第21話 白い人
土地のガイドの話だと、この地方には白い人が住むという。
「白い人です」
ガイドの指差す先に白い人達がいた。
「見事に真っ白だな」
白い人は白かった。肌だけでなく、髪も白ければ目も白い。唇どころか口の中まで真っ白であった。しかも着ている服まで白である。きっと彼らは内蔵や、流れる血まで白いのだろう。
そこで私は彼らのお尻に生えている、あるものに気が付いた。
尻尾だ。
「尾も白いですね」
ガイドの言葉を私は聞き流した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます