Hな本でいっぱい・・・・・とても見られません

「ありがとうざーさん旨かったよ」

「お粗末様、それじゃ掃除しに行こっか・・・・・」

ざーさん家に上がった俺はまずお茶を飲み乾いた喉を癒したところで一足先に掃除に取り組んでいる涼浦の手伝いをしようとざーさんの家に向かおうと思う。


今俺がいる花沢神社はここら辺では昔から由緒ある申請の場所らしく花沢家はその土地を守る巫女の一族という・・・・中二くさい設定にありそうな家系である。まぁ巫女と言っても大層なことはしてなく普通に厄除けや開運といったお守りを販売してるようで、そのお守りはなんでも効力があるらしくわざわざ地方から参拝に来てる者もいるようだ。




で、話を戻すが、俺は今ざーさんの部屋に向かうために部屋に向かっているのだがあることに気になる。

確かこいつ隠れエロゲオタクで部屋のは恐らくやり散らかしたエロゲや萌アニメグッズがあるのになんでそれらを毛嫌いしている涼浦を誘ったのがどう考えても愚策だと思ってる・・・・・もしかして何も考えてないで掃除を頼んだんじゃないのか?

・・・・・・絶対にありそうだから不安になる。





「ざーさん。ちょっといいか?今、部屋に涼浦呼んだのはまずいんじゃ・・・・」

ドシュア!!!

「ん?」

「はぁ!!!!!ちょっと咲那!!!ちょっとこれなんなん!!!マジありえないんだけど!!!!」

「なんだぁ!!!」

予感的中、ざーさんの部屋から何かが崩れた音と同時に涼浦の怒鳴り声に似た悲鳴が聞こえるんだけど・・・・

もしかして散らばったエロゲの山でブチ切れてそれを蹴り飛ばしたのか?

ざーさんのアホすぎる思考回路のせいで友情崩壊とか止めてくれよ・・・そんなの解決するほどの正義感なんてないんだよ・・・・・俺は

そう最悪な結末を思い浮かべながらその部屋に向かうと、涼浦はありえないエロ本の山に小さな身体が埋もれてるんだけど・・・・何やってんんだ?






