第13話奇跡の生徒
第二回サバイバル生活二日目、俺はあくびをして起きると橋本知香はまだ寝ていた。俺は橋本知香を起こして自分のテントから出る。
「小山君おはよう。」
「おはよう菜生。」
菜生桜がにこやかに朝の挨拶をしてくる。俺は菜生桜に朝の挨拶をして菜生桜と海岸まで歩いて行く。
「あなた私の本性(悪魔)の事言ってないでしょうね。」
「ああ、誰にも言っていないから安心してくれ。」
多分、俺の言葉を信じてくれるのは前田春香と橋本知香と菜生桜だけだろう。俺は菜生桜の方を見ると菜生桜はため息を吐いて俺の方を見る。
「分かったわ、あなたの言葉を信じる。」
俺はホッとして海岸に座ると菜生桜は俺の隣に座った。
「海って綺麗だね。」
さっきまでの口調が嘘のように言葉遣いが良いじゃないか。まぁ俺にはどうでもいい事だろうか。俺は海を見ていつ自分の家に帰れるかを考える。
「小山君と菜生さん、朝ごはん出来たから食べよう。」
朝ご飯が出来たらしく俺と菜生桜は立ち上がってみんなのところに行く。俺と菜生桜は目が点になった。理由は橋本知香が今日の朝ご飯を作ったらしいんだがどう見ても食べられるのか不安だった。橋本知香は野菜炒めを作ったと言ったがほぼ丸ごと野菜が少し炒められただけである。
「なんだこの野菜炒めは。」
「だって私、料理した事ないんだもん。うわぁ〜ん。」
料理をした事がない女の子がいるとは少し珍しいと思う。もしも俺が橋本知香と一緒になったとしても料理が出来ないのはちょっと辛い。仕方がない俺が一から料理の仕方を教えるとしよう。一応橋本知香が作ってくれた野菜炒めを食べて俺は橋本知香の頭を撫でて自分のテントの中から今週の月曜日に発売したジャンプを出す。何で俺が今週の月曜日に発売したジャンプを持っているかと言うとサバイバル生活が始まったのが丁度月曜日だったからである。朝にジャンプを買った後に学校に行ったから最新のジャンプを持っているのである。
「小山君読み終わったら次貸して。」
そうだった前田春香は俺の家で一個前のジャンプまで読んでいたんだった。俺は頷いてジャンプを読み出す。
「サバイバル生活でトラブルがありましてサバイバル生活を中断したいんですが、どう思いますか?」
「サバイバル生活を中断してはいけない。サバイバル生活を制した者が奇跡の生徒なんだ。」
俺達が知らない間に滝川先生と校長先生でサバイバル生活の事を話していた。俺達は今日は海で遊ぶ事に決めた。
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