これは、また……。
…………。
深い回ですね……。
(そして、深いことは、黒いことに通じる気がする)
前回の裏側は、こうなっていたとは……。
こうして考えると、まだまだ私はフランツを「パパ」と認めていなかったようです。
フランツが動かなかったことを責めようとは思いませんでしたので。
教皇は、どうにもならない天災みたいなものかと、諦めてしまっていました。
しかし、地震・雷・火事と匹敵する、親父になったからには、なのですね。
そして、シュリアが動こうとしていたのは、嬉しい驚きでした。
あの態度は、気に触ることがあったからではなく(いえ、ムカッときていたからこそなんですが)、カイリを親しい間柄と思っていたからこそなんですね。
レインの立ち位置の把握が難しいです。
いい兄貴なんだけれど、でも、全幅の信頼を寄せてはいけないんですよね。
信頼したいのに……。
クリスが意外に、いろいろ絡んできそう……。
依頼のこともあるし、気になる。
もやもやっと、複雑な気分のする回でした。
『世界のばんか』って、主人公不在回はあまりないのですが(今回も、一応、カイリは出ている)、カイリがいなくなると、皆が黒い話を始めるから、ストッパーとしてカイリが必要なんですね。
豚肉さんが、美味しいお料理にしてもらえますように。
作者からの返信
深いことは黒いことに通じる。
月ノ瀬さん、名言……!(現実逃避)
って、違いますよ!
深いと言って下さるのはありがたいですが、黒くないです!多分。恐らく。きっと。
そして、前回の裏側のお話なのでした。
クリスの、カイリに対する言葉の本当の意味もきっちり出てきました。前回で見抜かれているだろうかと、ちょっとドキドキしていました(笑)。
私自身、まだまだフランツはカイリの父親にはなっていないと思っていますので。ちょっとフランツにとっては厳しい書き方をしたかもしれません(笑)。まだ認めていないぞ、という親的な心境。むしろカーティスです(?)。
――冗談はさておき。
フランツは団長という立場なので、あのミサの時の判断はやはり正しいと思っています。
ただ、地震、雷、火事、親父の、父親にもなったわけです。
なので、父親としてはやはり……という判断でもあったのでした。
団長と父親は相反する立場だと思いますので、フランツにとってはかなりしこりの残る結末です。
団長としては正しいけど、父親としては。そして、クリス自身にもその命題を突き付けられて、どうすれば良いのかと悩む。
父親に――親なるには、血が繋がっていようがいまいが、やっぱり相当の覚悟と責任が必要だと思うので。
これが、フランツエピソードが進むフラグなのでした。本格的な進みは次回になると思います。
シュリアは、性格もあるのかもしれませんが、それでもカイリを助けようとしたのは、彼女自身カイリを認めているからなのだと思います。
多分、シュリアが今一番近く感じているのは、カイリなのでしょう。素で言い合っていますし(笑)。
だからこそ、カイリの喫茶店での返答に苛立ったのだと思います。後は、フランツ達の返答にも。
レインは……。
第十三位で一番油断してはいけない相手です(笑)。
信頼したいと思って下さるのは嬉しいです!ありがとうございます!
信頼したいけど出来ない、という狭間で書いているので本当に嬉しいです。
クリスは、ケントと共に結構色々絡んできていますね。
仕方がありません(?)。
フランツの心境のもやもやと共に、もやもやが残るお話になっていて良かったです!――計画通り!(?)
ストッパーカイリ(笑)。
確かに、みんなカイリの前では黒い話はあまりしたくないのだと思います。
カイリにはそのままでいて欲しい、と無意識に思っているのかもしれません。
豚肉は、前と同じく衣がべっちゃべちゃにならないことだけを祈ります。
カイリ、夕食にいないので……。
フランツさんがっ!!
へ た れ て る っ !!ヾ(。>﹏<。)ノ゙
……すみません、ヘタレ好きの血が騒いでしまいまいした……っ!(*ノωノ)
いつもどっしりと構えてらっしゃるフランツさんがヘタレ呼ばわりされているなんて……っ! そんな、そんな…………っ!!
きゅんとしちゃいます~~~っ!!(*ノωノ)
しかも、そこにレインさんが絡んでくるなんて、もう、団長、副団長じゃなくて、パパとお兄ちゃん(カイリとエディが弟、リオーネさんとシュリアが妹)でいいんじゃないですかね?( ・`д・´)⁺
ラッシー様はペット枠で!(笑)
と、現実逃避してしまいましたが……。
フランツさん、この立場はつらいですね……(-﹏-。)
カイリ、無意識にフランツさんを抉ってますが、カイリは根っこではそんなこと考えてませんよね。むしろ、自分のことより、第十三位のことを思っていて……。
それがちゃんと見えていない辺り、フランツさんの悩みの深さを感じます……。゚・(>﹏<)・゚。
作者からの返信
ヘタレフランツに、きゅんとされていらっしゃる……!
予想外の反応でした!ありがとうございます!
実は今回のお話は、フランツは最初と受ける印象が違ってくるだろうなあと思って書いていたのでした。
彼は、最初からヘタレです(笑)。団長なので、どっしりしている風に見せていますが、ヘタレです(大事なことなので何度でも)。
今回は、ヘタレの片鱗が見えるお話にしたかったので、ハマって下さって嬉しいです!
