縛らない、縛られない。
そんなハルの選択をしっかりと理解し、受け止めるナツ。
二人はきっと、素敵な大人に成長していくのでしょうね。そしてきっと、互いへのその想いはいつまでも変わらない……そんなことまでを想像させる、深い想いに満ちた物語でした。
素敵な作品を楽しませていただきました！(o^^o)

拝読しました。

表現が美しいと感じました。
じっくりと読みたくなる文体で、文の端々から余韻が感じられるような……、そんな気がしました。

印象深いのは、やはり黒板のメッセージが物語であることでしょうか。
特に、春子のメッセージが物語風から段々と手紙のような文体に変化していくところが、いいなと思いました。

黒板に書かれた、童話のような2人のやりとりが素敵です。優しい地の文と相まって、ジンときますね…

前半の地の文は夏男の春子に対する優しさと、ちょっとした執着が見え隠れしていて良かったと思います…！
ただ、途中やや説明口調になりすぎていたのが惜しかったかなぁ…とも思います

幼い頃、いっしょに駆け回った思い出から、高校で変わっていく距離の変化は夏男と春子にとってどのようなものだったのか、一日一日を想像してしまいますね…

それでも変わらない呼び方にやっぱり「幼馴染みなんだなぁ」と思ったり。

そんな描写がリアルで、夏男と同じ気分になれたような気がします。

回想のようなどっしりしたスタイルで、妙なもの悲しさを感じるのが不思議で面白かったです。

作中作の仕掛けも、その続きを相手が書くという仕掛けも、面白いですね。いいなあ、と思いました。

乾いた心に沁み入るような、瑞々しい物語でした。あるいは、しんしんと降り積もる雪のような印象です。
言葉を選ぶセンスが素晴らしいですね。私が心を持っていかれたのは、ここ。

＞春の風に吹かれ、月が照らす優しい暗闇に包まれて、僕は夜の町の中をひた走りながら、声を上げて泣いていた。

そのセンスが羨ましいです。素晴らしい作品を読ませてもらいました。

春子の手紙がいい！　
二話で夏男が童話を書いたところも良かったですが、三話でこう来ましたか。
とても読みごたえがあり、率直な気持ちが綴られており、好感度の高い短編でした。最後の産業も素晴らしいですね。

筆致、なんというのでしょうか、しっとりしてとても品があるなと感じました。

もったいないところは、特に思いつきません。

よかった。よかったです。

全話にて黒板に綴られた物語の続きを、春子が書いている。ジーンと来ました。

思うけど、約束はしない。

若々しくもあり、ロマンティックでもあり、ノスタルジックな雰囲気がキュンキュンさせてくれます。

優しい喪失感が心地いい。へんな言葉ですけれどそう感じました。

彼は今後、ここまでピュアに女性を愛せるのかが不安です。純文学風、という事で劣情にまみれた不純な大学生活にならないか心配です。

最後に、自主企画へのご参加、ありがとうございました。

はじめまして。率直に、３０代男性のつぶやきのように感じました。人生の深さや経験を感じましたね。思わずジーンときました。恋愛ってこうあるべきなんだろうなって。夏男くんが自然体で共感できます。春ちゃんはまだ本気で男に惚れたことがないかなって（笑）でも逆にそこが若々しくて良かっです。ステキなお話ありがとうございました。

　タイトル回収素晴らしいです！
　私は思い至らなかったです、悔しい～～。

　幼馴染み設定にふたりのキャラもステキでした。

　ラストも最高でした！