Boy meets Girl その3
問題なのは、行き先だった。
自慢じゃないが、友達は少ない。もちろん学校では話し相手に困ることはないし、教科書の貸し借りができるくらいの相手なら、いくらでも心当たりがある。ただ、そういう付き合いの連中の所にいきなり転がり込むというわけにはいかない。
一番期待できそうなのは玲二だったが、あいつの兄はカイサイの関係者だ。今はあんまり、近くに行きたくない。
と、なれば連絡すべきは親だ。僕はポケットの中に手を突っ込む。小銭入れと四角い紙切れ、それから家の鍵。お目当てのスマホがない。
「ああー……」
そういえば、スマホは学校に置いてきたんだった。
公園の前に電話ボックスを見つけて、中に滑り込む。下手をすれば年単位で使われていないらしいボックスの天井には蜘蛛の巣が張って、蝿が一匹、引っかかっていた。
「待てよ、連絡するなら警察か?」
どの道、母親の携帯番号なんて覚えちゃいない。父は単身赴任で、連絡したところでどうしようもない。僕は、赤い非常ボタンに手を伸ばして、それで――。
“連絡するなら、多々山だろう。今、彼らと繋がる線を切るわけにはいかないよ”
誰かが、そう言った。この時の感覚は、根源的な欲求に近かった。腹が減ったり、眠くなったりした時の、抗い難いあの感じ。
僕は、多々山に電話をかけたくてたまらなくなったのだ。
そして、確かに僕は、彼の連絡先を知っていた。さっきポケットに戻した紙切れを引っ張り出すと、そこに書かれた番号をプッシュする。
多々山割一は、二コール目で出た。
◆
「やあ、びっくりしたぞ。まさか本当に連絡してくるとはな」
ハンドルを握った多々山さんが笑う。僕は助手席に縮こまった。多々山さんの車は白の大きなベンツで、縮こまったシートもふかふかしていた。
「すいません」
「普通、警察とかじゃないか? 不法侵入と来れば」
「や、僕もそう思ったんですけど」
いまいち説明するのが難しい。あれは、話をしたいとか、コネを作っておきたいとかいう気持ちじゃなく、“電話をかけたい”という欲求だった。
そんな僕を尻目に、多々山さんは車を大通りに向けた。
「だがシュートに追われてるなら、おれに連絡してきたのは正解だ。あいつらの幹部には顔が効く。ほら、おれも結界の中にアレコレ関わってるからな」
「助かります」
「ひとまず、おれたちの溜り場に行くぞ。きみも、見知らぬ大人の車に乗ってるのは居心地が悪いだろ?」
僕は、あいまいに微笑んだ。
「まあ、少し」
「正直者だな。いいことだ」
多々山さんはハンドルを切った。見覚えのある道に差し掛かる。さっき昼飯を食べた、ラーメン屋に向かう道だ。ラーメン屋の前を通り過ぎて、信号を曲がる。ぐるりと回って裏道に入ると、ちょうどラーメン屋の裏で、車は止まった。
「ようし、ここだ。降りろ、入り口はあっちだ。すぐにわかる」
さっきのラーメン屋『えびす屋』は、雑居ビルの一階に入っていた。多々山さんが入って行ったのは、その裏の道を挟んで建っている、やはり雑居ビルのエントランスだ。
「早く入れ。おれは車を置いてくる」
ほとんど放り出すようにして僕を降ろすと、多々山さんの車は走り去る。
不意に、とんでもないバカをやっているような気になった。本当なら今ごろは、警察に不法侵入してきた連中をとっちめてもらっているのが正しいはずだ。そうならなかったのは、僕の……なんというか、発作的な衝動のせいだった。
西八王子駅のホームには、背中を押す風が吹くという。僕のこれも、それほど破滅的なものではないとはいえ、ひょっとしたらその類の禍者なのかもしれない。
ともあれ、僕は自分の意思で、雑居ビルに足を踏み入れた。エレベーターホールの案内板を眺めて、入っている団体を確認する。
僕の目的地らしいオフィスは、すぐに見つかった。
【人と魔法の技術・研究リサーチセンター】
そもそも、雑居ビルと言いながら入っている団体はこれが一つきりだ。僕は大分ガタの来ているエレベーターに乗って、三階まで上がった。一つきりあるオフィスのドアにも、やはり胡散臭げな文字がステンシル書きされていた。
【人と魔法の技術・研究リサーチセンター】
「……」
扉の上で物々しい監視カメラが僕を見下ろしている。少し間があって、がたりと鍵が開いた。
「いらっしゃい。とりあえずは、入ってきなよ」
昨日会った青年だ。彼は頭をわしわしと掻きながら僕をオフィスに招き入れて、ついたてで区切られただけの応接スペースに座らせた。
「まさかマジで来るとはね。お茶でいいかな」
