第48話 レイプ未遂犯捕獲依頼の契約

 「概要は分かりました、お金の方は。」

 僕は見積の表に戻す。


 「僕的には、おとりに60分1万まどか、見張りは60分1200まどか。」

 「14日間、40万7200まどかですか。」

 「プラス、犯人捕獲に成功した時は、成功報酬で150万、頂きます。」

 「これでも、ご依頼しますか。」


 「します、ボーナスを付けても、この前の見積もりより安くなってます。」

 「今回の調査で、場所と時間帯が絞られてますから、でも、直接危ない目に遭う可能性があるのはドロシーとルイーズだし、これは探偵の仕事じゃないし、やぱっり止めよ。」


 「「ゆたか。」」

 「分かった、必ず助けに行く。」

 「「本当。」」


 「だからドロシー、トランシーバー買って、3台。」

 「えぇ~っ、また初期投資。」

 「お願い、150m以内で携帯繋ぎっぱなしは、勿体もったいない。」

 「もうぅ、仕方ないなあ~、備品として計上しとくから。」


 「有難う、後、おとりの時、トレンチコートは駄目だめだから。」

 「「えーっ。」」

 「どうして。」

 「お尻の匂いが。」

 「だっ、大丈夫だよ、きっと。」


 「うへへへっ、後でテストしよう。」

 「「嫌っ。」」「あほぉ。」「ばかぁ。」

 「えーっ。」


 「あの~、私も依頼主として確認を。」

 「「いやあーーーっ。」」


 「断りますよ。」

 「横暴おうぼうです、さっき意見は聞くって言った。」

 「これは却下きゃっかです。」

 「私もすんすんしたいぃーっ。」

 「帰って下さって結構です。」

 「ぶーっ、ぶぶぶぶぶっ。」


 「・・・で、本当に依頼、するんですか。」

 「お願いします。」

 「ルイーズ、先の条件で契約書作れる。」

 「うん、任しといて、印鑑用意して下さい。」

 「は~い。」


 「ドロシー、早速だけど、このトランシーバーとイヤホン、マイク、発注して。」

 「うん、分かった。」

 「それじゃ、契約が済んだら入金して下さい、それか。」

 「ゆたか、3日ほどかかるって、トランシーバー。」

 「と言う事なので、3日以内に入金して頂ければいいです。」


 「はい、明日もってきまあ~すぅ。」

 「いやっ、できれば振り込みで。」

 「いやで~すぅ、手数料かかるしぃ~、依頼主に余分なお金、使わせるんですかあぁ~。」


 「来る前に連絡して下さいね、二人は非難ね。」

 「ふふっ、分かりましたあぁ~。」

 「「だめぇーっ。」」

 「私達はここに居るから。」

 「でもドロシー。」

 「浮気はダメ。」


 「はい、契約書、条件を確認して、問題なかったら、ここにサインして。」

 「はーい。」契約の時のラヴさんは真剣だ、きっちり目を通す。

 「いいでぇ~すぅ。」

 「じゃあ、前回と同じ、これでサインして。」


 僕は格好をつけて、硝子製のけペンを使ってもらっている。

 終わったら、余分なインキを吸い取り、印鑑を押してもらう。


 「ここと、ここと、ここね、契約完了、入金完了後、依頼を実行するよ。」

 「ではお帰り下さい。」

 「嫌っ、お茶したい。」

 「ダ、メ、で、す、今日は帰って下さい。」


 ラヴさんが、にこにこしだした。

 「はあ~い、今日は、帰りますうぅ。」

 何か気になるが、ラヴさんは大人しく帰っていった。

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