Q7 ささやかは家族が嫌いなんですか?

 あなたのハートにデストロイ☆彡 ささやかです!

 今回は私の創作傾向からして言われそうな質問に答えようかなってコーナーです。


 私は小説において家族に対して結構否定的な態度をとることが多いですので、「え、なんかお前家族に対して恨みでもあるの?」とか心配されそうだなーと思ってます(笑)。 

 結論から言うと、私は家族そのものが嫌いというよりも「家族を無条件に賛美されるべきモノと捉える価値観」が嫌いです。


 だって家族で不幸になる人間だって吐いて捨てるほどいるじゃないですか。家族は素晴らしいとか日本の家族を大切にするべきだとか囀るお歴々は家族であることによって生じる不幸というものをどのように考えているのかお尋ねしてやりたいものです。

 まァ尊属殺人法定刑違憲事件とか極端にわかりやすい例ですけれど、殺人だって見知らぬ相手より家族親族が対象のことが多いですし、性的虐待、ネグレクト、遺産争い、学業への不理解、特定職種への不理解、貧富の差による機会不平等、などなど、そういうものが全て家族という閉鎖的かつ修繕困難な環境下において凝縮されるわけです。それで、え、どこで、どうやって家族を賛美しろと仰います? とか私は思っちゃうわけですよね。


 ただ、ここできちんと言及しておかなくてはならないのが、私は家族=悪だとはちっとも思っていないということです。家族という紐帯によって救われたという例はお涙頂戴のテレビジョンを観るまでもなく、枚挙にいとまがありません。

 私だってそうです。私は学業において大いに両親からの援助を受けておりましたし、少なくともそういうところで金銭に困った記憶がありません。また、読者諸兄がご存知のとおりに立派な社会不適合者たる私は、すっかり精神的に参って人生で一番自殺が近かった頃に、遠方からわざわざ家族が尋ねてきて色々便宜を図ってもらったこともあります。親族にも引っ越しだなんだのとめちゃくちゃ私は助けてもらってます。そう、私はできること少なくてひとりだとすぐ死ぬ系の人間なので、めちゃくちゃ家族に助けてもらって生きているのです。


 というわけで、私は家族というシステムから莫大な恩恵を享受している側の人間なのですが、だからこそ、私は自分の立場が普遍的なものだとは思わない。確かに、もしも私の置かれた恵まれた立場が世間一般の平均ならば、私も家族に対する評価を高めたいとは思いますが、だが残念ながらそうでもない。現実はもっと残酷だ。だから、家族によって生じる不幸など何もないみたいな笑顔を作って「家族って素晴らしい」とかほざくことは私にはできない。それだけです。そう思ってるからこそ、私は自分の創作において家族に対して否定的になってしまうのでしょうね。光を語るには闇があることを説かなくてはならない。これをしない語りはただの詐欺だ。


 まーなので私は家族なんて解体して、全部公共システムで管理すればいいんじゃないかなって考えたことあります。人間が社会システムによって形成される群体だとすれば、家族という単位で生じる幸不幸の格差を放置することは適当でなく、社会システムによって標準化することが論理的帰結なのではないか、という発想です。

 具体的には子供は全員施設において均等な環境を与えられ、育児・教育の専門家による管理を受けるといったところでしょうか。

 ただまあこれは失敗するでしょうね。学校という閉鎖環境を見れば明らかなように、そうやって均一に閉鎖的に管理しようとすれば、家族で起きた不幸はなくなっても別の不幸が簡単に、しかも時としてより根深く残酷な不幸が生じることでしょう。また、専門家の管理と言っても、これが適切になされるかどうかも疑問視されるべきでしょう。

 とまあ、なので今言った感じは失敗するとは思ってますがディストピア的世界観の小説のネタとしていつか書いてみようかなとは思ってます。

 結局、陳腐な結論としては、家族というシステムを維持しつつ、これにより生じる不幸を潰すための社会システムを適切に用意・運用していくしかないのでしょうね。


 なんだか少し真面目なことをペラペラしてしまいましたが、最後に一言。私はマヨネーズが死ぬほど嫌いだ。あれを食べるくらいなら餓死を選びたい。

 ではでは、また次回。何を書こうかは未定ですが、逆になんかあります(笑)?

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