「あ、はい。お願いします」
「まあ、そう硬くならなくてもいい。俺らも、そんなに怪しい組織ってわけじゃないから……少なくとも、学生を取って食ったりはしないよ」
給湯室の電気ケトルでお湯の沸くボコボコと言う音がしてから少し、青年は湯呑みを二つ持って戻ってきた。
「それにしても、結構勇気あるよね。俺なら、絶対連絡しないけど」
「いや、僕もそのつもりだったんですけど。宗教勧誘が押しかけてきちゃって」
「異界信仰系の新興宗教か」
「そうです。どっからばれたのか、分かりませんけど」
青年は無感動にお茶をすすった。
「まあ、どこからだって調べられるさ。多々山さんに話はした?」
「一応」
「ふーん。じゃ、そのうち何とかなるかな」
僕もお茶をすする。出がらしの茶葉を使ったのか、出された緑茶はひどく薄い。半透明のついたての向こうで、書類の山が崩れた。それを整えに人が来る気配はない。部屋はめっぽう広いのに、ここには僕と、この青年しかいないらしかった。
「あの、ここって……」
「気になるかい」
青年は少しだけ歯を見せた。うすうす感づいてはいたけれど、この人、かなりの美形だ。
「まあ、気にしすぎないほうがいいよ。多々山さんはああ言ってたし、実際君もここに来ちゃったわけだけど……学生があんまり首を突っ込むもんじゃない」
そう言うこの人も、かなり若く見える。僕より数歳、年を取っているだけなんじゃないだろうか。年齢を尋ねかけて、青年の名前を聞いていなかったことに気づく。
「ああ、そういえば自己紹介がまだだったね。俺は風水。風水透だ。まあ、君とはこれっきりになるだろうけどね」
「よろしくお願いします。僕は――」
風水さんは僕を手で制した。
「明神明樹くんだろう、知ってるよ。異界関連の研究者で、君を知らないヤツはモグリだ」
「有名なのは、姉のほうでしょう」
思わず声が低くなる。
「もちろん――いや、失礼。初対面で振る話じゃなかったね。お茶のお代わりはどうだい」
僕は首を振った。いささか気まずい空気が流れた時、オフィスの電子錠が開く音がして、多々山さんが顔を見せた。
「おう、ただいま。どうした、二人して辛気臭い顔して」
「いえ、なんでもないですよ。明神くんと、少し話していただけです」
「そうか」
多々山さんは上着を脱いで、ハンガーにかけた。初夏の陽気に着るは少し厚すぎる、ビロードのコートだ。
「とりあえず、電話で話はつけてやったぜ。雑魚いやつらが飲み込むには、まだ時間がかかるだろうけど」
「ありがとうございます」
「良いってことよ。コネは使えるときに使うもんだ。おう風水、俺にも茶ァ淹れてくれ」
多々山さんは風水さんにあごをしゃくって、自分は応接スペースのソファに腰を下ろした。
「流石に疲れたわ。今日もあっちゃこっちゃ飛び回ってな、投資の催促よ。どいつもこいつも値切りやがって、困っちまうよなあ」
「お疲れ様です」
風水さんが新しい湯飲みを出した。
「……それ飲んだら、また車出してもらえませんか。カイジュウ対策部のほうまで」
「疲れてるって言ったばっかだろが」
「明神くんの件で、手続きしておきたいんですよ」
「お、そうだったか。こりゃ失敬」
多々山さんは僕に向かって笑顔を見せた。
「じゃ、ちょっとしたら車取ってくるわ」
「お願いします」
風水さんは頭を下げる。どうにも、これが社会人の振る舞いでござい、という雰囲気だと居心地が悪い。
「明神くんは、清花のクラスメイトなんだってね?」
「え、はい? そうです、けど」
「そんなに身構えなくても、大丈夫だ。少し調べてね、それで分かったんだよ」
僕は思わず、立ったままの風水さんを見た。その顔が気まずそうに歪む。
「俺はこれでも、あいつの父親でな。まあ、色々あって苗字は別々ってことになっちまったんだが」
「はあ」
「あいつは学校で、どんな感じだ? 元気にやってるか?」
「えーと、僕もそんなに親しいわけじゃないですけど。優等生ですよ、成績もいいし。こないだのテストでは、名前が張り出されてました」
成績については僕のほうが一回り上位だったが、それは言わないでおいた。
多々山さんは破顔した。
「そうか。あいつは俺と違って賢く育ったからな。他にはどうだ? 何でもいいんだ、最近じゃ顔も見せてくれないからな」
「うーん、そうですね。明るい人だと思いますけど」
「多々山さん、その辺で」
風水さんが助け舟を出してくれた。
「おう、そうだったな。車な、今から取ってくっから。明神くん、道中もうちょっと色々聞かせてくれや」