レインやシュリアは、エディから兄さん姉さんと呼ばれている感じですので(笑)。
もう、綾束様の仰る通りの立ち位置にみんないると思います(笑)。
でも、それが強く出てきたのは恐らく、カイリが入ってからなんじゃないかな、と。
あと、ラッシーはもちろんペット枠です(笑)。そして、ヒエラルキーがエディより上です。エディ、頑張れ。
フランツの立場は、相反する団長と父親という立場なので複雑です。
このエピソードは、実はあるエピソードと対になる感じの部分なので。ここを頭の片隅に置いておいて下さると嬉しいなあ、と思います。
……ずっと先の話ですので!大変だと思いますが(駄目です)。
仰る通り、カイリは、フランツと家族になれない、信頼がないなど、そういうことは恐らく考えてはいないと思います。第十三位が大事なので、そちらを考えてもしまっています。
ただ、一つだけ確かなのは、カイリは本当の本当に窮地に陥った時に、フランツ達が助けに来る、というのは期待はしていないということです。
だからこそ、クリスの言葉もさらっと当然の様に流しました。
レインが正しくその辺りを見抜いているからこその、今回のフランツへの助言になったのでした。
フランツも、カイリが彼と家族になった時の喜びとか、そういう細かい諸々が見えていないので。
この二人が本当の家族になれるかどうかは、やはり二人次第、そして最初に踏み出さなければならないのはフランツなのかもしれません。
団長と父親って、立場は相反しますからね。しかも、教皇を打つ事まで考えている十三位ならなおさら。
だからこそ、フランツは胸にモヤモヤを抱えているのでしょう。
団長って他のメンバーに交代できないんですかね?
本当にカイリを守るなら、団長の立場ってマイナスにしかならないと思うんですよ。団長を辞めるのは引退の時だけ?
本当は守りに行きたかったでしょうね。
シュリア、やっぱり好きだ。
けどきっと、あの場でシュリアが助けになんて来たら、カイリが深く傷つくと思う。
ホント、複雑ですわ。
作者からの返信
はい、その通りです。
フランツは父親の前に団長ですからね。
団を守るためには、団長として正しい判断をせねばならず。そのためには、父親として息子を守るという選択肢を切り捨てなければならない可能性も出てくるわけです。
第十三位の目的がまだ明確に明かされてはいませんが、団を窮地に追い込むのならば、カイリを助けられない場面も出てくるでしょう。
団長を辞めるのは、引退の時だけではないです。
その内出てくる話ですが、カイリの父親であるカーティスの前の団長は、別の地位に就くためにカーティスに団長を譲り渡したという経緯があります。
ただ、確かに引退で辞めることが多いのも事実です。
そして、団長は己の判断だけでは譲れず、団長が推薦し、第一位団長が資格ありと判断し、最終決定は枢機卿、そして教皇の承認を得る必要があります(最後は形だけの時もあります)。
団長代理とかなら、団長だけで決定出来ますが。
フランツは、団のことを考えなかったら、まず間違いなく助けに行ったと思います。
もやもやしているのは、カーティスなら、家族とか関係なく守りに行ったというのもあると思います。……曰く付きの第十三位ではなかったから、というのもありますが。
そして、シュリアにラブコールありがとうございます!
シュリアは助けに行こうとしていたのでした。シュリアの性格もありますが、結構カイリを気に入っている様です。
でも、えーきちさんの仰る通り、実行されていたら、結果としてカイリは深く傷付いたと思います。
複雑な立ち位置の物語なのでした(作者のせいです)。
まあ、大人だって迷いますからね。
クリスはちょっと厳しすぎる気がします。
自分だって、最初は父親レベル1から始めたんでしょうに。
子供と一緒にもがいて、父親レベルを上げていく。
そんな余裕も無いんでしょうけど。みんなでフランツを責め過ぎ……
作者からの返信
人間は、一生迷い、悩み、失敗し、それでも今度こそ正しい選択をと思いながら生きていく。
まさにその通りで、私自身も間違わない人間などいないと思っています。
そして、親っていうのはやっぱり子供と一緒に成長していくものだとも思っています。
仰る通りで、その意見、誰か言ってくるかなと思っていましたので、ちょっと画面の前で小躍りしていました!ありがとうございます。
クリスが厳しいのは、自分の失敗経験も込みというのもありますし、フランツの覚悟が足りない弱さを見抜いていたからこそ、というのもあります。自分の様な失敗はしないで欲しい、みたいな。
そして、恐らく他の失敗だったら、みんなここまでフランツを責めなかったと思います。
責めたのは、今回の件が教皇事件だったからです。
教皇に連れ去られ、それを他者が助けようとしたら、死罪かそれに相当するくらいの罪だと分かっているほどの案件です。軟禁状態になると前にもちらっとだけ言っています。
つまり、カイリの死を意味すると言ってもおかしくない。
フランツの今回の選択は、失敗したらそれで終わりだったわけです。親として一緒に成長も出来ない。
それくらい大きなことだからこそ、クリスは責めた、という意味もあります(レインは発破です)。
今回、フランツに関して厳しめに書いてしまったエピソードですが、援護して下さる方がいるのはやはり嬉しいものですね。
その内挽回エピソードが来るはず!です。