2nd Story フェイト・オブ・ジ・イノセンス・ギア

2-0 2nd Story あらすじ

1st Storyより50年も昔――


絶滅を免れ、プロメテウス最下層で人間に紛れて暮らす雌の鬼血人ヴァンパイア・黒き冠のエヴァンジェリンは、いつものように吸血行為という名の朝食を路地裏の片隅で終えたところを、一人の少女に目撃されてしまう。


サンタクロースに酷似した衣装を着たその少女、ニコラは、エヴァンジェリンに対して物怖じすることなく、自分を都市の最上層まで連れて行ってほしいと、不可思議な要求を突きつけ、さらにこう口にした。


望みを叶えてくれた方には、お礼として、どんな願いでも叶えて差し上げます――


二コラの、人とは思えぬ超常の力を見せつけられたエヴァンジェリンは、彼女が詐欺師の類でないことを確信すると、自らの意識の底に眠っていた願いを意識し、未だ見た事のないプロメテウス最上層に彼女を連れて行こうと奔走する。


だが、『奇跡の体現者』たるニコラの来訪は、すでに都市の富豪や権力者の耳にも入っていた。


権力者の走狗となってニコラをつけ狙う、戦争経験者からなるハンター集団。さらには、人に仇為す鬼血人ヴァンパイアを絶滅寸前まで追いやり、英雄と称えられながらも戦闘の後遺症で精神を病んだ兵士たちまでもが、ニコラを手中に収めんと動き出す。


加えて、エヴァンジェリンに復讐を誓う、雄の鬼血人ヴァンパイアまでもが現れて……


奇跡を巡る闘争の渦が、プロメテウスを呑み込もうとしていた。

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