「がんばります」
多々山さんは笑顔のまま出て行った。扉が閉まるとほとんど同時に、風水さんがため息をつく。
「すまなかった。こんな風に、君の情報を使うつもりはなかったんだが……あの人は、平気でこういうことするからな」
あの人、というのは多々山さんのことだろう。
「調べたんですか、僕のこと」
「まあ……カイジュウ対策に関わってたことのあるヤツの間じゃ、君のことは有名なのは事実だよ」
風水さんは再び、僕の向かいに腰を下ろした。
「すまない。しかし、護符も指輪もなしに結界の中をうろついてるヤツがいれば、誰だってそいつの身元くらいは調べようと思うさ、ちょっとでも隔離区域について知ってればね。いい気分はしないと思うけど」
「しませんね」
「言い訳がましいが、調べたのは俺じゃない」
本当に、言い訳だった。外に、多々山さんのベンツのエンジン音がして、風水さんは立ち上がった。
「とりあえず、一緒に行こう。文句はそこで会うやつに言ってくれ」
よっぽど帰るかと思ったけれど、結局、僕は再び車に乗った。また、背中を押されたのだ。
ベンツは物凄いスピードで大通りを抜けて、どてんと巨大な施設の前に停まった。門のところには【異界対策技術総合研究所】のプレートがついていた。
「帰りはどうする。俺は一回帰るけど」
「バスがあるんで大丈夫です。何時になるか分かりませんし」
僕に窓から手を振って、ベンツはやっぱり物凄いスピードで引き返していった。スピード違反で捕まらないんだろうか。
「しょっちゅう捕まってるよ。こないだもイラついてたからね。まあ、事故さえ起こさなきゃ俺たちには関係ないさ」
風水さんはそう言って、歩き出した。迷いの無い足取りで、レンガの大きな建物に入っていく。受付で入稿証をもらって、さらに奥へ進み、ある一室の前で立ち止まる。
「ここだ」
観音開きの物々しい扉だ。部屋番号がかかっているだけで、脇のプレートには何の表示も無い。
風水さんが扉をノックする。
「はあい」
帰ってきたのは女の人の声だ。扉を開けたのも、やっぱり女の人だった。長い髪を腰まで垂らした、背の高い美人だ。
「なんだ、透くん。どの面下げてここに来たのよ」
「メールしたでしょう。また、見てないんですか」
「みたいね。……そっちの子は?」
「そのメールも見てないんですか。明神くんですよ」
女の人の眉が痙攣したように動いて、視線が僕を捕らえる。
「ああ、その子がそうなの。いいわ、さっさと入って。博士に見られると、うるさいでしょ」
部屋の中は、雑然としていた。天井まであるスチール棚がスペースを区切っている。そこには、得体の知れない液体に漬け込まれた何かの標本や、やはり得体の知れない装置がこれでもかと詰め込まれていた。
「じゃ、あなたはここに座って。透くんは適当にしてなさい」
女の人はそう言って、僕に椅子を勧めてくれた。
「明神明樹くんね。間違いない?」
「はい」
「オーケー。私は弥永愛純。愛情の愛に純情の純で、あすみね。わかる?」
「分かります」
「じゃ、今から聴取するから。いいわね」
そんな話聞いてない。思わず、風水さんを見上げる。
「心配しないでいい。手続きだ、手続き」
弥永さんが風水さんをにらみつけた。
「余計なことは言わないように。明神くん、あなたは前回のカイジン出現時の隔離区域に侵入したのよね」
「……はい」
「そこの人に、護符と指輪を貸与されたのね?」
「は?」
「早く答えて」
再度風水さんを見上げると、うなずいている。段々、僕にも話が読めてきた。
「そうです」
「強制されて?」
「はい」
「隔離区域に入ったのは、初めてね?」
「はい」
「……よろしい、分かりました。三等記憶措置にて対応します。そっちの机の、ヘッドギアをつけて下さい」
スチール棚に区切られた隣のスペースが、白く照らし出された。もちろん、僕はヘッドギアなんかつけちゃあいない。
「はい、おしまい。後は適当にやっとくから」
「ありがとうございます、先輩」
風水さんが頭を下げる。弥永さんが僕を振り返った。
「君も、もう隔離区域なんかに近づいちゃダメだからね」
「向こうが近づいてきたんですけど」
「これからは、ちゃんと避難すること。君には結界の効きが悪いみたいだから、気をつけなさい」
「はあ」
弥永さんはラップトップを操作しながら、続けた。
「それから、こういう手合いにも関わらないように。次からはちゃんと、うちとか、カイサイのほうに連絡しなさいね。悪いようにはしないから」
風水さんが苦笑いを浮かべる。
