第18話 パーツの名前に関するエトセトラ

 バラ完でロードバイクを組むにあたって色々パーツを調べて見て気づいたのだが、なんであんないちいちカッコいい名前つけるの?

 自転車になくてはならないホイール。有名なメーカーと言えばカンパニューロやフルクラム、マビックや日本のシマノになるわけだけど例えばカンパニューロ。

 ホイールのグレードアップに良くお勧めされるのがカンパニューロゾンダ。

 調べてみるとゾンダとはアンデス山脈からアルゼンチンへと吹き降ろす風の事らしい。

 カンパニューロのホイールは風の名前が付けられているという。

やばいカッコいい。

 上のグレードになるとユーラスにアルミホイールのハイエンド、シャマルウルトラそしいぇシャマルミレ。

 カーボンホイールのボーラ。

 いずれも世界各地の風の名前で風を切って走るロードバイクのホイールに相応しいというかカンパニューロの意気込みが入っている気がする。

 フルクラムも負けてはいない。

 フルクラムといえばレーシングとそのまんまなネーミングのホイールですが、エントリーグレードのスポーツ、一つ上の7から始まってグレードが上がるたびに数字が若くなっていき、ハイエンドグレードには0。

 すなわちレーシングゼロの名前が与えられているのです。

 さらに特殊な加工でアルミ面が真っ黒になっているレーシングゼロナイト。

 ものすごく中二病心をくすぐるネーミングじゃありませんか?

 さらにスポークが真っ赤になった限定版レーシングゼロレッドスポークバージョンや一本だけ赤いスポークがカッコいいレーシングゼロコンペティツオーネなんてのもあります。

 その点日本のシマノのホイールは型番のみで名前らしい名前と言うのはないのです。

しかし本業はコンポ屋さん。変速機やブレーキをまとめてグレードごとにデュラエース、アルテグラ、105、ティアグラ、ソラ、クラリス。

デュラエースのデュラってなんだろうとか105ってなんでここだけ数字なのとか疑問はありますがいまいちパンチの無い感じです。

だけどシャドーリアディレイラー等と縁の下の力持ち的にカッコいい名前を付けているあたり油断なりません。

 メーカー名からしてカッコいいのもあります。

 キャノンデールやピナレロ。トレック、ビアンキ、スペシャライズド、アンカー、デ・ローザ等々など。

 個人的に気になったのが「fi'zi:k」読めますか? こう書いてフィジークと読みます。この時点でカッコいい。

 有名なのはサドルですが、そのシリーズは体の柔軟性に合わせてアリオネ、アンタレス、アリアンテ。

 それぞれ体の柔軟性を動物になぞらえてスネーク、カメレオン、ブルと別称まで用意されてる周到ぶり。

 さらにフレームにまで幅を広げればどんどんカッコいい名前が付いた

 ドグマ、スペシャリッシマ、CAAD12、ディファイ、スカンジウム等々。

 現在納車待ちの俺のロードバイクはフェニーチェ。

 イタリア語で不死鳥の事らしいです。

 不死鳥がアンデス山脈からの吹き降ろしに乗ってやってくる的なイメージになりますね。

 はやく来ないかな。

 閑話休題。

 こんな勢いの良い名前を付けるっていう事はスポーツ自転車を好む人たちの意識を引きやすいって事なんでしょう。

 ロードバイク乗りは心の中に中二の自分がいるに違いない。

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