総括:その後の★の変化をみる

皆様。更新に大変お時間を頂戴しまして、誠に申し訳ありませんでした。


さて、あれから幾月が経ちました。

それにより、皆様が本企画のために書いてくださった「明日の黒板」ですが、その後もビューや★の数が増えているようです。

こうして、企画で出来上がった作品が、他の作者様に見ていただけるというのは、大変うれしいことですね。


現時点で、再度集計を行いました。

その結果、総★数は1500を超え、平均★数はおよそ36個となりました。


ピーク帯は主に34~46に集中しており、そこだけで17作品に及びます。



そんな中、特に多くの★を集めた上位作品をご紹介いたします。



①オレンジ11様 ★92 現代ドラマ

②奈月沙耶様 ★85 恋愛

③竹神チエ様 ★77 ラブコメ

④ゆうすけ様 ★60 恋愛

⑤蜜柑桜様 ★59 恋愛

⑥ぴおに様 ★58 恋愛

⑦薮坂様 ★53 恋愛 

⑧糸崎かや様 ★53 ラブコメ

 

リンク

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887210403

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887211315

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887221368

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887297693

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887215037

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887219463

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887266687

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887378258



※以降は少し空いてピーク帯に突入してしまうため、上位として上記8作品を切り出しました。


■ジャンルの偏り

まず、参加作品のほとんどが「恋愛」でした。

続いて、「現代ドラマ」が2番めに多く、ラブコメと続きます。

「現代ドラマ」はピーク層に多くランクインしており、「ラブコメ」は平均して★の数が多い傾向にありました。

このテーマですと、「現代ドラマ」「ラブコメ」では安定した評価が得られやすいようです。

一方で、恋愛はかなりのバラツキがありました。数が多いからというのもあります。

理想とする恋愛像が人によって違うだけに、共感を得やすいものや、見せ方の差で違いが生まれたものと考えられます。


この手のジャンルで大ヒット狙いなら「恋愛」、安定狙いなら「現代ドラマ」「ラブコメ」が手堅いようですね。


■文字数

今回取り上げた8作品での数値です。

・平均文字数:3663文字

・平均話数:1.625話


ランク内では、最も文字数の多いのが8287文字、最も少ないもので829文字と、およそ10倍の開きがありました。これには大変驚きました。

全体を見ても文字数はしっかりとバラツキがあることから、お話のボリュームに対して「最適な文字数」を見つけるのは難しそうですね。


しかし、平均文字数と話数の関係は大変面白いです。

WEB小説では一話の理想とする文字数は、2000~2500文字程度と言われているそうです。統計による評価の集中しやすい部分を参照しているようですが、

今回、仮に2000~2500の中央値「2250」文字に、平均話数の1.625を乗算すると、3656.25に。

上であげた平均文字数に近い数値となっています。


つまり、評価を集めた作品は、(話の長さによって最適化されているが)

1話あたり2250文字程度のボリューム感(ペース)で作品が描かれている、と言えそうです。


仮に上記の作品を長期連載するなら、この文字数の感覚を意識して更新することがオススメ(かもしれない)と言えそうですね。


一話内である程度の展開を迎えなければ、次を読んでもらいにくいことを考えると、それを2000~2500文字程度に収められるような描写、展開の速度が理想なのかもしれません。


■視点

今回、上位作品には「語り部が誰であるか」に工夫が凝らされている作品が多かったです。

上位8作品の中、視点切り替えを取り入れた作品が2作品もあります。

そしてこのプロットで女性視点を持ってきた作品が(視点切り替え中を含めて)4作品。貫いているもので2作品もありました。

一方で、視点切り替えの特殊状況などを除いて、終始第三者から俯瞰する目線で描かれている作品はありませんでした。

恋愛がテーマである作品なので、感情移入しやすい、一人称型の作品のほうが評価されやすかったようです。


語り部が自分である場合の一人称ですが、春子を含む女性の場合は「私」で統一され、夏男を含む男性の場合は「俺」と「僕」でした。俺の方が多く、先に上げた作品の中でも「俺」の方が上位に多く固まっていました。


今回は「高校」というテーマがあったので、あえてのあえてで言うならば、まっすぐで不器用な印象を持つ「俺」というタイプの主人公の方が、少しだけ印象が良いのかもしれません。ただ、そこよりもお話の軸からキャラクター像をしっかり考えた方が、良いと思います。



■まとめ

まずは数字的な部分から、そこに対する私なりの見解を載せてみました。

いかがでしたでしょうか。


次回以降なのですが、上記8作品の更にマニアックな部分に光をあてて、考察していきたいと思います。


作者都合によりなかなか纏まった時間が確保できておらず、更新が滞っていたことを改めてお詫びするとともに、本企画が皆様の創作活動のエネルギーとなることを期待しつつ、今回の更新を終わりたいと思います。

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