友人に手は差し伸べない。
「どんなに綺麗事を言ったって、お前と嫌いな上司の価値には差が出る。」
眉間にシワを寄せ、グラスを強く叩きつけながら、悪酔いする友人は言った。
確かにその通りだ。
だから私は、友人に手を差し伸べない。
差し伸べるということは、自分が友人よりも優位にいるということ。
そんなことは無いはずだ。
例え年収に違いがあっても、年齢に違いがあっても、国籍や人種に違いがあっても、私たちは平等だと信じている。
だからこそ、差し伸べなかったその手で肩を組み、酒でも酌み交わそう。
私たちは素面で夢を語り合える仲なのだ。
普段は隠している愚痴や弱音ぐらい、隣でいくらでも聞かせてくれ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます