第356話


「カイリ君は、ロードゼルブ家の事情をどこまで聞いていますか?」



 アレックスの柔らかいけれど、微かな鮮烈せんれつさを含んだ問いに、カイリは戸惑いながらも口を開いた。


「えっと……、おじいさんから話を聞いたフランツさん達に、少しだけ教えてもらいました。ロードゼルブ家は男性が優先的に継ぐ家系で、……でも、アレックスさん達兄弟のお子さんは、女性だけだとも」

「ああ、なるほど……。家督事情の他には?」

「え? ……。……おじいさんが色々だんまりを決め込んだから、ぎくしゃくしている、ということくらいは……」

「え? ああ、はい。そうです。家に帰ったらきっと、父上は母上の目の前で針のむしろの様な状況で説明することになるのではないかと」


 アレックスが虚を突かれた様な顔で説明する傍ら、再びゼクトールが虫の息となっていた。アレックスは、意図せずゼクトールの急所を突くのが上手い様だ。今まではどうだったのだろうと、密かに気になる。

 しかし、彼の口ぶりだと、家督の話だけではないのだろうか。小首を傾げながらカイリは目線だけで問う。


「そうですね……では、まず家督から。確かに、今現在ロードゼルブ家の第一位継承者は次男のジョシュアです。そして、次は……カイリ君がティアナの息子だと分かった以上、第二位継承者になると思います」


 少し申し訳なさそうに眉尻を下げるアレックスに、カイリは反射的に首を振った。

 確かに理論的には間違いないのだろう。

 しかし、カイリに家を継ぐ意思は全くない。


「あの。俺、今はフランツさんのヴェルリオーゼの姓を戴いています。それに、俺はフランツさんの家を継ぎたいと思っているので、継承者からは外してもらえないでしょうか」

「ああ、うん。ごめんなさい。……父上からその話は既に聞いています。というより、その点に関してあまり問題視はしていないんです。……あくまで、、ですが」


 もったいぶった言い回しだ。

 しかし、それだけで何となくカイリも把握した。元々のロードゼルブ家は問題視していなくても、――外から来た人間にとっては脅威なのだと。


「実はね、弟のジョシュアも君にとても会いたがっていたんだ」

「え……」

「今日なんか、俺が非番なのを良いことにこっそり君を見に行くのを知って、『兄さん、ずるい! 自分ばっかり尾行して! オレだって会いたいのにー! ティアナの息子だろ? どれだけずけずけ物言うかこの目で見たい! 父さんもやり込められてるって言うし! 良い気味!』とか言っていまして」

「え、……は、はあ」

「母上も、君のことが話題に上がるたび、秘かにそわそわしていて。『ああ、ティアナの息子……。……無事にこの地に辿り着いてくれたのですね……。あの子の息子ならば、きっと笑顔で優しくて頑固で良い性格をしているに違いないわ。面と向かってテーブルを叩き割る様な言動を、一度で良いから見てみたい』って。それはもう、わくわくしながら期待していまして」



 ――俺、テーブル叩き割れないんだけど。



 まさか、テーブルを叩き割るのが母の子供の基準値なのだろうか。だとしたら、高すぎる。


「あの……。ちなみに、アレックスさん達は……」

「いやあ。駄目だよ。俺達兄弟の中で、一番怪力だったのがティアナだったからね。俺やジョシュアじゃ、せいぜいこのグラスを片手で粉々に握り潰すくらいしか出来ないです」



 充分だと思う。



 この、カイリの上半身並もあるグラスを、一度に粉々に握り潰せるとか、どんな怪力技術なのか。このグラスは見た目以上に頑丈な上に、鉛の様に重く、カイリでは大き過ぎて手の平で掴むのもやっとな気がする。

 ロードゼルブ家は、全員怪力なのだろうか。

 ゼクトールを凝視してみると、彼は、うむっと厳かに頷いて遠い目をした。


「……我が妻が、代々怪力の家系なのである」


 ロードゼルブ家の血じゃなかった。


 つまり、カイリの祖母の血筋が怪力の様だ。何故、カイリはそのチート並の怪力を授かれなかったのだろう。泣くしかない。

 さめざめと心の中だけで泣きしきっていると、アレックスはにこりと微笑んだ。



「大丈夫。事前情報で掴んでいたから。カイリ君は怪力じゃないって、母上には言っておきましたよ」



 何故だろう。凄く屈辱的に聞こえる。



 フォローをしてくれたのは間違いないのだが、期待を裏切った様な気持ちになって複雑だ。


「えー、ごほん! まあ、こんな感じで。俺達家族は、前々から君とお話してみたい、という気持ちでいっぱいだったんです。……実際、一度招いてみようかという話は出ていたんですよ。父上には内緒で」

「え。おじいさんに内緒って」

「だって、父上にバレたら、絶対阻止されるでしょう? 今までだって、手紙を片っ端から叩き潰されていましたから。母上が、『あの頑固を正面から言葉で叩き潰すためにも、ティアナの息子を引き入れるべきです』って」


 ――何だか、さっきからおじいさんをめった切りにしている気がする。


 アレックスの隣では、もはやゼクトールが胸を押さえて突っ伏して生きる屍と化していた。フランツはというと、「良いぞ、もっとやるが良い」と無言で推奨しているので、抑止力にもなりはしない。

 アレックスは、なるほど。枢機卿補佐になるわけだ。気弱で優しい性格でも、知らない内にがすがす相手の急所を穏やかに確実に突けるのであれば、それはもう恐ろしい存在となるかもしれない。


「ですが、結局実行は出来ないまま、今日まで来てしまいました」

「……どうしてか、聞いても?」

「ええ。……。……俺達の妻が、……特にジョシュアの妻が良い顔をしないのです」

「……。……そうですよね」


 突然ぽっと出で跡継ぎ候補が現れたとなれば、良い気分はしないだろう。ラフィスエム家だってネイサン以外は拒否反応が強かったのだ。むしろ、ゼクトール達家族が受け入れてくれている現状こそが幸運である。

 そう思ったが、アレックスは小さく首を振って眉根を寄せて続けた。


「一般的に言えば、君が考える通りの危惧なのだと思います。君は呪詛事件の結果として、カーティス殿の実家を吸収した。権威も財産も基本的には当主であるフランツ殿のものだけれど、法律上は息子である君にも扱える。そして、ラフィスエム家の名をミドルネームとして継いだのだから、脅威になると考えるでしょう」

「……、はい。えっと、……でも一般的って?」


 アレックスの言い方が引っかかる。

 普通ならば、そこまでのことを対外的に見せたカイリを、ロードゼルブ家が恐れるのは無理はないと思う。下手をすれば、今度は自分達が吸収されるのではと考えてもおかしくはない。

