悪役令嬢は執事と恋する

宮田

第1話

"ドンッ"

頭に衝撃がはしり私は倒れた

全身が凄く痛い

頭から血がでているのがわかる。


思い返すと私の17年の人生は最悪だった、

父親は私が小さい頃に家を出ていき、

母親は体を売ってお金を稼いでいた。

そのことで小学生の時から虐められていた。

高校にも行けず働いていた


死んでもよかったのかもしれない。



目が覚めるとそこは白い天井があった

「おぎゃーおぎゃー」

赤ちゃんが泣いている

ここは病院だろうか、死ななかったのか。

またあの生活に戻ってしまうのだろうか…

体を動かそうとしたら小さい手が見えた

あれ、これ私の手?

それより誰か呼んだ方がいいよね

「おぎゃー」(あの、)

……ん?

「おぎゃーおぎゃー」(あの、すみません)

あれ、私赤ちゃんになってる?

うそ…


そうこうしていると金髪の緑の綺麗な目をしたイケメンが近ずいてきた

お父さんかな…

すごく綺麗な服を着ている

「レノールお父さんだよ」

そう言い私の頬をなでる

温かい…

レノール…

私の名前?どこかで聞いた気がする…


"コンコン"

誰かがトビラをノックして入ってきた

綺麗なスーツを着たおじいさんだ

「レシル様馬車の用意ができました。」

そう言うとお父さんが返事をした

「さぁ、ラトリック家に帰ろう」

お父さんが言う

私はレノール・ラトリックと言うのか…

やはりどこかで聞いたような…


そうだ、前世でプレイしていた恋愛ゲームの悪役令嬢だ。

ということは、私は悪役令嬢に転生したってこと?

最悪だ…


よりによってどうして悪役令嬢なんかに、このまま生きてたら若いうちに死んでしまうんじゃないか?

前世と同じように

どうしよう…

でも、今の私にはどうすることもできないし

あのゲームでは17歳の時に死んでいた

まだ時間はある。

とりあえず誰にでも優しく迷惑をかけないでおこう


婚約するのはまだまだだろうし…





私が前世の記憶をもって生まれてきてから3年がたった


ラトリック家は父、母、兄、私、弟の5人家族で皆穏やかでどうしてゲームではレノールが悪役令嬢になったか不思議なぐらいだ。


父、レシル・ラトリックはラトリック家の当主で誰にでも優しくすごく頭が切れる金髪に緑の目をしている

母、リノロ・ラトリックはすごくまっすぐな性格で誰からも好かれている桃色の髪に黄色の目をしている

兄、サスト・ラトリックは今年7歳で人望が厚くみんなから頼りにされている父に似ている

弟、トーロス・ラトリックは今年生まれて母に似ている(正直めっちゃ可愛い)


ちなみに攻略対象は、

王の息子(第2王子)、ライト・フェバリート殿下

(レノールの婚約者)

王の息子(第1王子)、メラス・フェバリート殿下

一つ年上のクリア・リメート公爵

レノールの兄、弟


言語などはもといた所と同じだった

悪役令嬢になったといっても今は何も無いし婚約者の登場とかも当然無い

そして、私は色んな人に媚を売って売って売りまくっていた


けれど令嬢と言えど携帯もないこの時代、

ものすごく暇だ。

友人などいないし作る勇気もない

最近は本を読むことしかすることがない

けれど本を読むは好きだ、前世では家に帰るのが嫌でよく図書館で本をよんでいた


ラトリック家にはたくさんの本がある

その本達からいろいろな新しいことがわかった

まずこの世界には8大陸があり私が住んでいるところはそのうちのひとつドラパリア。

最近は大陸同士の争いは無い

そして勉強に関してはすごく簡単だった

最後にこの世界は魔法があるとゆうこと


魔法は火、水、緑、闇、光がありその他にも様々な魔法があり魔力がある人間は誰でも魔法を使うことができる。

魔力があるかどうか見るためには、6歳の誕生日の時に分かるらしい。

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悪役令嬢は執事と恋する 宮田 @miya21213

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