第153話


「あ、おじいさん!」


 トラリティを経由し、プレジャーですったもんだの末の買い物を終え。

 宿舎への帰路にいていたカイリは、広場の噴水でゼクトールを見かけた。

 彼は相変わらずベンチに座り、のんびりと鳩に餌を撒いている。くるっぽー、くるっぽー、と彼の足にすり寄る鳩達の中には、餌をそっちのけで懐いているものもいて微笑ましくなった。


「む、……カイリか」


 顔を上げて、ゼクトールがカイリを見上げてくる。

 いつもの如くいかつい表情は崩れない。眼光で全てを殺せそうな威力は、初めて出会った時は恐かったなとカイリはしみじみ懐古する。

 だが、今はもう慣れたものだ。例え今、どれだけぎんぎんに睨まれようと――やはり少し恐いかもしれないから、いつも通りで良かったと胸を撫で下ろした。


「おじいさん、ただいま。帰ってきました」

「うむ。……息災で何よりである。道中、何事も無かったか」

「はい。往復で外国に任務へ行ったのは初めてでしたけど、無事に終わりました。……里帰りも出来ましたし。行って良かったって思っています」


 実際はルナリアで様々な出来事があった。一時期はフランツとの仲も、もう駄目になるのではと絶望もした。

 けれど、フランツの家族であるアナベルと出会い、昔の第十三位の一員であるパリィと出会うことも出来た。

 洗脳された彼を助けたくて死にかけたが、おかげで夢の中で大切な人達にも出会え、自分のことを見つめ直すことも叶ったのだ。彼の洗脳も解けたし、フランツとも家族として新しい出発が出来て、円満とまではいえなくても良い形に収まったと思う。


 今回の任務で、教会の闇のことも知れた。新しい目標も出来た。


 ルナリアへ行って体験したことは全て糧になったのだ。孤児院の人達ともつながれて、カイリは充実した日々を送れたと自負している。

 カイリの晴れ晴れとした表情を目にし、ゼクトールも何かを嗅ぎ取ったのだろう。ふっと、少し――ほんの少しだけ口元が緩んでいた。


「そうか。……少し、精悍せいかんな顔つきになったのである」

「え? ほ、本当ですか?」

「うむ。だが、そうやって笑った顔は相変わらず可愛いのである。流石は子猫であるな」

「か、かわ……こ、こね……っ。あ、……ありがとうございま、す?」


 前にも可愛いとか子猫とか言われたが、男としてその評価は大変に微妙だ。現にレインが腹を抱えてひーひー笑っている。是非ともその背中に足跡をくっきり付けて差し上げたい。

 だが、ゼクトールには全く悪気はない様だ。精悍な顔つきと言われただけ、カイリも進歩したと割り切ろう。



「ええと。……少しでも成長出来たなら良かったって思います」

「うむ。子供の成長は早いであるな」

「こ、子供……」

「うむ。子供はいつまでも愛らしい子供である」

「……」



 つまり、ゼクトールにとってはまだまだヒヨッコと言うことだろうか。



 判断がしにくい感想に、カイリは何と答えたものかと遠い目をする。両親に子供は子供と言われるのはともかく、他人に言われるのははなはだ遺憾だ。

 しかし、ゼクトールは既に初老に達している様にカイリには見える。彼からすれば、確かにカイリは子供にしか見えないだろう。

 だが。


「……いつか。おじいさんに、大きくなったな、って言わせたいです」

「む? そうか。……大きくなったのである」

「違う! 今じゃないです!」

「む? そ、そうか。難しいのである」


 心底困った様に眉根を寄せるゼクトールは、どこか戸惑っている風に映った。本気で狼狽うろたえているらしく、空気が揺れている。

 ゼクトールでも困ることがあるのかと、カイリには意外だった。前に子供との付き合い方が下手くそだと漏らしていたが、確かにその通りかもしれない。


「えっと。……俺は、今はまだまだ子供ですけど」

「うむ」

「でも、いつか、……成長したなって。そう、体じゃなくて、心とか腕とか存在とか。そういう意味で、しみじみと実感させてみたいなって。そう思ったんです」

「むう。なるほど……」


 あごを撫でて、ゼクトールは合点がいった様に頷く。なるほど、と呟く声は噛み締める響きを伴っていた。大げさである。

 ゼクトールは枢機卿で、様々な分野に精通している気がするが、日常会話では割と天然ぶりを発揮する。会話に慣れていない、というのは時に脅威の殺傷力を発揮するものだとしみじみ感じ入った。


