第20話 立春 

節分の豆まきも済んで、今日は立春。

あちこちに梅の花もほころび、日一日と春の訪れが感じられる今日この頃。

鉛色の曇り空ばかりだった冬を吹き払うような春の陽がそろそろ訪れようとしている。

こんなとき 明るい春の陽 であられたような恩師 花村 ハナ先生のことを思い出す。

今年度の春の催し さくら祭り等で披露する 私達の最初の曲 花のマーチ これの詞を急いで改造しなくちゃならない。


続く成人式の歌 そして珠姫姉さんの新曲にも着手しなけりゃならないし、新年そうそう体がいくつあっても足りやしない。


夫も兄も飲んだくれながら作曲して、この私に作詞をおしつけてくるけれど、本来私は小説家なんであって、作詞のノウハウはあんまり持ってない。

そんな私に一気に3曲もの依頼をよこすんだから もう。


長生きされ、学園の落ちない太陽と称されたハナ先生にもう一度会いたいなあ!



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