Q6 ささやかはどのように物語の流れを作っているのですか? 【各論・平凡編】
世界征服とかしたいなあと思う清楚系美少女ささやかです。嘘です。
そんなわけで今回から私がどのように小説を書いていったか頑張って思い出していこうと思います。やー、あのですね、正直覚えてないこと多いんですよね。私の小説には再現性がないので、つまり私の小説は非科学的ってことですね。
それで最初に何からトライしてみようか悩んだんですが、手頃な長さでかつ動きも多い平凡な日々から行こうと思います。
平凡な日々は、退屈な午後の流れを正統に受け継ぐ錯乱系小説であり、タイトルも同じように少し幅を広げる形で意図的に寄せています。退屈な午後の一人称が男性・僕だったので、平凡な日々は女性・私にしようと思い書き始めました。書き始めの時点で、ストーリーや設定は一切決めてません。
第1話に関しては完全に勢いで書きました。AVのタイトルってどんなんかなあと思い調べようとしたもののリアルにするよりテキトーな感じの方がいいかなと思ってテキトーにつけた記憶があります。退屈な午後では主人公が各登場人物に何度も今日は何日か尋ねているのですが、それに対応するような形で、平凡な日々の主人公は処女を喪失するようにしようと最初に喪失するシーンを書いた時に決めました。山田山田さんが死んでも生きているのも退屈な午後からの流れを汲んでますね。ちなみに山田山田さんだけ、作中で唯一固有名詞が与えられています。この山田山田さんという名前も覆面的なので、あんまり気にしてた人いないと思いますけど。初登場の時は、その後に他の登場人物の名前も普通に出すだろうと思っていたのでしょうが、まー結局出ない方向に進んだんですよね。
第2話から、さてこれからどうやって話を流そうかという私の苦悩が始まります。
主人公と山田山田さんは怪我をしている→怪我をしているなら病院に行くだろう、という思考の流れで病院に行かせました。バスジャックはそのまま行くよりもう1エピソードはさみたいなというところで入れたんだと思います。作中でバスジャックがマヨネーズを蛇蝎の如く嫌っているのは作者のまがうことなき本心です。私、マヨネーズが死ぬほど嫌いです。
第3話の主人公に内心や運転手の台詞くだりあたりはこの小説の中にはさんでおきたかったのでこの場面で挿入。
英文の質問や医者の論説はだいたい入れたいなあと2話を書いているあたりで思ってました。3話の問題はこれから次のエピソードにどうつなげるかという点でした。振り返るとこの小説はこの3話で途絶しているといっても過言ではないんですよね。結局、私が取った方策は盛大に物語をぶん投げるという手段だったわけですが、これ自体はどこかでやろうと決めていました、確か。もう少し後でやろうとは思っていたのですが、ここでしましたね。
平凡な日々は2万字から3万字くらいにはしたいと思っていたのですが、この3話の終わりになった時点で、これは短くまとまるんだなという予感はありました。
第4話は、最初のまるで夢オチのように平凡な流れになるところは、いつ決めたか思い出せませんが、この急な方向転換みたいなのは好きです。ちなみに3話までと4話の最初は文体を変えています。いちいち気にしてくれる読者ってどれくらいいるんだろ?って感じですが。
それからは正常な夢が悪夢に変わっていく感じで歪ませていきました。文字化けやファイルエラーはそのとき思いついたアイディアです。
そして第5話。第3話の流れから精神病棟に入院というところまではスムーズに流れたのですが、ここで主人公はどん詰まりで、当然物語も終わりということになるので、どうしたものかなと悩みました。そこで小説を書くという第1話で特に考えていなかったところがつながり、ラストと相成りました。あとは前書きもつながるように整えて完成です。
以上が、私がノープランで小説を書いたときの一例となります。
さてさて、次回はまた各論で行くか、他のことを話すか考え中です。とりあえずまた会いませう。
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