巫女服?何訳の分からないことを言ってるのですか?テスト期間中ですよ!!!

「みんな、この蒸し暑い中だけどいよいよテスト期間中に入ったね!!!この期間中はバイト、部活というみんなのお楽しみが無くなるのだけど、来週の期間中までの辛抱だけど我慢してね。中にはテストに自信がない時は遠慮なくクラスの仲間に相談した方がいいよ。期間中は図書室や教室はたまた自分の部屋で勉学を上げて期末こそは誰一人も赤点もいないように頑張りましょう。以上!!!これでクラス委員長の話は終わりです。先生続けてください!!!」

「お・・・・おう・・・」




翌日の水曜日、今日から期末テストの期間に入りみんな勉学に気合をいれてる頃、クラスの誰よりもクラス委員であるざーさんがHRで担任も軽く引くレベルでみんなを引っ張ろうとして、熱血教師以上の熱さを感じていた。




「zzzzzzzz」

それに比べうちの彼女の九頭竜乃希亜はテスト期間だろうと関わらずぐっすりと寝ていた・・・・・

ホント平常運転だな・・・・










だがその余裕そうな昼寝も数分後にもなると機嫌が悪くなり、イライラとしていた。

「ちっ!!!なんでオレがクソくせぇことしなきゃならねぇんだよ!!!」

うわぁ・・・・見るからに今でも人を殴りそうな狂犬モードに入ってるよ。なんであんなこと受けたのかなぁと自分でも後悔してる。


それは、HRが終わった下校時間、俺が薦めたエロゲを徹夜までやり続けた結果深い眠りに入って中々起きない九頭竜を起こそうとした時ざーさんが声をかけ、なんでもテスト期間中で申し訳ないけどうちの部屋の片付けを手伝ってくれないかと頼まれたのだ。






「大体よ・・・・なんでお前オレが寝てる時に勝手に受けるんだよ。そんなの関係ねぇだろ・・・・」

「まぁそうなんだけどさ・・・・これもお前と仲良くなりたいから手伝って欲しいと思うけど・・・」

「そんあのただのパシリみたいなものだろ!!!そんなの真の友達じゃねぇよ!!!」

おっしゃる通りだ・・・・・こんなごまかしじゃあいつは首を振らない・・・・

それどころかギラギラと視線がこっちに貫きそうな感じで睨んで怖いんだけど・・・・



「お前・・・・・なにか・・・・あいつに見返り貰ったんだろ?」

「ギクッ・・・・」

「あ?お前、分かりやすくギクッって言ったぞ・・・・」

しまった・・・・あの突き刺さる眼光のせいで分かりやすい表現出してしまった。

俺の馬鹿・・・・・・

途端に九頭竜はどこかの空き教室に入り周囲に誰も見てないか確認すると俺を脅しに入った。




「てめぇ・・・・・さっさと吐けよ!!!あいつにどんな約束しやがった!!!黙ったままだとただじゃ置かねぇよ・・・」

「分かった・・・・正直に言う・・・・けど、怒られそうだな・・・」

「正直に言ったら怒らねぇよ!!!」

「本当か・・・・実は・・・・巫女服が欲しかったんだ・・・・」

そう、ざーさんは花沢神社の住職の娘だから今やってるファミレスのバイト以外にも巫女服を着て境内の掃除などの雑務やお守り販売といった雑務を掛け持ちしてるのだ。そんななか神社で使用する巫女服が一着余ったので掃除の条件でこれを譲り受けると言われたのだ・・・・




「は?なにそれ・・・・お前、前から変態と思ったけどそんな趣味が・・・・」

「違うぞ・・・・何想像してんだ・」

「なんでお前の気持ち悪い巫女服、想像しなきゃいや・・・・よく考えたらお前イケてる顔つきだから案外似合うかも・・・」

「いやいや、誰が俺が着るって言った」

「オレか?」

イグザクトリー。(その通りでございます)そう心に浮かびながらさりげなくカッコよく指をさす。





「ふ・・・・・・ふふふふ・・・・・ふざけてんじゃねぇ!!!お前なに考えてんだゴラ!!!似合う訳ねぇだろ!!!」

「いや・・・俺は似合うと思うけどな・・・・ほらエロゲでも巫女服ヒロインがいるだろ?こういうの着てると清楚で神秘的な感じがするんだよな・・・・」

一般的には巫女服ってのは黒髪属性が似合いそれ以外の・・・・特に金髪は邪道とされてるが・・・・それは違う。そもそも巫女服、浴衣といった和服ってのはどのキャラが来ても似合う代物なんだ。そこに合うも合わないっていう概念はない。

可愛い思えるものはなにを着ても似合うんだよ。







「俺は見てみたいと思うけどな・・・・」

「・・・・・・・それ本当に似合うのか?」

食らいついた・・・・・




「なんだ着たいのか?」

「勘違いするんじゃねぇよ!!!誰も着るって言ってないだろ!!!ただ巫女服ってのはネットでしか知識なくて実際の収録のシーンでも演じたことねぇから実物がどんなものか気になっただけだよ」

はいツンデレいただき・・・・・本当は興味津々なのを浮かれた顔つきで分かるからチョロすぎるぞ・・・・





「ほら、花沢の所に行くぞ・・・」

九頭竜はさっきと、うって変わり機嫌が戻り教室から出て下駄箱に向かう・・・






それにしても巫女服か・・・・

俺の中の巫女服ヒロインは、巫女装束が両肩にはだけてそこから谷間が見えるところがいいんだよな・・・・それに加えてお兄ちゃんって言ってくれるのが・・・・たまらないと思う。

そういえば俺が知ってるエロゲの中で巫女服妹属性のヒロインっていなかったな・・・・

これを自分の彼女にやるのか・・・・・





さすがにそれは自分でも変態過ぎて抵抗はあるが・・・・いつかはやってみたいと・・・・・思う。・・・・・・・・・・いつかな・・・・・
















  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る