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さてローグの「と言うか何する気だ! 第一その瓶どこから取り出した!?」という疑問に対しキョーコは。
「勿論美女の魅力が詰まる、四次元胸ポケットからに決まってるでしょ? だってあんな馬鹿真面目そうな子って、なんか酔わせて無茶苦茶にしたいじゃない!?」
「何言ってんだアンタ!」
「アナタこそ落ち着きなさい、あんなオモチャになりそうな逸材ってなかなかいないのよ! ベロンベロンに酔わせて、脱いだところで、ウヒヒヒヒ……」
「アンタ何をする気だ、何だその手つきは!」
等と無茶苦茶な事を言いつつ両手の指を不規則に動かす。
そして。
「あ、アナタ! アーちゃんの電話番号知ってるでしょ! 教えて」
「知ってても教えるか!」
「お願い、美女の魅力が詰まる私のおっぱい揉ませてあげるから!」
「嫌だ、絶対嫌だ! 加齢臭がしそうだ」
「アナタね! ……あ、でもシノが知ってるわよね、シノに聞こ~……って何で私の両手首を抑えるの、スマホを操作できないじゃない……」
「いくらバカでも、年下の知り合いは守らなきゃ、男としていかんだろう……」
「「うぐぐぐぐ」」
電話をかける、かけさせないの小さな攻防が繰り広げられるのであった。
…………。
「くしゅん!」
「大丈夫、アズサ? 風邪でもひいた? 大切な体なんだから早く寝なさいよ」
「そ、そうかもしれないっスね……、今日は手早く食事を作ったら、リーンさんの言葉に甘えて、早めに寝るっスかね」
「キュー? キューキュー!」
「あぁ、大丈夫っスよ、みんなもありがとうっス」
その頃、狙われている事を無意識に受信した本人は、スライムたちから風邪かと心配されていたのであった。
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