「では、カイリがいつか、わしをしのぐ大物になるのを楽しみにしているのである」

「は、はい! 俺、頑張りますね! まずは、一人前の聖歌騎士に……」

「ふむ。……しかし、わしを凌ぐというのならば、教皇如きで収まってはいかんな」

「……は?」


 何だか雲行きが怪しくなってきた。

 カイリの嫌な予感を置き去りに、ゼクトールは大真面目な顔で何度も頷く。



「教皇程度で満足していては大きくなれぬ。教皇程度、カイリならばすぐになれるであろう」

「はい? いや、なれないと思いますけど」

「教皇よりも上でなければ、カイリの大いなる器には収まらぬ。ならば……うむ。カイリよ。神になるが良い」

「は?」



 神って何だ。



 とんでもない目標を叩き出され、カイリは目を点にした。

 しかし、そんなカイリの戸惑いには露ほども気付かず、ゼクトールは満足気にうむ、と大きく頷いた。



「やはり、目標は大きければ大きいほどやる気が出るものである。全知全能の神ならば、丁度良い到達点であろう」

「ちょ、丁度良い? い、いや、でも、さすがに神は目標高す……」

「カイリも上を目指しているのであろう? ならば、教皇などという、そこらの石ころの様な小さな目標ではなく、夢は大きく世界の頂点を取るべきである」

「い、え、あ、あの」

「神になれば、誰もが崇め奉り、涙を流しながらひれ伏す。全世界の人間がカイリの足元で土下座をする光景は圧巻であろうな」

「ど、どげっ⁉ それは嫌です……!」

「いつか、大きくなったと思わせてくれるのであろう? 遠くからでも見れる日を、楽しみにしているのである」



 そんな楽しみは求めないで欲しい。



 何故そんなぶっ飛んだ結論に到達するのだ。

 そのせいで、レインはいよいよ地面をばしばし叩いてうずくまり始めた。リオーネものんびりと口元に手を当てて微笑み、すすすっとさりげなく遠ざかっていく。薄情だ。

 最近、「ひれ伏す」という単語をよく聞く気がするが、誰も彼も言葉選びが酷すぎる。カイリの周りにはまともな感性の人間はいないのか。嘆きたい。


「ええ、っと。とにかく! それは、置いておきまして」

「む? 神を目指すのではないのであるか?」

「そ、そうじゃなくて! おじいさんに渡すものがあるんです!」


 半ばやけくそ気味に叫んで、カイリは手にしていた袋から一つを選んでゼクトールに突き出す。

 いきなり紙袋を突き付けられたゼクトールは、む、と目を丸くしていた。何となく驚いているなと、一矢報いた気分になる。



「これ、お土産です」

「――」

「ご所望のチョコクッキーです。ルナリアで一番美味しいって評判なんですよ。味見もしたので間違いない、と、思います」



 だんだん自信が無くなってきて、語尾が小さくなってしまった。

 一応カイリだけではなく、レインにリオーネ、エディにも試食をしてもらい、全員のお墨付きをもらって選んだお土産だ。

 それでも人には好みというものがある。ゼクトールの口に合うかはまた別問題だ。

 しかも、突き出したままの紙袋は全然受け取ってもらえない。全くの無反応を貫かれ、不安がひたひたと心を浸食していった。


 実は、嫌いな店のものだったらどうしよう。


 嫌な予感に行き当たり、カイリがそろそろと覗き見る様に顔を上げると。


「……む、……」


 ゼクトールは、いよいよ困った風に口を引き結んでいた。

 腕を組んで、むむむと唸る彼に、カイリは別の意味で不安になる。


「あ、あの。おじいさん……?」

「……これを、わしにか?」

「え? あ、はい。……もしかして、嫌いなクッキーでしたか?」


 ゼクトールは眉根を寄せ、紙袋を凝視している。店のロゴが入っているから、どこのクッキーかも分かるだろう。

 しかし、凝視しているはずなのに、どことなく彼の目は戸惑う様に彷徨さまよっていた。予想していたのとは違う反応に、カイリも困惑が伝染する。


「おじいさん?」

「いや、……嫌いではないのである。むしろ、好きであるのだが……」

