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「……という事で、今まで追いかけまわされていたんスよ……」
「まぁアズサ、ドンマイ……」
全てを話し終えたアズサの肩に、リーンはポンと手を置いた。
それは、同じく追い回された経験があるリーンだからこそ分かる事なのだろう。
その為。
「良いわ、分かるものアズサ。 スタンガン片手にシノに追い回される恐怖は、やられなきゃわからないものね……」
そう言いながらウンウンとうなづいてアズサに同情するリーン。
それがとっても嬉しかったアズサは。
「そうっスよね、あれは追われなきゃ分からない恐怖っスよね! リーンさんじゃなきゃ分からないっス!」
そう理解できる相手の言葉にありがたさを感じるのであった。
「うん、なら今日の歓迎会は、ようこそアズサ! そして不幸な一日終わりの会って事にしましょう!」
「そ、そうっスね! ありがとうっス、リーンさん!」
そして満面の笑みのアズサは、リーンが歓迎の為に用意した
これから、一日で最も不幸なイベントが起きようとしていることも知らずに……。
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