分厚い設定に裏打ちされた本格的なSFを読みたい方にオススメです!世界観は複雑ですが、大量の情報を流し込まれるわけではなく、少しずつ全容が見えてくるためとても読みやすいです。詳らかになるにつれて謎も増えていき、今後注目していきたい作品です。
不気味の谷を越えし者「レプリカント」機械生命体なる存在は我らを導く。驚異に哭いた”落日”の哥。牢獄—宿痾—足る虐殺が天国への階段を断ち切った。「新人類」は何を望む?人類は何を願う?進化へ臨む巡礼。魂の存在を問うた我らが魂を淘汰する。感嘆に唸る現象の海燦爛に降る残照の罪真実こそが我らの想像力を破壊する。覚醒器官の蠢動、今に”ヒト”よ扉を叩け——
普段読書をしない私でものめり込んで読むことが出来ました。非現実的ながら所々現実にありそうな表現があるので、想像が膨らみます。比喩表現が凄く好きです。あと自販機のシーンはやっぱりぞわぞわしました。続きが楽しみなので、わくわくしながら待っています…!
全てがレプリカント目線で書かれており登場する他のキーワードが現実世界にごくありふれたものと理解できるので、リアリティで考えるとこんな話はない、と片付けられてしまうが、そこにレプリカントという存在があるからこそ、不可解な点がうまく調和されていて面白いです。連載中とのことなので今後どのような現実のものが登場し、どうレプリカントが思考するか展開を楽しみに続きを期待しています。