「え、じゃあ」

「しかし、……」


 尚も困った様にゼクトールが視線を泳がせる。正確には視線を紙袋に固定しながら、気持ちが揺れている様な雰囲気をかもし出していた。

 何故、そこまで驚くのだろうか。カイリは出発前に、ゼクトールに土産を買ってくると豪語した。

 それなのに。



「……まさか本当に買ってくるとは、思わなかったのである」

「え……」



 買ってくるとは思っていなかった。

 全く予想していなかった答えに虚を突かれていると、ゼクトールが尚も言いにくそうに吐露してくる。


「……。……出会って、まだ間も無い」

「はい……」

「それに、……君には、少し苦手意識を持たれている気がしていた。だから、……気を遣った、社交辞令である、と、……」


 唸る様に白状した内容は、カイリにとってはひどく意外なものだった。ぽかん、と目だけでなく口も大きく開いてしまう。

 ゼクトールがそんな風に考えているとは露ほども気付かなかった。

 確かに、カイリは初めて出会った頃は彼と会話が持たなかったし、早とちりをして怒ったりもした。印象的にはあまり良くないのかもしれない。

 だが、誤解だ。戸惑うことは多いが、苦手ではない。

 むしろ。


「……社交辞令なんかじゃありません」

「……む」

「俺、おじいさんと出会えて嬉しいんです」


 聖地は、まだまだカイリにとっては知らない人だらけの場所だ。第十三位やケント達家族以外は、相変わらずカイリに対して敵意やおもねりなどを多く向けてくる。

 その中で、ゼクトールは不器用ながらもカイリに足りない点を指摘してくれた。一緒に鳩に餌やりをするという、憩いの場ももうけてくれる。

 それが、どれだけカイリにとって幸せか。彼は知らないだろう。



「おじいさんと話すのは、俺にとっては楽しい時間です」

「……」

「確かに、まだおじいさんのことをよく知らないから、会話に困ることもありますけど。……でも、……俺、祖父母っていないから。……本当のおじいさんがいたら、こんな感じかなって思う時もあるし」

「――」

「それに、一緒に鳩に餌をあげる仲間ですから。色々励ましてもらっているし、感謝しています。だから、……お土産、受け取ってもらえると嬉しいです」



 改めて紙袋を差し出し、カイリは笑う。

 祖父というものが、どういう存在なのか。前世でもあまり付き合いの無かったカイリには未知数だ。

 それでもゼクトールに「おじいさん」と呼んで欲しいと言われて、困惑しながらも心が躍った。不思議な申し出ではあったが、カイリには新鮮で少しくすぐったくもある呼び方なのだ。

 フランツと彼がいがみ合っている姿は悲しくはあるが、一方でしゅうと婿むこという関係に見えなくもない。ある意味、本当の祖父の様だ。

 出来れば、子猫だの子犬だのという言い合いは遠慮して欲しいが、それでも彼と過ごす時間は楽しいひとときだ。

 少しでも伝わって欲しい。



 これは社交辞令ではなく、心からの感謝なのだと。



 故に、懸命に紙袋をゼクトールに差し出し続ける。明確に拒否されたら、その時は引っ込めよう。

 そろそろ腕がだるくなってきたなとくじけそうになりながら、踏ん張って腕を上げ続けていると。


「……わしには、……」


 ぼそっと呟いた彼の声は、どこか迷子の様に響いた。

 困惑を通り越した感情の漏れ方に、カイリは胸を突かれる。傍で見守っていたレインやリオーネも、どちらからともなく顔を見合わせていた。

 だが、逡巡しゅんじゅんは一瞬。



「……分かった」

「え……」

「ありがたく、頂戴しよう」

「――! ありがとうございます!」



 拒絶されなかった。

 その事実が、カイリの顔をぱあっと明るく輝かせる。今にも歌い出したい気分でゼクトールにずずいっと紙袋を寄せた。

 それを、やはり弱り切った顔で受け取ってから、ゼクトールは抱き込む様に紙袋を覗き込む。何となく大切なものを包み込む様な雰囲気を感じ、カイリは自分が抱き締められたわけではないのに落ち着かなくなった。

