第15話俺の目的の為に
次の日、俺はゆっくり目を開けると前田春香と橋本知香と菜生桜が俺をじっと見ていた。俺は起き上がってテントから出る。
「おはよう小山君。」
朝から元気の良い子達だ。菜生桜は朝ご飯を作っていて俺はあくびをしてスマホをいじる。誰もが気になると思うがスマホは圏外である。その為、電話などは出来ない。スマホが使えないのなら充電はどうなのかというと俺のスマホは82%である。俺がなぜスマホが82%もあるかというと毎晩充電をしているからである。俺は菜生桜が作ったご飯を食べてまた、魚を取りに行こうとすると菜生桜が走って行って渦を起こして魚を海岸に出す。俺はため息を吐いて海岸に落ちて来た魚を拾って水で洗って持って行く。
「随分と荒っぽいんだな桜。」
「別に、私が魚を海岸に叩きつけるのと小山君が魚を手で掴むのとではこっちの方が早いって分かるでしょ?」
たしかに俺が手で魚を掴んで取ってくるよりは早いが俺には荒っぽく見える。俺は魚を持ってみんなのところに戻る。しかし、俺の目的が成功するまであと少し、俺は不敵な笑みを浮かべる。俺はみんなのところに戻って包丁を持ってピーマンと玉ねぎとにんじんを切ってからもやしと一緒に炒める。その中に焼きそばの麺を入れて炒める。
「ねぇ、今日の小山君何か変じゃない?」
後ろにいる前田春香と橋本知香と菜生桜が俺の事を話していた。俺はみんなに先に食べているように言って担任の滝川先生のところに歩いて行く。俺は滝川先生の目をじっとみる。
「どうしたと言うのだ。小山…。」
悪いが俺はこんなサバイバル生活に何日も過ごすつもりはない。これ以上俺の目的を邪魔されたくない。
「今日でサバイバル生活は終わりにする事、分かったか。」
「はい。」
俺に逆らえるものはいない俺が全てを変えて自分の目的を達成するのである。俺の目的は一度この地球を火の海にして新たな世界を作り直す事。うまく行けば俺は神にもなれるかもしれない。俺は今日でサバイバル生活が終わる事をみんなに話す。みんなは全然嬉しそうではなかったが俺のおかげで帰れると言うのに何故みんなが嬉しくないのかは疑問である。この地球を一度火の海にする事、このサバイバル生活が終わったら戦争の始まりだ。俺は今、滝川先生が仲間だがこの後が問題なのである。俺の正体がバレれば前田春香と橋本知香と菜生桜の変身で死んでしまう可能性がある。俺にはこの目的を成功する必要がある。理由は一つ俺の親を殺した奴の子がこの学校にいるからである。もしも前田春香と橋本知香と菜生桜を操る事が出来れば100%成功するだろう。
「小山君遅いね。私、見てくるね。」
前田春香は森の方に走って俺を探しに行く。このサバイバル生活で俺の親を殺した奴の子と仲良くなったフリをして殺す予定が俺の親を殺してもない子を殺すのは気がひける。
「さぁ、戦争の始まりだ!」
地面から青いオーラのようなものが吹き出てきて同じクラスのみんなは慌てていた。俺は滝川先生の右手を掴んでから左手でゲートを出す。
「小山君…。」
走って来た前田春香だが今頃来たからといって今の青流を止める事など出来ない。例え変身したとしても。俺がゲートの中に入ろうとすると後ろで前田春香が変身しようとしている。俺は知っていたはずだったどんなに青流があるとはいえこの地球を壊す事は出来ない事も。何故、俺が地球を壊せないかと言うと俺の後ろで変身している前田春香は女神であるからである。女神それは俺の目的を壊す恐怖の存在。女神はこの地球にいると俺が地球を火の海にしても女神の力で再生させられてしまう。その為この俺も変身をしなければ勝てないのである。俺は滝川先生の右手を掴んでゲートの中に入る。前田春香は走ってゲートの中に入って来る。
「ここは…。」
目の前に広がる新しい私達の地球。俺は黒いオーラに包まれて変身する。前田春香はゲートの方に吹き飛んで行く。しかしゲートから橋本知香と菜生桜が入って来て前田春香を受けとめる。
「大丈夫?春香さん。まさか小山君がこんな事を考えてるだなんて。」
今の俺に前田春香達が勝てるはずがない。俺はゲートを閉じると前田春香と橋本知香と菜生桜は俺の方を見ている。三人から黄色いオーラに包まれて変身をする。三人は女神へと変身して俺の方に走って来る。俺は赤紫色の羽を広げて空高く飛んで紫色の槍を三人に投げる。
「この地球に君達の居場所はないよ。」
紫色の槍が地面に刺さった時、紫色の槍は爆発して三人は街の方に吹き飛んで行った。三人は立ち上がって綺麗な水色の羽を広げて俺の方にを飛んで来る。俺は慌てて大きな青いバリアーを張って三人の攻撃を守る。三人は水色の羽を大きく広げて氷の粒を俺のバリアーに向かって飛ばして来る。俺が張った青いバリアーにヒビが入って来て菜生桜が右足で俺が張った青いバリアーを壊して氷の粒を俺に向かって飛ばす。大きなビルに飛ばされてそのあとに三人の氷の粒が飛んできた。
「やりましたね。春香さん。」
「いいえ。まだ、小山君は生きてます。」
大きなビルの中から出て空高く飛び上がる。三人は両手を上に上げて三人で大きな黄色いバリアーを張る。俺の闇の玉を守れるか見ものだがもしもこの技で倒せなければ最終手段を使うしかない。最終手段とは俺がサバイバル生活中に育てていた謎の卵、それが生まれた時本当の恐怖が始まる。この新しい地球で戦っているうちにサバイバル生活中のみんなは避難している頃だろうか。怪我人や死人は出ただろうか。
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