 だが、違う様だ。カイリが考えていた『家の事情』が少しずつズレていく。


「確かに、俺の妻はその点について疑心暗鬼となっていますが……ジョシュアの妻であるイザベラ殿については、少し違うと考えているんです……そうですよね、父上?」


 アレックスがここで初めてゼクトールに伺いを立てる。

 それまで虫の息だったはずの彼は、いつの間にか息を吹き返していた。うむ、と厳かに頷く。


「……実を言うと、わしは、アレックス達はカイリに対して、跡継ぎ問題の件でも半信半疑になっていると思っていたのだが」

「なっているのは、俺達の妻二人……あとは子供達だけです。人となりについては、話をしてみないと分からないと思っていましたけどね」

「うむ、それは今よく分かったのである」

「なので、俺からカイリ君に話したかった家の問題は、もう一つの件です」

「……、……そうであるな。丁度良い。親馬鹿殿達がファルエラに行く前に決着をつけ、話をしておこうと思っていたところだ。イザベラのことをな」


 ゼクトールの顔が険しくなったのを目にし、フランツの方も空気を切り替えた。

 周りも、アレックスが聖歌語で壁を張っている。こちらの話の内容が外に漏れない様にするためだ。


「ジョシュアの妻、イザベラはブルエリガの貴族なのである。それだけなら問題は無かったのだが、……最近不審な動きが目立ってきていてな」

「ふむ。……今回の呪詛事件に何か関係があるのですかな」

「ある……かもしれません。彼女の実家は、ファルエラの王位継承者と繋がりがあるのです」

「――」


 嫌な繋がりが浮き彫りになった。

 呪詛の一件で、ファルエラがカイリの命を狙ってきたという事実は、公式には発表されてはいない。

 だが、一部の者達には知らされている重要機密事項だ。アレックスは枢機卿の補佐をしているのだから、彼も内情に精通しているだろう。

 このタイミングで話を明かしてくるということ自体が、既にもう厄介な空気に満ち満ちている。


「……、つまり。カイリを狙っていると推定しているその王位継承者の中に、ジョシュア殿の奥方の実家が関わっている可能性がある、と。そういう認識絵よろしいか?」

「……まだ推測の域は出ません。イザベラ殿自体が関与しているかも分かっていませんから。ですが、彼女を通じてカイリ君のことをファルエラに知られ、狙っている可能性は充分に考えられます」


 言葉を濁すことなく言い切るアレックスの瞳には、悲痛ながらも強い意志が介在していた。彼は柔らかな雰囲気ではあるが、枢機卿補佐になるだけあって、芯が強いのかもしれない。

 だが、身内が犯罪に、しかも家族の暗殺に関与しているかもしれないという事実は、心をひどく蝕んでいるだろう。カイリとしても慎重に言葉を選ぶ。


「でも、……可能性だけなんですよね? 証拠は無いんですよね」

「はい。……ただ、……近頃頻繁に手紙のやり取りをしている様だと、ジョシュアが言っていまして。しかも、手紙は全て燃やしていると」

「……それは、……確かに不審な行動ではありますな。しかし、カイリを狙っているのが真実ならば、こちらとしても加減をするつもりはありませんが。よろしいのか」

「はい。身内の過ちは正さねばなりません。それに、……俺達にとっても、カイリ君は大切な妹の忘れ形見です。暗殺だなんてとんでもない」

「アレックスさん……」

「そして、もし彼女が本当に関与しているのであれば、厳しく罰します。……最悪は、……」

「……ジョシュアともども切り捨てなければならんのである」

「え、……っ」


 ゼクトールの重々しい一言に、カイリは絶句してしまった。アレックスも沈痛な面持ちで、しかし否定も抗議もしない。

 それは、つまり彼らの中では既に最悪の事態を想定しているということに他ならない。その先の処断も覚悟しているということだ。


 カイリの存在一つで、また一つの家が不幸になる。


 ただ、カイリは愛し合った両親の元に生まれてきただけなのに。愛されて、大切にされて、生きてきただけなのに。

 カイリがいるせいで、火種が生まれる。実際ラフィスエム家は爆発してしまい、没落してしまった。

 それなのに、今度は、ロードゼルブ家が。


「……、そんなの、……嫌です」


 ゼクトールにはお世話になった。アレックスだって、会えて嬉しいと言ってくれた。まだ見ぬ祖母やジョシュアという名の伯父も、会いたがっていると教えてくれた。

 きっと、温かい人達だ。本来なら、幸せいっぱいに笑顔で暮らしていたはずだ。

 それなのに。



 カイリという存在が入っただけで、あっけなく崩れ去る。



 そんな事実は、今のカイリには耐えがたい苦痛でしかなかった。


「俺はっ、……おじいさん達の家族を壊すくらいなら」

「カイリよ。イザベラの件については、君の跡継ぎ云々とはまた違う話だ。枢機卿の立場としても、もし本当に呪詛事件に関与しているなら見過ごすことは出来ぬ」

「そうですね。実を言うと、イザベラ殿に関してはこの一ヶ月が特に怪しかったので、密かに調査はしていたんだよ。そろそろ問い詰めようという段階になっていて、その内容次第ではきちんと処断しようと考えているんです。……君の存在云々が、というのとはまた次元が違います」


