エンディング これからの物語

「ふ~~~~~~んふんふん~~~~~~」


季節は10月を終わりを迎えるとある休日の土曜日珍しく朝早く起き真っ先に出かける。





「はぁ~~~~~~買いすぎちゃったな・・・・・・」

俺はつい先ほど買い物し、両手に買い物袋を持ちさらにとっておきの物を入れたカバンを肩にかけ自慢の彼女の元に向かい上機嫌でインターホンを押す。

すると眠たそうな彼女が出迎えてくれた。






「乃希亜約束通りきたよ・・・・」

「ちっ・・・・もう来たのかよ・・・・」

なんで舌打ち?彼氏が来たのにこの仕打ちって・・・

そう思いながらも俺の彼女は可愛くあくびがするのを聞こえた。



「もうせっかくさっきまで寝てたのによ・・・・・ふぁ~~~~~」

「もしかして昨日仕事だったか?」

「ああ・・・・・結構気合れたからな・・・・・予想以上に遅くなっちまった。とりあえず上がれよ」

そう言いながら買い物袋の片方を持ち一緒に台所に向かった。

家に入るといつもの彼女だけしかいない雰囲気が漂う。




「それにしてもえらく買ったな」

「そりゃこの二日間で全制覇するからこれくらいは必要だろ。で、さっそくなにか作ろうか。腹減ったろ?」

「ううん。今はいらねぇよ。今はこれで十分だ」

そう言いながらどこから出したのかいつのもにか菓子パンをかじっていた。




「いやそれだけで足りないだろ。とりあえず簡単なものを作るよ」

ふと脳裏にベーコンエッグを移ってきたので冷蔵庫に材料があるか確認する。うん・・・・あるな。あとは先ほど買ったサラダのパックを出せばいいか。






「いや、後にしろよ。それより例の物持って来ただろうな?」

「おう、昨日の晩届いたぞ」

俺はそれを自分の子供が生まれたかのように見せる。それは昨日届いた俺の彼女が出演していた『ドキシス』の続編だ。

俺達はそれを土日を挟む休日の朝からぶっ続けでやる為にこの日を友人やバイトも声優の仕事をまるまる断った特別な日だ。

無論昨日届いたのでさだかちゃんの全裸ポスターを含む同梱版のセットを一通り見たのだが個人的にもっと目に焼き付けたいと思った。くそ~~~~後悔するなら一緒に持ってくれば良かった。




「それはいいけどお前の姉ちゃんはどう対処したんだよ」

「心配するな。この二日間は樹のとこでエロゲをやるって口留めしてるから大丈夫だろ。まぁそれでも地方のモデルの仕事があるから急に戻ったりはできないだろ」

運よく姉ちゃんもこの二日間用事があるから良かった。いやむしろそうするべきだ。

今まで姉ちゃん達のせいでこいつとのいいシーンを事あるごとに邪魔されたからたまに二人でいちゃつくのもいいだろう。






早速俺達は部屋に入りこのまだ開けてないパッケージを開けディスクを机の上のパソコンに入れ、ダウンロードをするので一緒に椅子に座りお互いの肩に密着しもたれながら完了するのを待つ。椅子はもう一つあったがあえてそうしなかったなんせこうした方がお互いの温度を感じ楽しくゲームを楽しめられるからだ。



俺はダウンロードを待ってる中、一緒に置いている台本に気にかかり彼女の許可を取り見る。

その台本のタイトルは『空の彼方の記憶続(仮)』と書かれておりその演じるキャラには袖織比奈と辰巳ノアと書かれていた。






「これって『そらかな』の続編だよな。嘘ネットでは続編はないって聞いてたのに・・・・もしかして昨日の収録って」

「そのエロゲの収録だよ。誰にも言うなよ?ちなみに・・・・今回の作品は比奈が攻略対象だってよ・・・・」

「マジ・・・・・・比奈の最後はあれだったのにか・・・・・」

その『そらかな』の最後というのは、比奈と主人公は結局どのルートを攻略しても最後は主人公を守る為に存在も主人公の記憶から消えるという悲し気なルートなのに・・・・

ついに報われるのか・・・・






「話の内容は・・・・」

「教えねえよ。そこは企業秘密だ。ただこれだけは言ってもいいか。比奈はあの後孤独な世界に人になるが・・・・・・・物語の主人公がすべてを捨てて助けるって内容のようだ」

「結局ネタバレしてるじゃん!!!聞くんじゃなった!!!」

「あ!!!!てめぇが教えて欲しい感じだしてるのが悪いだろうが!!!」

「教えろとは一言も言ってないんだけど」

「ならそんな感じで言うんじゃねぇよ。紛らわしい!!!」

言い方が間違えたか彼女は激怒しいつものように俺に突っかかる。けどそれだけだ・・・・その後彼女は強く怒鳴るだけで手は出さない。

俺の事を大切に思ってか、あの日、俺にエロゲ声優をばらされた日しか暴力を受けてない。




ダウンロードが完了しました





「おい、やっと終わったぞ」

「くそっ」

その画面を見て彼女は舌打ちし、俺の袖を話す。その時笑みが漏れてるのが見えた。







「よしやるか・・・・・」

「ああ・・・・・乃希亜。俺達はずっと一緒だ」

「何を言ってんだ当たり前だろ」

そう強く誓いながらお互い一つのマウスを手に添え肌を感じながらゲームを作動する。







『ドキドキ☆シスターメモリアル延長戦!!!!』






ゲームスタート












fin


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