いたーだきますっ。

第7話 牛丼弁当

 「つゆだく特大牛丼弁当さんちょうぉー、お待ちっ。」

 「どうも。」「あーりあとあしたー。」

 「外人さんの女の子、二人のお相手をするんだから、僕もちゃんと食べないと。」


 僕は先にスーパーで買い物をした。

 明日のあさ用に、食パン、高いけどバター、普段は買わないベーコンとウインナー、プチトマトにサラダ用のカット野菜。

 そして飴、色々な味の入ったのを二袋、板チョコ二枚、クッキー系のお菓子を一つ、結構な出費だけど、このぐらいのおしはしないと。


 疲れたあー、住宅街で静かだけど、日用品の買い出しが遠い。

 荷物を片手に持ち替えて、鍵を開ける。かしゃ。扉を開く。きーぃ。

 「ただいまー。」ばたん。ごーぉ、・・・ごーぉ。洗濯機が動いてる。

 僕もお風呂に先に入ろう、色んな種類の汗をいた。


 食料品を冷蔵庫にしまって、二人には先に食べててもらう。

 左側のリビングからテレビの音がする、遠慮のない子達だな、まあ良いけど。

 玄関、閉めたっけ。かしゃ。OK。左側の扉を開ける。かちゃ、きーぃ。

 キッチンは4畳ぐらいで、コンロが二口にシンク。

 これでは狭く、買って来た食材を置く処がないので、椅子が二脚セットになっていたテーブルを買って置いてある。


 がさ。「ドロシー、ルイーズ、ご飯買って来たよ。」「は~い。」「有難う。」

 なっ、何と素晴らしい光景、二人共だぶだぶのTシャツのみ。

 税込み485まどか、1500まどか以上で送料無料。

 去年、ネットでサイズを間違えて、5Lを4着も買ってしまった。

 しかも目がちかちかする様な蛍光色。

 返品は送料がかかるので、洗濯をしてちぢまないか試すと、こんな時だけ品質がとても良い。

 仕方なくタンスにしまって置いた、あの無駄遣いが、こんなに素晴らしい光景を創り出すとはぁ~っ。


 首周りも多少広いが、なにより肩幅が広い為、生地が余っている。

 前屈まえかがみになると中が見える、只残念な事に全部は見えないけど。

 そして何とも口惜しい事に、生地に厚みがあるので透けたりもしない。


 ドロシーはまさしく黄色、ルイーズはまさしくピンク。

 二人共、膝上15cmぐらいの丈になっている。

 「おっきなTシャツがあったから借りたの、どうかな。」

 「どう、どう、可愛い。」とルーイズがくるりと回って見せる。

 ワンピース見たいに、とても綺麗に広がる。

 ブロンドの長い髪とピンクのTシャツ、白い手足、とても綺麗だ。


 「良かったら、ドロシーも、回って見せてくれないかな、嫌でなかったら。」

 「ほら、ドロシーも回ってみ。」「こっ、これで良い。」

 亜麻色の髪に、黄色いTシャツ、白い手足、Tシャツは広がらずにねじれて、咲き掛けの朝顔見たいになった、美しい。


 「ねえー、ドロシー見てないでご飯ちょうだーい、私も見蕩みとれるくらい綺麗だと思うんですけどー。」

 「ルイーズもとっても綺麗だよ。」「そうでしょう、うんうん。」

 「で、これが牛丼ね、つゆだく特大、二人で先に食べてて、僕も先にお風呂入るから。」

 「は~い。」「本当に有難う、ゆたか。」


 僕は二人に牛丼を渡し、お茶を入れていあげてから、食材を冷蔵庫にしまい、リビング横の6畳に行き、着替えを出す、それを持って浴室に向かった。

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