第81話 「見守ってるからね」&詫び告知

 ~閑話休題という名のお詫び~


 更新遅れて申し訳ありません。


 言い訳になりますが、リアが忙しくカクをできずにヨムヨムばっかりの日々を過ごしております。


 ……と言いつつ近況にも書かせて戴きましたが、Twitter始めました。

 https://kakuyomu.jp/users/anakawakana/news/1177354054893037007


 ツイキャス配信してるのにTwitterしてない歴2年。

 Twitterするする詐欺から5年。

 ようやく重だるい一歩を踏み出しました(*・ω・)

 皆様との交流や宣伝の場にできたらと考えておりますが、使い方わからないのできっと反応遅いです。


 そして、近況にこっそり書いただけなのに、偉大な方々からフォローいただきどう対応してよいのかオロオロしておりますヽ(д`ヽ)


 そしてカクヨムコン参加の皆様!!

 頑張ってください!

 今回は(今のところ)不参加の予定です。

 ひたすら応援したいと思いますのでフォロー&Twitterフォローお待ちしております!

 ただし、ヨムヨムが多くてコメントなかなかできないのですいません(-人-;)


 この期に及んでカクヨムコン応援の自主企画や配信サイトでの朗読会企画(たぶんツイキャスorスプーンor17。スプーンが本命かも)も密かに計画中です( ・ω・)


 以上、お詫びという名の告知でした(-人-;)



 では、あらすじ&本編です。


 青海川と対峙する孝太郎。

 そこに現れた自称彼女の莉歌。

 莉歌に孝太郎の秘密を暴露し勝ち誇る青海川。

 しかし、莉歌の「全部知ってる。同業者だもん」発言で形勢逆転。

 莉歌の思惑は……


 *********


「あんた、ほんとに孝太郎君が彩音ちゃんか亜弥華に連絡とったと思ってんの?」


「そ、そうよ、だから亜弥華は仕事に」


「ちがうちがう」


 莉歌はため息をつきながら首を横にふり、呆れた顔で青海川を見下ろした。


「孝太郎君はそんなことしてないわよ。それはこの私が保証する。だって私達、朝までずっと愛し合ってたんだもん」


「な、なにを」


「あら?朝まで愛し合うって意味わからない?」


 莉歌は青海川の目線の位置まで腰を下げると、ポケットからゆっくりとスマホを取り出す。


「じゃあ特別に証拠見せてあげる」


 莉歌は取り出したスマホを手早く操作し1つの動画を青海川に見せた。

 それは孝太郎と莉歌の昨夜の行為を盗撮したもので、二人が裸で絡み合う姿がはっきりと映っている。


「孝太郎君には黙って撮っといたんだけど、どぉ?孝太郎君のこんなに気持ち良さそうな顔見たことある?」


 そう言うと莉歌は青海川の耳元でなにかをささやいた。

 それを聞いた青海川は血相を変え苛立ちを露にし始める。


「あ、あなたね!私をバカにするのもほどほどに……」


 声を震わせながら必死で抵抗する青海川だったが、莉歌は青海川の話の途中で口元に人差し指を当て黙らせた。


「残念だけど、あんたなんてもはや孝太郎君の眼中に映ってないのよ」


 それまでとうって変わって真剣な莉歌の眼差しと声色に青海川はなにも言い返せない。


「孝太郎君にとってあんたはすでに過去の遺物でしかないのよ。よりを戻せるなんて思ったら大間違い。あんたのプライドがこれ以上傷つく前にさっさといなくなったらどお?」


 青海川は莉歌を一瞥するが、返って莉歌の迫力に圧倒され目を背けてしまう。


「それが嫌なら……」


 そう言って再び莉歌は青海川の耳元で一言二言囁くと、青海川は顔を真っ赤にさせ、苛立ちを抑えるながら下を向いた。

 しばらくじっと下を向いていた青海川だったが、なにかを決心したのかそのままゆっくりと孝太郎の前まで歩きだす。


「……い、伊藤……」


 孝太郎の前で立ち止まると、苦虫を噛み潰したような言い方で孝太郎の名を呼びゆっくりと右手を握りしめた。


「おぅるるぅあぁぁーーー!!!」


 青海川が叫ぶと同時に彼女の強烈なパンチが孝太郎の脇腹にぬめりこんだ。


「あんた!ほんっとサイテーな人間ね!!」


 不意に腹を殴られうずくまる孝太郎を見下しながら、青海川はさっと踵を返し早足で駆けていった。


「あれぇ?ちゃんとお別れしなくていいのぉ?」


 向かってくる青海川に莉歌がふざけて声をかけるが、青海川は脇目もふらず走り去った。


 静まり返った公園の片隅に腹を抱えてうずくまる男性とその男に微笑みながら近づく女性。


「はい、お疲れ様」


 ゆっくりと腹を擦りながら起き上がる孝太郎に莉歌が笑いながら手を差し伸べる。


「ありがとう、莉歌」


 昨夜の莉歌との行為を隠し撮りされていたとは知らない孝太郎は莉歌がどうやって青海川を納得させたか不思議でしかたなかった。

 しかし、青海川が苛立ちながら走り去った姿を見てそれもどうでもよくなった。


「もーお礼なんかいいって。孝太郎君は孝太郎君でやんなきゃいけないことあるでしょ?」


「俺がやらなきゃいけないこと?」


 そう言って莉歌は公園の向こう側を指差すと、すっと孝太郎の背後に隠れる。


「さっき撮影現場に潜入して接触したの。孝太郎君が撮影終わりにここで待ってるって」


 莉歌の指差した方を見ると亜弥華が神妙な面持ちで横断歩道を渡っていた。

 その数歩後ろを男装したベルが歩いてくる。


「莉歌、俺にできるだろうか」


「優しすぎるのよ、孝太郎君は。だからその優しさで彼女の話を聞いてあげればそれだけでいいのよ」


 莉歌の声が段々と遠ざかっていく。


「でも、情に流されてはダメ。きっぱりと孝太郎君のことを諦めさせるの。じゃないと背後からグサッとやられちゃうわよ」


 孝太郎は亜弥華とのこれまでのことを思い返しながら気持ちを切り替えようと深く深呼吸をする。


「見守ってるからね」


 莉歌のその言葉を聞き振り返ると、そこに彼女の姿はもうなかった。






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