「でも、俺が仲裁しなかったら、三等記憶措置は硬かったでしょう」
「まさか。こんな子どもに、そんなことしないわ」
「どうだか。先生に見つかってたら、分かりませんよ」
風水さんと弥永さんの視線が激突する。やがて、弥永さんのほうがふうっと息をついた。
「どっちにしたって、もう済んだことよ。二人とも、さっさと帰んなさい。本当に先生が来たら、面倒くさいのは私なんだから」
◆
駅までの直通バスが出るまでには、一時間近く間があった。
「君も、駅方面に出るんだろ? 多々山さんを待たせておけばよかったね」
「仕方ないですよ。歩いていくには遠すぎるし」
建物の前のロータリーに立て札を置いただけのバス停には、初夏の夕陽が差し込んでいる。
「今日は、ありがとうございました。色々、手を回してもらって」
「気にしないでいいよ。こういうのは初めてじゃない。たまにいるんだよ、君みたいなのが」
風水さんの視線が、遠くをさまよった。
「まあ、結構久しぶりだったな。大抵、偶然紛れ込んだヤツは逃げ切るまでもたないから。俺も、またここに来ることになるなんて――」
後半は、独り言だった。ぼそぼそつぶやき続ける風水さんの隣で、スマホを取り出していいものかしばし迷う。ポケットを探り始めたとき、スマホを持ってないことを思い出した。
「よお、風水じゃないか」
代わりに門から入って来る車を数え始めた時、男の声がした。風水さんと同じくらいの、若い声だ。
僕が顔を上げると同時に、隣で風水さんが立ち上がった。
「モトさん」
「お前、どのツラ下げて顔が出せたんだ? 今更出戻ろうって魂胆かコラ」
モトさんと呼ばれた男は、風水さんに詰め寄ると、首根っこを捕まえた。肩越しに僕を見つけて、あごをしゃくる。
「ガキ、どっか行ってろ。大人の話だ」
「風水さん……」
「俺なら大丈夫だ。ちょっと席を外してくれ」
「おう、カッコイイじゃねえか」
ぱん、と風水さんの頬で拳が弾けた。血が飛び散って、風水さんはうずくまる。
「魔術師の面汚しが。恥があるなら今すぐ死ね」
男は捨て台詞とつばを吐いて、自分の棟の中に引っ込んでいった。
「……大丈夫ですか」
「ああ、ああ」
僕はポケットティッシュを引っ張り出した。風水さんの鼻と口から、血が垂れていた。
「トイレで流してくる」
青年は低い声でそう言うと、立ち上がりかけた僕を手で制した。
「少し、一人にしてくれ」
道路のアスファルトに血痕を残しながら、風水さんは近くの建物の中に消えて、僕だけがバス停に取り残された。夕陽が沈みかかっている。僕はくしゃみを一つして、どこかもう少し、落ち着ける場所を探すことにした。
【異界生物学資料館】の看板が立っている建物は、一般向けにも開放されているらしい。十円払って中に入ると、さっきの研究室でみたような標本を小奇麗にしたようなものがいくつも並んでいる。
魔法少女について書いているコーナーもあった。大きなプレートに、歴史が概説されているだけで、具体的なことは何も書かれていない。
「個人情報がうるさいからね。詳しく書けないんだよ、こういうところじゃ」
そうなんだ、と納得しかけて、違和感を覚えた。
「え?」
思わず振り向くと、見慣れた制服と、ショートカットが目に入る。
「ああ、やっぱり明神くんだ」
「真弓さん。何してんの、こんなとこで……」
言いかけて、ここもカイジュウ対策関係の施設だったことを思い出した。
「ちょっとね。昨日の件で、呼ばれたから。明神くんこそ、何してるの? ラーメン食べたら、帰ったのかと思ってたけど」
「僕は――」
言葉に詰まった。一から説明するのは、迂遠に過ぎる。
「なんか、色々あって。バスが来るまで、暇つぶし」
「ふーん」
真弓さんはちょっと考えて、手を打った。
「じゃあ、私と一緒に来ない? 博士が、昨日のカイジンを見せてくれるんだって」
「カイジンを?」
「興味ない?」
「ある、けど」
僕なんかが見に行ってもいいものなんだろうか。それ、機密事項じゃないの?
「いいよ、たぶん。そんなのに一々こだわる人じゃないし。ほーら、行こうよ!」
真弓さんが強引に僕の手を引いた。こうなってしまえば、断れるわけもなかった。どの道、風水さんはもうしばらく、誰とも顔を合わせたくあるまい。
「……わかった。行こう」
今度は、風は吹かなかった。真弓さんと一緒に施設の中に足を踏み入れたのは、間違いなく僕の意思だ。
絶対に。
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