 ゼクトールとアレックスに冷静に諭され、カイリは項垂うなだれるしかない。

 その通りだ。カイリが彼らと血縁関係だから、という話ではない。ただ、ファルエラが聖歌騎士であるカイリの命を狙うという思惑に、たまたまカイリの母の実家であるロードゼルブ家の縁者が関与しているかもしれないという政治的なものだ。

 もし、カイリがロードゼルブ家を乗っ取りそうだからという危機感からの話だったら、まだ気が楽だった。思わぬところからの伏兵に心が沈んでいく。

 けれど。


「……でも、俺に関係することですよね」

「そう、ですね……」

「だったら、俺も直接確かめたいです。……俺も、その場に参加させて下さい」

「カイリ君……」


 彼らは、母の家族だ。母を愛し、大切に育んだ存在だ。

 ならば、カイリにとっても大切な存在であり、無関係ではいられない。ここで逃げたら母に顔向けなど出来はしないのだ。


「……父上」

「む、う。……フランツ殿も同席するのであれば、良かろう」

「もちろんですよ。俺がカイリの一大事に参加しないわけがないでしょう」

「ならば良い。……家族との顔合わせが、こんな形になってしまうとは。ますます申し訳ないのである」

「構いません。あと……」


 もう一つの懸念である、家督状況についても何とかしておきたかった。

 今はカイリの存在について、直接血の繋がりがあるアレックス達の間では不安視されていなくても、配偶者やその子供が同じとは限らない。実際、アレックスの妻や子供達は疑心暗鬼になっていると先程ちらっと話していた。

 考えたくはないが、アレックスやジョシュアに立て続けに何かが起こった場合、今のままだと必然的にカイリが跡を継ぐという一騒動が起こってしまう。彼ら家族に不和が起きることを、どうしても望めなかった。



「あの、……永久相続放棄の提案もさせてもらえませんか」

「……、何?」



 ゼクトールが一瞬、目を見開いた。アレックスもぱかっと口を開けてしまっている。


「その、……永久血縁断絶は流石に許して欲しいんですけど」

「当たり前であるっ」

「そうですよ! 大体、相続だって」

「俺は、フランツさんの家を継ぎます。ロードゼルブ家に入ることはない。それをはっきり書類にして、アレックスさんやジョシュアさんの奥さん、それからお二人のお子さんを安心させたいんです」

「カイリ君っ。君は、ティアナの息子です! ティアナの形見を受け取る権利があるんですよ? 相続放棄だなんてとんでもない!」

「俺は、もう既にたくさん受け取っています。……父さんと母さんから、このラリエットを。たくさんの思い出を。抱えきれないほどの愛情を。この胸に、二人からの想いはいつまでも宿り、寄り添ってくれています」


 だから、もう充分です。


 胸に提げたラリエットに手を添え、カイリは柔らかく微笑む。パイライトも、呼応する様に煌めいてくれた気がした。

 これ以上望むなど罰が当たるし、やはり財産には興味が無い。


「だから、いりません。……あ。でも」

「……何ですか?」

「もし、欲を言うなら。……昔の、母さんの家族の写真とかを一枚もらえたら嬉しいなって。……それじゃあ駄目ですか?」

「――」


 照れくさいけれど、素直に欲すれば、アレックスもゼクトールも泣きそうに顔を歪めた。

 何故そんな反応なのだろうと首を傾げたが、二人は一様に溜息を吐いて額を押さえる。親子だな、と微笑ましくなった。


「……。……カイリ君……」


 アレックスが顔を覆いながら肘を突く。

 だが、もう説得はしてこない。その事実が、彼の心境の複雑さを物語っていた。

 仲が良かった家族が、母がいなくなったことで崩壊した。己の父に対して、いなくなった妹に対して、そして妹を連れていったカイリの父に対してだって、様々な感情が駆け巡ったに違いない。



