Q15 ささやかは設定をどこまで考えて書いていますか?(【不本意に孕んだ現実感を堕胎する】を題材に)
おひさしカンブリア紀、ささやかです(荒ぶる雌豹のポーズ)。
さてさて、今回は設定のお話です。設定は大事です。歯磨きくらい大事です。
真面目に言うと、きちんとした設定は物語に厚みを与えますし、ストーリーを進める際の補助線にもなります。そのため設定を蔑ろにすると小説がつまらなくなることが多いと思います。特にSFやファンタジーのような日常から離れた物語は設定が大事ですよね。ただ、設定にこだわりすぎるとそれはそれで小説が進まないことがあるので、私のような一般人にとってはここは匙加減が必要なところです。
さて、じゃあささやかさんはどんだけ真面目に設定を考えているのーというところですね。今回は題材として「不本意に孕んだ現実感を堕胎する」を利用しましょう。お話する設定の対象は、先輩魔法少女・海老原斑と彼女にまつわる魔法少女事情です。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885901638
人物の設定は、ざっくり言うと①性格、②外見、③能力、④社会的属性くらいにわけられるのではないかなと思います。わりと適当な分類です。
海老原さんの初登場は第2話ですが、この時点で②の外見設定はとりあえず出てますね。ざっくり言うと人形みたいに美人で可愛いって感じです。
じゃあ残りはどこまで考えていたんだというと、まあお察しのとおり、殆ど考えてないよ!
特に①性格は8話完成時点でも何も考えてないですね。というか私は登場人物のキャラクターを殆ど設定しないんですよね。その物語の場面やそれ以外の設定で自然と定まってくるじゃないですか。だから山田さんはこうこうこういう性格で、みたいな設定を考えることは殆どないです。大雑把な方向性を決めたりはしますが。
③と④も登場時点では決めてませんでした。
海老原さん初登場時において、私が海老原さんの立場についてわかっていることは、神様が主人公をスカウトした、神様というからには高位の立場にある存在である、海老原さんはそんな神様から主人公の指導を任されている、という点です。
この情報からすると、海老原さんはそれなりに立場や能力のある魔法少女であることが推測されます。ですので、海老原さん自身も新米魔法少女であるとか、孤高の魔法少女であるとかいう設定でないことは、いちいち考えるまでもなく明らかになりますね。ええ。つまり、海老原さんは、優秀で地位の高い魔法少女と考えるのが自然というわけです。もちろん、教えるのが上手いベテランでさほど強いわけではないという設定もありえますが、それよりは自然で物語の進みがよい後者を選ぶわけです。
そこで、③として滅殺魔法ワンダフルわんちゃんが登場するわけです。
さて続けましょう。
海老原さんが④のどのような魔法少女であるかを考えるにあたり、まずは魔法少女業界の規模について考える必要があります。が、これは第2話で月間魔法少女なる雑誌が刊行されており、4話で最優秀魔法少女賞なるものがあることからしても、かなりの魔法少女が存在しており、コミュニティを持っていることがわかります。また、三人集まれば派閥ができるとも言いますし、さらには5話で魔法少女が必ずしも人間に限らないという発言があることからすると、魔法少女業界は一枚岩でない可能性が高いわけです。
つまりこれまでの情報をまとめると、海老原さんは、「魔法少女業界は一枚岩ではなく複数の派閥があるが、その中でも神様に肯定的である派閥に属しており、なおかつ、その派閥においては高く評価されている強い魔法少女」であるということが自ずとわかります。
そこで、私はこれを設定として海老原さんに付属して、物語を進めるわけです。そして物語の背景を示すためにここら辺の設定を8話で明かすわけです。8話の設定を考えたのは7~8話制作時です、だから。
このように私の設定の作り方はこういう他の情報と整合性の合う背景を推測する、という方法を主としているような気がしますね。
元々設定とは、リアリティを物語に与えるための舞台装置なので、これでいいだろという感じなのですが、ただまあ、これをするということは、執筆している時点でプロットができてないということですので、きちんとプロット作ればその時点で設定も考えると思うので、あんまりよい見本ではない気がします(笑)。
まあ参考程度にということで。
ではでは今回はこの辺で。
あなたの♡にデストロイ! ささやかでした。
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