 ゼクトールは少しだけ袋の中を覗き込んだ後、おもむろに紙袋から包みを取り出す。綺麗に包装紙をがし、箱の蓋を開けた。


 中には、筒の様なクッキーや丸くて可愛らしいクッキー、間にチョコを挟んだ平べったいクッキーなど、様々なクッキーが賑やかに並んでいる。


 全て一個ずつ透明な袋に包まれているので、保存もく。

 一人で食べるには多いが、良ければ家族と一緒にと大きめのを購入したのだ。喜んでもらえるだろうか、とドキドキしながら選んだのは秘密である。

 じいっと見つめるゼクトールの双眸そうぼうはひどく静かだ。色々な感情が織り込まれている気がするのに、表面はなだらかで何も読み取らせない。

 あまりに無に過ぎる反応に、そろそろ居た堪れなくなってきた時。


「……カイリ」

「はい」

「隣に座るのである」

「え? は、はい」


 ぽんぽんと軽くベンチの隣を叩かれ、カイリは言われるがままに座った。何か気に入らなかっただろうかと、内心で大いに不安になる。

 だが。


「カイリは、どれが好きであるか」

「え? 俺、ですか?」


 脈絡のない質問に、カイリはきょとんと目を瞬かせる。

 いきなりどんな問いかけかと疑問符ばかり浮かんだが、カイリは「ええと」と味見をした時のことを思い出しながら指を指した。


「どれも美味しかったですけど、俺はこの丸いのが一番好きです。全部チョコでコーティングされている上に、中にも薄くチョコクリームが入っているんですよ」


 オーソドックスなチョコクッキーに見せかけて、中にもクリームが入っているとはと驚いた記憶がある。チョコレート好きなカイリとしては、それだけ多めに食べてしまった。

 思い出したら喉が鳴る。一応第十三位用にも買ってあるので、帰ったら食べようと計画していると。



「では、それを一緒に食べるのである」

「はい。……、……はい?」



 勢いで返事をしてから、カイリは時を止める。

 今、彼は何と言ったのだろうか。一緒に食べるとは、カイリとのことを指しているのか。

 疑問で理解が追い付かない中、ゼクトールの方は実に正常に時間が動いていた。一枚を自分用に取り出し、もう一枚をカイリの方に差し出す。

 思わず受け取ってから、カイリはクッキーとゼクトールを交互に見つめた。え、え、と意味の無い声しか出てこない。



「わしへと買ってきたお菓子であるな?」

「え? は、はい。そうですけど」

「ならば、わしがどう食べようと自由なのである。カイリ、共に少し付き合って欲しい」

「え……」

「……せっかくこんなに美味しそうなのである。最初であるからこそ、一人で食べるのはもったいない」

「――……」


 ぶっきら棒に言い終え、ゼクトールは少しだけ視線を逸らした。どこか恥ずかしそうに空気が揺れて、カイリは一瞬呆然とする。

 だが。



 美味しそう。



 もたらされた感想に、じわじわとカイリの体が底から熱を帯びて来る。頬も緩むのが止められない。これを選んで良かったと、感動で胸が震えた。

 一緒に食べよう、と誘ってくれたのも嬉しくて堪らない。彼と共に何かを食べることになるなんて思いも寄らなかった。

 確かに、彼の言う通り出会ってから二ヶ月くらいしか経っていない。

 それでも、カイリにとっては大切な人になりつつある。

 だからこそ、一緒に食べる人間にカイリを選んでくれたことが幸せだった。


「は、はい! ありがとうございます!」

「む。……礼を言うのは、わしの方である」

「え? でも、お土産を渡しただけなのに、一緒に食べられるなんて嬉しいですから」

「……。……君は、本当に、……」


 目を閉じて何かを言いかけたが、結局その先は続けられなかった。

 一体何を伝えたかったのか。予想しようとしても、彼のことはまだまだ分からないことだらけでさっぱりだ。

 けれど、ゆっくり進んでいけば良い。

 焦る必要などない。少しずつ彼のことを知っていけば良いのだ。

 カイリと彼には、その時間があるのだから。


「あ、あの、レインさん、リオーネ。もう少しここにいても良いですか?」

「おー、良いぜー。ところでよ、オレらもご相伴しょうばんに預かれるのかね?」

「当たり前である。流石にそばで立たせたままわびしい思いをさせるほど、心が狭くは無いのである」

「まあ、ありがとうございます。いただきますね♪」


 レインとリオーネが、いそいそと好きなクッキーを持って別のベンチに腰を掛ける。枢機卿相手でも図太い二人は、頼もしい。

 いただきます、と手を合わせ、カイリはゼクトールと共にクッキーを口に放り込む。


 途端、さくっとした香ばしい触感と、ふんわりとした甘みが舌に広がっていった。


 さくっ、とろっと交互に訪れる感触が楽しい。チョコもふんわりした甘さなのに、どっしりとチョコの味と風味が根付いていて、小さいのに満足感がある。

 心がチョコクリームの様にほどけていく感覚に、カイリは花開く様に笑顔になった。


「美味しい……!」

「うむ。美味である」

「……! 良かったです! 選んだ甲斐がありました!」

「……」


 心のままに笑うと、ゼクトールは一瞬動きを止めた。

 すぐに動きを再開したが、どうしたのだろうとカイリは首を傾げる。


「おじいさん?」

「む。……カイリは、本当によく笑うのである」

「えっと、そうですか?」

「おー、カイリは美味しいものの前では常に笑顔だよなー」

「はい。カイリ様はいつでも笑っていますから」

「って、二人とも!」


 食い意地が張っている様な言い方に流石に恥ずかしくなったが、ゼクトールの「なるほど」という納得と。



「やはりカイリは可愛いのである」



 という悪気ない称賛に、撃沈せざるを得なかった。


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