花いくさに主要メンバーが、集結 作戦会議を繰り広げている。

「七夕も過ぎ 年末の新宮まつり 和白干潟まつり等で披露できる様 各人体制を整えておいて欲しい。」

「てなわけで オレ達の作曲は まあ何とかやり遂げて 今打ち上げを兼ねてやっている」

「これで ビルボードソングは第3号目 後はさだこに歌詞を書いてもらい 本格的なレッスン体制に入るから なるべく急いでもらわんと 間に合わんぞ」

「内容は 全て任せるが、珠姫姉さんの起死回生の勝負曲 としたいから ぜひ頑張ってくれ あきらめない歌 これだけ言っておく。」

「デモ音源聞いて色々とアイディア練ってるんだけど、何かさあ 海や川のイメージが、するんだけど?」

「うん 短調2拍子 エンヤートット・エンヤートットの典型的な舟こぎ歌だ」


てな感じで盛り上がり お開きの帰りしなに 別のテーブルから、さだこ達の父 千手千眼先生が、挨拶に来た、相変わらずの由井 正雪スタイルで決めて最近の貫録は十分、時代小説を得意とするモノカキで、実は この店のちょいとお高い料金のスポンサーでもある。

丁寧にお礼を言って それぞれの家路に着く さあ 後は頼んだぞ 絶対にあきらめない そんな歌を作ってくれ。


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