Q5 ささやかはどのように物語の流れを作っているのですか? 【総論】

 木綿豆腐より絹豆腐。ささやかです。


 なんかわりと普通に創作について話してますね。ということで今回はプロットを作らない(正確に言うと作れない)ささやかがどんな感じで物語の流れを作っているのかというお話です。

 まず前提に置いてほしいのが、私の小説は起承転結が明確だったり、緻密な物語性をもって魅せる小説ではありません。少なくとも私自身はそう認識しているところです。それよりは感情の勢いや一般性との乖離を示すというところが特徴なのだろうなあと思っています。ふむ、そう考えると私の小説のほとんどは実験的なものであり、もう一歩踏み出したところに私の到達点はあるのかもしれませんね。

 閑話休題。

 私が小説を書き始めるときは大抵勢いです。だいたいこんな感じのやつを書きたいなーと思ってから、とりあえずなんかパッと思い浮かんだところから書き始めることが多いです。たとえばラブコメが書きたいなーと思ったらなんかラブコメ的な一文をとりあえず書いてそこから話を広げていって、1シーンになる程度には書いていきます。それと並行して適当に名前とか容姿とかの設定を必要な範囲でつけていきます。逆に言えば物語に出てないところは特に決めてないことが多いです。キャラの性格については流れでそのまま書くので特に設定を決めることはないですね。なんかフツーにそうなります。

 そうやって1シーンが終わり、流れでそのまま書けるときはそのまま書きますが、だいたいこの1~3あたりのシーンでだいたい詰まります。当たり前です。ここでようやくこの後の展開やラストをどこに持っていこうかなあという悩みが出てきます。ぶっちゃけ何も決まらないままそのまま突っ走ることもあります。

 ちゃんと悩んでいるときは、そこでこの物語を作者としてこういうふうに動かして終わらせたいみたいなことを決めることもあります。が、それを決めるのはもっと後からのことが多く、それよりも次どうするかという点と、この物語からするとこういうシーン書きたいよなってところを思いついて、そこに持っていけるようにぼんやりと考えて執筆します。

 つまりわりと話も設定も固めずに進めることが多いということですが、まーだいたい適当に話は進みます。というか進まないとおかしいです。進まない場合は、どこかで無理をしているということです。

 プロットがない分、私は物語において蓋然性を重視します。つまり、作中の環境、登場人物の性格、これまでの経緯からして、それが一番自然だという方向に物語を流していきます。というか自然なので流れます。だから私はご都合主義を執筆において持ち込むことは余り好きではないです(読む場合は嫌いではないです)。ただ、ご都合主義の排除を徹底すると書きたいものが書けないみたいなことはあるので、必要に応じて作者の都合によって物語の因果を捻じ曲げることはあります。たとえば、主人公が泣いているときにタイミングよく友達と偶然会う、みたいな例です。けれども登場人物の性格を変えるみたいなことはしないですね。舞台は整えるのに作者のご都合主義を使うって感じです。登場人物の性格を作者の都合のよい方向に曲げるということはしていないつもりです、基本。曲げるときは、その部分についてそもそもきちんと性格が作中に出ておらず設定も決まってないので、もともとその曲げる余地があるってことが多いです。

 こんな感じで書いているのでラストも書いているうちに、ああこういうふうにおさまるんだろうなあってわかってきて、その流れに従って書くことが多いです。それかここら辺で一区切りつけて終われるってところでまとめて終わらせます。

 伏線とかはどう処理しているかというと、まあ適当にやってます。序盤で後でまた出そうと思ったことを書いておいて後になってしれっとまた出すって感じが多いかなあ。それが結局使わないこともありますし、逆に書いているうちにあ、前になんとなく書いてたそれが伏線になるのねみたいなこともあります。後から遡って伏線として描写を追加したりもたまにあります。

 



 以上がだいたいの私が小説を書く流れです。書いて読み返してわかるのが、たぶんこれを他の人が読んでもよくわからないだろうなーってことです。

 なので、次回は総論から各論に。私の具体的小説をもとに私がどのように小説を書いていったのか説明しようと思います。

 では次回。あとあと、何かここらへんでききたいことがあれば、コメントなりTwitterなりで私に伝えてくれれば回答しますので、まー何かある人は連絡ください。

 

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