新婚さんののろけと土曜のお茶会

第21話 新婚さんののろけ

 僕達はリビングに移って来たのだが、ルイサさんの恰好は、すばら、・・・目の毒なので、羽織はおる物を持って来た。


 「ようするに、自分より十個じゅっこも年上の女性と、パパが浮気したから、腹いせにゆたかを誘惑したのね。」

 「ちょっ、と違うかなあー、誘惑は、してないからねえー、ゆたか君があー、ママの事を、すっごいいやらしい目で見るからあ~。」


 「えーーー、僕。」「「ん、見てたね。」」

 「疑いようがないわ。」「すっごい、やらしい目をしてた。」

 「じっ、じゃあ、それは、ゆたかに、責任を取ってもらうとして。」

 「ルっ、ルイーズ。」「だってぇ~、許せないんだもん。」


 「それでパパは、今何処にいるの。」

 「家で寝る、それにルイーズがお嫁に行って、寂しいからとか言うの。」

 「もうパパは、ママ、私が付いてって、怒ってあげらから、行きましょう。」

 「・・・分かった、ドロシー、またねっ、ひっぐ。」

 「ママ早く、向こう、夜が明けちゃうよ。」「うん。」

 ルイーズに手を引かれて、ルイサさんは、ゲートに向かった。


 僕とドロシーはそれを見送った。

 それから直ぐに、ドロシーが袖を引っ張る。

 「ゆたか、こっち来てぇ~。」

 ドロシーが隣の6畳に連れて行く。

 がらがら。「ドロシー、どうかしたの。」がらがら。

 ドロシーが部屋のカーテンを閉めて、エアコンを点けて、服を脱ぎ始める。


 下着姿になったドロシーは、とても、とても美しかった。

 「里美さとみママが買ってくれたの、どうかな、早く見てもらいたく。」

 淡いピンクの下着は艶があって、違和感なく体にフィットしていて、可愛いドロシーを更に美しく見せていた。

 下着が変わるだけで、こんなに綺麗になるものなのか、正直言葉が出ない。


 「・・・どうかしら。」ドロシーが恥ずかしそうにしている。

 僕は、見蕩みとれていた。

 「・・・あー。」「・・・似合わない。」

 「違う、違うよ、ドロシー、・・・うっ、美しい。」

 「ほっ、本当。」

 「あっ、あぁ~、美しい、美しいよ、余りにも美しくて、僕じゃ近寄れないよ。」


 たったったったったっ、どん。「嫌っ、離れちゃっ、嫌っ。」

 ドロシーが、僕にぶつかって来て、抱き着く。

 「ドロシー、御免ね、心配させて、僕は離れないよ。」

 ドロシーをゆっくりと力を入れずに抱きしめる。

 「ゆたか。」ちゅっ。僕はドロシーを抱き上げる。

 「ゆたか、お勉強をしてたでしょう。」ゆっくりとベットに降ろす。

 「ねえ、ゆたか、・・・褒めてくれたのに、・・・もうぉ、お勉強は。」

 僕はドロシーから離れなかった。


 「もうー、ママもパパも只ののろけじゃない。」

 「ゆたか、ドロシー、随分静かね。」

 「里美さとみママに可愛いの買ってもらったから、見てもらうつもりしてたのに。」

 「まさか、ドロシー、もう、ゆたかに見せちゃったのかな。」

 がら、がら。「ゆたか、ドロシー。」がら、がら。

 「しーっ。」「へっ。」

 「ドロシー眠ちゃった。」「そっ、へえ~。」


 ルイーズが帰って来た。

 「ルイサさんとお父さんはどんな感じ。」

 「浮気は本当みたいだけど、只ののろけだった、パパ昔からこんなだし。」

 「仲直り出来たの。」ルイーズが服を脱ぎ始めた。

 「仲直りも何も、うーんしょっ、お互い喧嘩けんかのふりをしてるだけ。」


 おー、綺麗だ。

 「それより、どうかな、里美さとみママが買ってくれたの。」

 「ほらっ。」ルイーズがクルっと回って見せる。

 とっても綺麗だ、シルバーの光沢があって、ルイーズのブロンドがとてもえる。

 「ダメ、ちょっと、大人っぽいかなって思ったんだけど。」

 「・・・あっ、うん、綺麗だ、凄く綺麗だ、本当に近寄りがたいな。」

 「そう、じゃあ、私の方から近付いてあげる。」


 ルイーズがベットに上がってくる。

 「ゆたか、私のそばにいてね。」

 「いる、放さない。」「本当に本当だからね。」

 「ルイーズ。」「ふっ、・・・う~ん。」

 ルイーズを抱きしめた。

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