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「ここは家出息子の受け入れ先じゃないのですよ?」
「…………」
「おや、いつもであれば、反抗心たっぷりに一生懸命罵倒してくれるのに、寂しいですね~」
「(反抗心は)今切らしてる……」
【 (*´ω`*) 】(ラーメン、ラーメン)
さて、ゴミ捨てと称して逃げ出したローグであったが、気分が良くないのか机に顔を埋めて不貞腐れている様子。
そして、そんな二人の事など気にせず、カウンターで最近お気に入りのラーメンを箸を使ってガツガツすすっているマナ。
その顔は大変満足なのか、至高の笑みとでも言っていい程の素敵な笑みを受けべている。
「しかし、アナタに素敵な妹がいてよかったですね~」
「もう言うな……」
気力が抜け落ちた様なローグだが、ここでとある考えが頭に浮かぶ。
それと共に、先ほどまでだらけきっていた体をガッと起こし、そしてその考えを口にする。
「待てよ!? お前のとこの外見詐欺の弟と馬が合うかもしれんな」
「あ~あの残念なあの子ですか? まぁ、マイナスとマイナスをかければプラスにもなりますからね~」
「面白そうだろ?」
「ええ、どうせなら外見詐欺なあの子を同じ大学に通わせると、もっと面白そうですね」
「……手はあるのか?」
「考えますよ、当然」
「必要なものが出たら、俺に任せろ……」
「ええ、勿論……」
「「ふふふふふ……」」
【 ('ω')ノ 】(おかわり)
不敵な笑みを浮かべた二人を割るように、空のどんぶりを掲げたマナがおかわりを要求する。
そんなマナのお陰だろう。
不敵な笑みを浮かべていた二人の表情は、徐々に暖かな表情に変わっていき。
「あらあら、おかわりですか~」
「ははは、マナは食いしん坊だな~」
【 (*´ω`*) 】
実にのどやかな光景に姿を変える。
それは決して自分の妹、弟にしない珍しい光景。
だが、それを決して良しとしない人物が一人いた。
「いけません、いけませんよロリコンは! もうね、ロリコンになったらダメだからね。 もういくら純粋な心に惹かれるダークマターな心の二人だからってね、それは決して許されないからね、犯罪だからね! おばちゃん、ズバリお説教するわよ!」
いつの間にか、サンタモニカがカウンターに座って、おばさん口調で二人に説教しだすのであった。
変態ノゾキ魔のお前が言うなと言いたげな視線を無視して……。
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