第1章 古文では「和歌」、現代では?
第一話:何かの間違いでは?
上靴を履かないと…。そう思いながら
自分の靴箱を開けて靴を取ろうと思い靴箱を開けてみると、
手紙が一通。しかもそれは僕宛。
中学生ではあるが全くモテない(自称)僕に手紙が来るなんて、
また嫌がらせか、と思いながら上靴とその手紙を取り出し、教室へ向かう。
自分の教室に向かい授業の準備をしながらついさっきの手紙のことを考える。
「にしてもなぁ…」
つい自分の言葉が漏れ出してしまった。偶然まだ誰も来ていない教室だったので
誰かにこの失態を見られることはなく。
授業の準備を終え、席に着いて手紙の封を切る。
そこからは2枚の紙が。
1枚目には「しのぶれど 色に出にけり わが恋は
ものや思ふと 人の問ふまで 」と書かれている。
百人一首40番...そういえば天徳四年の内裏歌合の一首だったなぁ。
作者は平兼盛...対戦した壬生忠見は拒食症になってなくなったという一説も...。
それはそうと、この歌、ということは恋愛に関することだ、と気づくことはできた。
しかし、自分の中で納得がいかない。
そんな中2枚目の紙を開くと、
「 本日10月8日の放課後、
体育館裏で待っています。」とだけ書かれた紙が。
新手のイジメですか?と思いながら二枚の紙をたたみ、
手紙の中に入れ直してポケットの中に入れる。
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