直近の更新
活動報告11
七つの大罪というものがあるそうで。
カトリック教会の7つの罪源では、「高慢」「貪欲」「嫉妬」「怒り」「肉欲」「貪食」「怠惰」が該当するらしいのですけれど。
私個人的に、社会において最も身近でもっとも非生産的な足がかりとなるのが「嫉妬」だと考えています。
嫉妬は憧れと違って、負の感情ですからね。成長になりません。
■自分より誰々が優遇されている → なぜあの人だけそうなのか私はやりたくない
■自分がリーダーなのに話を聞かされてなかった → 聞いてない、やらない
多くの社会人がこの手のやり取りで苦心されているのではないでしょうか。
とりわけ日本人は、この嫉妬という感情の扱いが不得手なように思います。
とにかく、世界に早く平和が訪れてほしいものです。
さて、長編が控えており更新感覚が空きそうなので、少しボリューム少なめですが更新を。
■絵風まりの 様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887215635
物語は幼少の頃から始まり、印象的な出会いが夏男を男にします。しかし、キャッチでもありますが「春子はガングロになった」。近づきたくても離れていってしまう二人の距離感が絶妙な青春です。
民宿や海といった沿岸地方の営みが映像化されている点が美しく、学校生活だけに限らない二人の生活描写がキャラクターに深みを出しています。「水平線」に関するフレーズが出色。手直し後編が掲載されているので、前後比較も出来てお得です。
■古森史郎 様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887347362
ショートショートと自らに課して取り組まれたという本作。ポイントとして、英語のフレーズが活用されているのが印象的です。アメリカンジョーク的な最初の登場ですが、それが素敵なアイテムと一緒にきちんと回収され、オシャレなラストメッセージまで牽引します。
丁寧な事に、英語に対する意訳を載せてくださっていて、それを見ると、「うほぉおなるほどぉ!」となること間違いなしです。
さて、日本国において多言語を扱うのは敷居が高いと言われています。
島国ゆえ他国の文化と触れ合う機会が少ない上、日本語はその扱う文字数や言語数がべらぼうに多い部類ですから、一般的な教養範囲で多言語が身につきにくいそうです。キャパオーバーってやつですかね。
でも私は多言語、想像言語などを登場させることは肯定派です。
例えば、西加奈子さんの「サラバ!」では、他国の人とのコミュニケーションの中から生まれた「サラバ!」というワードに色々な含みがあったりします。
他にも、カクヨムから書籍化された「異世界語入門 ~転生したけど日本語が通じなかった~」では、しっかりとした言語イズムに乗っ取り「リパライン語」を作り上げ、それを紐解きながら異世界の人とコミュニケーションを取っていく、という試みが好評を得ています。
そもそも語感において日本人は相当高いレベルにあるので、文字による文化である小説を最も楽しめる人種なんじゃないかと最近は考えています。
(夏目漱石)
だなんてオシャレな事を言える日本人です。そういった感性は大切にしたいですね。
次回は長編二作について感想をお届けしたいと思います。
それではでは。
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