「ギンカ・・・・何遊んでるの?先に掃除してるんじゃなかったの?」

「遊ぶってマジありえないんだけど!!掃除しようと押し入れを開けたらエロ本がとんでもない量が流れてたんだけど・・・・これ全部拾ったやつなわけ・・・・」

「バレたか・・・・」

「バレたかとか意味わかんないし。これ全部拾ったものじゃないの・・・うわぁ汚いし・・・・臭!!!マジ最悪なんだけど」

「失礼な・・・・ちゃんと一つずつ消毒してるよ」

「そういう問題じゃないんだけどな・・・・」

俺達はとりあえず埋もれてる涼浦を掘り上げて救出した後改めて周囲に散乱したエロ本の山に絶句する・・・・・

これ絶対に長勝負になりそうだぞ・・・・



「ぷはっ!!!大河マジあんがと・・・・」

「・・・・・・・・別に」

掘り起こした際に相も変わらず普通の女子高生よりも少し短めのスカートのせいか見えるそうなアングルで膝を落としてるのだが・・・

これは本人がビッチだろうがなかろうが関係なく男を誘ってますわ・・・・

まぁ背が小さく傍から見たらロリっぽく見えるからロリコンしかつれないけどな・・・







「ざーさんちょっと話があるけどいいか・・・・」

「え・なに?」

「いいからこい」

「ちょと待つし、またうちを置いてくわけ?」

作業にとり図る前にとりあえずざーさんを自室と離れた場所で改めて話をする・・・・




「お前・・・・なんだよこの部屋は・・・・・お前、俺の姉ちゃん以上に部屋が汚いな・・・こんなにもズボラだったのか・・・・」

「失礼な!!!これ全部昨日の内にわざと倉庫に隠してたエロ本をかき集めて散らかしたの・・・・」

「自分で散らかした~~~~~訳が分からんぞ。予想以上に池沼すぎるだろ」

「だ~か~ら~それを九頭竜さんとギンカを仲良くさせる為にしたんだから。その計画は無駄に終わったけど」

つまり骨折り損ってことか・・・・委員長ならこういうことくらい想定つけてくれよ・・・

俺はガクッと肩を落とした後本題に入る為涼浦が盗み聞きしないか確認した後話に入る。






「ところでさ・・・・さっきから思ってたんだけどさ・・・・あの部屋さ、エロ本ぶちまける前にさエロゲとかの萌えアニメとかはちゃんと撤去したんだよな?」

「勿論、作戦の為にちゃんとエロゲとかの萌グッズはお父さんの書斎に置いてきたから」

「ち、父親の部屋に置いたのか・・・・・」

「そりゃエロ本整理するのにあの倉庫を使うからあれを置く場所ないでしょ?うちのお父さん大抵の事は口に出さないから・・・・」

いやいやどこの世界にエロゲを心置きなく預かってくれ父親がいるんだよ。

それはまず父親とは呼ばない。俺らは経緯を込めて菩薩様と称えるわ。






「あ・・・・・勘違いしてるけど、中身は勿論言ってないよ。段ボールの中身がバレたら勿論燃えちゃうから共犯よろしくね~~~~」

「そうだよな~~~~」

とりあえず気になった件は無事に解決したから涼浦と合流することにする。

すると涼浦はそのエロ本を爆弾処理するが如く手にはこの家で借りてきたと思える軍手をエッチな表紙のエロ本を見ないように目を逸らしながら綺麗に縛ってるように見えた。なんでこんなめんどくさい体制でやってんだ?





「遅いし・・・・・さっきからうちしか真面目にやってないんだけど!!!何やってたわけ!!!」

「そういうお前こそ遊んでる見た目の癖に真面目にやってんな・・・」

「ギンカこれでも綺麗好きだからね・・・・・少しの汚れでくどくどと言うからね~~~」

「ちょっと大河の前で余計な事言わないでくれる?言っとくけど今日はあくまで最低限に勉強ができるくらいに最低限にするし・・・・もしテスト期間中じゃなかったらこの後掃除道具買いあさって日が過ぎても徹底的にやるから・・・」

「本格的だな・・・・」

「当たり前だし・・・・こういう汚いものがあったらイライラするから」

「常にイライラしてる癖に何言ってんだ?」

「はぁなんか言った」ギロ

「言ってない・・・・空耳だろ・・・・」






「それにお前なんでこんな遠目で縛ってるんだよ・・・」

「あれ?ギンカはエロが苦ってて言ってなかった」

「ちょっ咲那・・・」

そういや・・・・前そんなこと言ってたな・・・・

あれはガセ情報ぽくて普通に流してたけどマジだったんだな・・・






「エロが苦手ならここに来るなよ・・・・」

「親友の頼みならしょうがないし・・・・それにうちは掃除が好きなんだからな・・・・得意の事をほっぽり出すと負けって感じになるっしょ・・・」

いや・・・・そんな感じにならないな・・・・・この無駄にストイックなギャルビッチ・・・・・いやそもそもビッチなのかだんだんおかしくなってきたぞ・・・・・

とりあえず適当に散らばったエロ本を拾ってそれを見せる。



「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

うるさぁ!!!たかがエロ本如きで発狂するものなのか・・・・こいつに鬼畜ゲーの『墜姫』ススめたら開始数秒でショック死するぞ。




「うぉっ!!!!いつ見てもこの尻からのエロアングルたまりませんなぁぁぁ!!!」

それに加えこっちの地味風委員長はエロ親父ばりに食い入るように見てるんだけどホントいいコンビだな・・・・






「ふぅ・・・・全くふざけすぎなんだって・・・・ホラサッサと動く・・・今回範囲広いから遊んでる場合はないっての・・・・咲那アンタ前回の中間、5教科中3教科赤点手前だったから本気でやりなよ・・・・・出ないとうちらの・・・・印象がさがるからな~~~~あんま足ひっぱらないでくんない?」

「わっ分かってるよ・・・・よいっしょっと・・・」

「ん?」

今涼浦がほりあげたエロ本から見慣れたパッケージが・・・・

これ俺が以前ざーさんに貸した妹もののエロゲじゃねぇか!!!なにがちゃんとエロゲはすべて片付けたって言ったよ?普通にあるだろうが・・・・

現状況涼浦はそれに気づいてないが時間の問題だ・・・・

何とか回収しないとそう思うと自然と身体が動き出しスライディングの如く滑り出した。





「とりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ」

「はぁ!!!!大河なにやってるし?訳わかんないんだけど・・・・・」

パッケージを腹部に隠した後見られないようにすぐに自分のカバンの中に入れた。

これで後はカバンを隅に置くだけだ・・・・





「すまん。エロ本の山だからついダイブしたくなった・・・」

「たくっどいつもこいつも・・・・本気で掃除する気が・・・・ん?大河それ何持ってる訳?え~~~~~と『月間妹マニア』?なにこれ」

「あ~~~~これ妹キャラをテーマにした有名なエロ雑誌だよ」

「大河・・・・・まさか・・・・二次元だけではなく現実も興味があるんじゃ・・・・このシスコン・・・・・」





この事件を機にそれ以来俺の二つ名がシスコンと呼ばれたのは言うまでもなかった・・・





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