そして3人は話しながら、やっと本館に到着し、ローグは職員に山菜の情報などを尋ねる、だが。


 「すみません、まだ働き始めて日が浅いので詳しくなくて……」

 「この辺りはどうですかね……、ちょっと私は……」

 「川釣りのポイントは知っていますが、山菜は……」


 と残念ながら、コレと言える収穫は無かった。

 肩を落とすローグは、ため息を吐きながらシノに電話をかけようとするが。


 「ああ、お客様。 この辺りは電波が届きにくいのです、なので施設内のワイファイに繋ぎ、通話アプリのLIMUリムをつかって連絡した方がよろしいですよ」


 と従業員からの一言、なのでワイファイをを繋ごうとすると、自動でつながっており。


 「無駄な動作だったな……」


 と微笑む。

 そしてローグは、LIMUを起動させると、改めてシノに連絡を取るのであった。


 「……おや、家出少年がどうしたのですか?」

 「悪いニュースだ、この辺りの山菜の情報は得られなかった。 だが、代わりに川魚が釣れる場所を知っている従業員には会えたが……」

 「なら、魚釣りに行きますか? それしか手が無いでしょうし……」

 「そうだよな……。 分かった、とりあえず川魚の情報を聞いたら戻って来るぞ」

 「分かりました、ではここで待っていますよ」

 「あぁ……」


 そしてローグとシノの会話は終了した。

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