大好きな先輩からの頼みは、先輩の彼女を埋める協力をすることであった。主人公の心理を細やかかつ巧みにに描写している点が見ものである。彼女にとって、死は悲観的なものではないのだろう。また、なぜ先輩は自分の彼女を殺めてしまったのか。そして、主人公はどうしてそのような考えを持つようになったのか。そういった点を考察して読むのも面白いだろう。気になった方は、読んでみては如何だろうか。
物語と言うよりはお話に近いのかなと言う印象を受けました。人殺しと言う非日常を日常的な淡々と描くことでユーモラスな感じがでています。それでいて、いやだからこそ怖いお話だと思う方もいるのでは。是非読んでみてください!
久々にあぁこれ好きだわ...ってふと思えた作品でした。出会えて良かった。
まず初めに。 軽い気持ちで読むのなら、この作品は内容が難しいかもしれません。そしてもう1つ―――貴方の抱く、”死”について深く考えてみてください。 最愛の人が亡くなった死。なのに、「わたし」にとっては何処かそれが”羨ましい”。現実味の無い――≪人を殺した≫事を前提とした作品――物語なのに、その中の単語で現実を認識させられます。
文学小説のプロローグと思えるほど文章の質が高く、独特の世界観が描かれている短編小説です。それはまるでミステリー小説のような雰囲気を感じさせ、この世界観で続編を作って欲しいと思えるほど、重厚な作風となっています。 物語に登場する彼らの心境について、一人でも多くの方に体験してほしいと思います!
作者さんはどんな気持ちでこの作品を書いたのでしょう……。すごく気になります。そんな小説でした。