第16話作戦
空から俺が闇の玉を三人へ落として三人で張った大きな黄色いバリアーは壊れて三人に直撃する。俺の勝ちと言ってもいいだろう。俺の闇の玉を受けて生きている者がいるはずがない。地面に大きな穴が空いてそこに三人が倒れていた。女神が闇の王に勝てるはずがなかったと俺は思う。三人から黄色い光が光って卵のようにヒビが入って天使へと進化した。まさか女神から天使へと進化をするとは面白くなって来た。俺は三人の前まで飛んで行く。
「良く生きていたな。あの闇の玉を受けて今まで生きていた者など見た事なかったのに。」
三人は俺の前まで歩いて来る。これで俺が負ければ俺の目的も謎の卵も壊れてしまう。俺が勝てば天使になった三人を仲間に加えて地球を滅ぼすのだ。俺は紫色の剣を右手に持って前田春香に斬りかかろうと思った時、空から多くの剣が飛んできた。俺の両腕と両足と赤紫色の羽に刺さる。
「ガハッ!」
俺は血を吐いて前田春香の方を見ると前田春香の周りに黄色いオーラが燃え上がっていた。
「これで終わりです。光の攻撃を受けなさい。」
剣から出て来た光の光線が俺目掛けて放たれた。俺の胸に大きな穴を開け街の先にある山まで吹き飛ばされる。これで俺は死ねるはずだった。しかし空から飛んできた一つの大きな宇宙船が俺の作った新しい地球へ降りて来た。
「無様だな。あれだけ地球を火の海にするとか言っておいて、自分の新しい地球を火の海にされてるではないか。」
俺の父、小山拓也である。父は俺を殺しに来たのかは知らないが今の俺を見れば無様と言われても仕方がないだろう。
「今すぐ宇宙船に運べ。奴らの相手はこの俺がしてやる。」
(やめろ!やめてくれ!)
俺は心の中で叫び続けた。俺の父に聞こえるはずもない。この新しい地球で戦っても何も解決などしない。あの青流を止めれば俺の父は死ぬ。青流は父を生き返らせるためのもの前田達が青流を止めれば父と戦わずにすむ。俺の父は強すぎる。悪そのものに取り憑かれて人間の形をした化け物だ。俺は今のままで父を止める事は出来ない。前田春香と橋本知香と菜生桜の力を信じるしかない。岩が落ちた途端前田春香と橋本知香と菜生桜は空高く飛んで魔法で弓を出して父に向けて発射する。俺は知っていたはず俺の父が強すぎる理由を。父は能力などを封印する能力を持っている。そのため、少しでも触られたら天使の能力は封印されてしまう。頼むから俺の父に触れられずになんとか倒してくれ。
「我と戦って勝てると思っているのか。」
天使が神に勝てるはずがない。俺のせいでこんな事になってしまった。俺は前田春香と橋本知香と菜生桜に謝らなくてはいけない。俺は父の仲間に再生装置に入れられる。早くて十分、遅くてに十分と言ったところである。俺が完全復活するまで前田春香と橋本知香と菜生桜が生き残れば父を倒せるかもしれない。前田春香と橋本知香と菜生桜は空から氷の粒を父に向かって飛ばすが父は避けて前田春香の後ろに回り込む。父は前田春香の肩をトンと触った瞬間、前田春香の天使の能力は封印されて水色の羽が消えて街に落ちて行く。
「前田さん⁉︎」
橋本知香と菜生桜は街の方に飛んで行く。しかし、父が黙って助けさせるはずがない。前田春香を見つけた橋本知香と菜生桜は手を伸ばす。その時、上から父が橋本知香と菜生桜の背中をトンと触った。橋本知香と菜生桜は天使の能力を封印されて前田春香の側に落ちて行った。俺は今何が起きているか分からないけど嫌な予感がした。
「もう終わりか。天使の能力が無ければただの高校生だな。」
今の前田春香と橋本知香と菜生桜に勝ち目はない。しかし、前田春香と橋本知香と菜生桜の目はまだ死んでいなかった。まだ、前田春香と橋本知香と菜生桜には作戦があるのだろうか。
「橋本さん、菜生桜さん準備できてる?」
橋本知香と菜生桜は頷いて前田春香の方を見る。紫色のオーラが前田春香と橋本知香と菜生桜に燃え上がって来て三人は悪魔へと変身した。釜を持って紫色の羽を広げて父の前まで飛んで行く。
「まだやる気か?天使でも悪魔でも同じ事だ。」
三人は釜で父に攻撃をする。しかし、俺の父に攻撃が効くとも思えない。再生装置のブザーが鳴り俺は完全復活したらしい。再生装置のガラスが開いて俺は急いで前田春香達のところへ向かう。
「小山君、どうして。」
「俺の言う事を聞けとは言わないけど俺がゲートを出すから誰か一人が青流を止めてくれそうすれば父は死ぬ。」
驚いた顔で俺を見る前田春香と橋本知香と菜生桜。俺がゲートを出すと前田春香がゲートに入って行ってしまった。俺は急いでゲートを閉じて父の方を見る。前田春香が俺の事を信じる。どうして誰も俺を責めないんだ。
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