 それは、決して純粋な心配や愛情だけではなかったはずだ。



 怒りや嫉妬や落胆や絶望、本当に多くの想いでぐちゃぐちゃになったと思う。

 彼は優しい人だ。だからこそ、どれだけ複雑ではあったとしてもカイリに会えて嬉しいと思ってくれるし、けれど同時に家を壊した影を感じて戸惑い、苦しんでいる。

 しかも、今はイザベラという大きな不安要素もあるのだ。枢機卿と枢機卿補佐がいる家としてはかなり危機的状況に違いない。ゼクトールやアレックスが責任を取る形になった場合、やはり次の跡継ぎはという問題が俄然がぜん強くなる。

 だから。


 ――きっと、内心はどこかでホッとしたはずだ。


 カイリが引いて、これ以上家が複雑化しないことに安堵したと思う。

 アレックスは今、ロードゼルブ家の当主だ。家を安定させることも義務なのだから、当然の反応でもある。

 ゼクトールが何か言いたげにしていたが、カイリは小さく首を振った。有無を言わせない様に目に力も込めたおかげか、それ以上は何も言ってこない。


「それで、書類なんですけど。イザベラ殿とお話する時に持って行こうと思うんですが、それで良いですか?」

「……カイリ。どうせなら、目の前で全員で書類を読み合い、納得した上で互いに署名をしてもらうという形にしたらどうだ。……俺は反対したいが、どうせ意思は固いのだろう?」

「はい。あ。もし可能だったら、書類の内容自体もロードゼルブ家で作ってもらっても良いでしょうか?」

「え? ……カイリ君、待って下さい」

「……、……分かったのである。明日か明後日に屋敷に招待する。そこで、こちらが作成した相続放棄の書類を読んでもらい、合意の上で署名をする。それで良いか?」

「はい、構いません。よろしくお願いします」


 頭を下げると、ゼクトールの深い溜息が届いた。重苦しくて呆れた様な響きにも聞こえる。フランツも複雑そうに腕を組んでいた。

 フランツは、カイリを自分の息子だと言いながらも、実の両親や家族のことを気にかけてくれている。

 その深い優しさに、カイリは嬉しくなった。ラフィスエム家の時の様に反発心が起きないのは、彼がカイリを手放す気は無いと知っているからだろう。

 後は。



 ――イザベラという人が、呪詛事件に関与していないことを祈るだけだ。



 杞憂であれば良い。もうこれ以上母の家族が傷付き、壊れていくさまは見たくなかった。

 せっかく出会えた家族なのだ。彼らみんなに幸せに笑って欲しい。

 そのために何が出来るのか。イザベラに会うまでに、様々な可能性を考慮して挑むことにしよう。


「……カイリ君。……すみません」

「謝らないで下さい。……俺は、会えて嬉しいって思ってもらえただけで充分です」


 カイリが首を振れば、アレックスの顔が悲しそうに歪む。母にそっくりな瞳の奥には、色んな感情が巡っているのが見えた。

 今日、アレックスに出会えて良かった。少なくとも、彼ら家族はカイリに会いたいと望んでくれていたことを知れただけで、すくんでいた心が軽くなる。

 けれど。



〝……俺達の妻が、……特にジョシュアの妻が良い顔をしないのです〟



 存在自体を望まない人も、確かにいるのだ。



 分かってはいても、どこか息苦しい。

 そんな苦しさを振り払う様に、カイリは目の前の飲み物を平らげるべく、再びストローに口を付けた。


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