第二話:相談

1限目の授業は現代文の授業だったが

先生がよくわからない話をしているのか

自分の頭がついに爆発したのかと言うぐらい何も記憶がない...

「お前大丈夫か? 頭どっか行っちまったか?」

ああ。少し考え事をしてました…

しかもラブレターをもらいましたとは言えず。

「お、おう。 とゆーか広樹はわかってたの?」

そんな恋愛なんて片想いしか……。

でも…違う気もするし…。

「一哉、ラブレターでももらったのか?」

おいっ、お前よくそれで言うなぁ!

人のプライベートぐらい尊重させてくれよ!

少し恥ずかしいから、恥ずかしいから!

「やっぱりそうなんだな!よかったノォ」

人のプライベートぐらい(ry

みんな見てるから!

注目されるのあんまり好きじゃないんだよ!

「んまぁ、そう言うわけだな、おう」


「見せて」


「お、おう」


封筒から取り出すとすぐさま広樹は広げて大々的に音読し始めた。

「えーっと、1枚目には

 『しのぶれど色に出にけりわが恋はものや思ふと人の問ふまで』、と。

 2枚目には、

 『本日10月8日の放課後、体育館裏で待っています。』 とさ。

 にしてもやっぱり俺の予想通りだったろ?」


あ、はい…そうなんですが...


「はーい!みんな着席してよー!」

いつもの英語の教師が入ってきてしまったようだ。

と言うより、いつの間にかチャイムの音を忘れて

広樹と話をし過ぎていたみたいだ...

   



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朝焼けの空を見上げてみれば Dr.mint @nobu2_2017

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