第7話お買い物
もしも帰ろうって言ったら怒られそうだから何も言わずに歩いて行こう。俺は前田春香に話しかけようとした時、橋本知香が先に俺に話しかけて来た。
「小山君、お昼ご飯何がいいかな?」
そういばお腹が空いて来たと思った。俺はこのショッピングモールに詳しくはない。出来ることなら橋本知香と前田春香の意見と同じにするのが良いと思う。
「橋本と前田に任せるよ。」
俺は橋本知香と前田春香が頼んだものを俺はどっちか一つを頼む。橋本知香と前田春香は席に座って頼んだ物を食べる。俺は少し食べた後に三人分の水をコップに入れて持って行く。
「ありがとう小山君。」
橋本知香が頼んだのはちゃんぽんで前田春香が頼んだのがチャーハンとラーメンのセットだった。俺はどっちかの物を頼もうと思ったんだが結局ハンバーガーのセットになってしまった。俺はハンバーガーを食べて橋本知香と前田春香の方を見ると二人揃ってめんをすすっていた。この二人はただ者じゃないと心の中で俺は思った。俺はポテトを一本一本食べていると橋本知香と前田春香が俺の方を向いて来た。俺は首を傾げて二人を見る。
「小山君、ラーメンとちゃんぽん少し食べてくれないかな?」
これは嫌な予感、二人の食べ途中の物を俺が食べる事になるとは俺はハンバーガーを二つずつ橋本知香と前田春香に渡して俺はラーメンとちゃんぽんを少し食べる。俺はラーメンとちゃんぽんを少し食べて橋本知香と前田春香の方を見るともういらないという顔で俺の方を見ている気がした。俺はラーメンとちゃんぽんを食べ終えて器を返しに行く。橋本知香と前田春香はハンバーガーをゆっくり食べていた。俺はポケットからスマホを出して橋本知香と前田春香がハンバーガーを食べ終わるのを待つ。二人が食べ終わって次どこに行こうかの話が始まった。
「小山君はどこに行きたい?」
はっきり言ってどこでもいいが橋本知香がせっかく言ってくれているのに俺が帰るとは言ったら嫌われるだろうか。時間はまだ、一時半である。俺はスマホをポケットの中に入れて橋本知香と前田春香の後を歩く。
「そうだな?カフェでテスト勉強はどうだ?」
二人は頷いてカフェに向かって行った。カフェに着いた俺達は席に座ってテスト勉強をする。今回のテストは国語、数学、英語、科学、現代社会なのだが赤点になると補習などが大変である。天国の補習無しか悪魔の補習倍か。どっちにせよ赤点にならなければ良いだけの話だ。俺は過去問を見て頑張って解くがスラスラ書けている橋本知香と前田春香が凄いと思う。
「なぁ前田、この問題ってどうやってやるんだっけ。」
前田春香はニコッと笑って俺の隣の席に座って過去問のやり方と答えを教えてくれた。俺は前田春香の教え方が良いのか問題のやり方が分かった。俺は橋本知香の方を見ると橋本知香はほっぺを膨らませていた。多分俺と前田春香が仲良しに見えたのだろう。仕方がないこうなったら二人から教えてもらう作戦で行こう。
「前田と橋本、この問題教えて欲しいんだが。」
二人顔を赤くしながら俺の両隣に座る。俺は前田春香と橋本知香から教えてもらった過去問の答えを書いて過去問を終わらせる。
「やっと終わったー。」
「お疲れ様、小山君。あれ?最後の問題だけ答え書いてないよ。」
なぜ俺はこの問題だけ答えを書かなかったのだろうか。多分前田春香と橋本知香の答えを聞きそびれたのだ。俺は最後の問題の答えを書いて過去問をバッグの中に入れる。明日はテストで俺は家の前で橋本知香と分かれる。俺と前田春香は一緒に歩いて帰る。俺は明日のテストをどうするかを考える。俺は自分の部屋のベッドで横になった時、インターホンの音がして俺はドアを開けて出ると前田春香だった。
「どうしたんだ?」
「勉強一緒にやろうかなって思って。」
前田春香は占い師か何かだろうか。俺がさっきまで考えていた事が現実になっているではないか。仕方がない一緒に勉強するとしよう。四時半から七時半まで勉強して俺は前田春香を見ると前田春香は寝ていた。俺はお風呂に入って考えるが何も浮かんでこない。まぁどうせ隣の家が前田春香の家だから別に送って行けばいいだけだ。俺は頭と体を洗ってから出る。服を着た後に前田春香を起こす。
「前田、もう8時半だぞ。」
「え⁉︎じゃあ小山君の家に泊まるね。」
こらこら、俺の家は泊まる為にある訳ではない。俺は立ち上がって前田春香の家まで送ろうとした時、俺の部屋のドアが開く。なんていうタイミングで姉が俺の家に来るんだ。
「小山にも彼女ができたのね。」
来てくれたのに悪いんだが早く帰ってくれ。なぜなら姉はお風呂から出る時にタオルを体に巻いたまま出てくるからだ。俺は姉を外に出そうとするが姉は俺のベッドの上に座る。何で人のベッドに勝手に座る。同じクラスの奴らなら座っても良いが家族に座られるのは嫌だ。姉は家から出て行ってドアを閉める。前田春香は俺の方を見てニコッと見てるが俺の部屋に本当に泊まる気なのだろうか。俺は夜ご飯を作りにキッチンに行く。
「夜ご飯作るんなら私が手伝うね。」
女の子が料理が出来るのは知っているが俺が作るのは適当だ。味噌汁を作る日もあればカレーを作る時もある。俺は皮をむいてから包丁を持って適当に切ると前田春香は慌てて俺の手から包丁を取る。何をするんだと言おうとしたが多分、俺が悪いのだろう。
「小山君、そんな切り方じゃぁ危ないよ〜。」
そんな事を言われても男というのは料理を適当に作るのではないか?前田春香が料理を作り始める。俺は机を拭いておいて料理が出来るのを待つ。
「小山君って料理出来ないんだね。」
出来ない訳じゃないとは言えな無いな。前田春香は作った料理を机に置いて床に座る。料理は豚汁と牛丼と野菜が置いてある豚汁を見ると俺が適当に切ったせいで大根が粉々だ。前田春香は豚汁に入った大根を見て笑っていた。いつもなら適当に料理をしたものを食べていたが大根以外の具はしっかりきれていてなにか違う。前田春香は料理も出来て優しい女の子。俺達がご飯を食べ終えて立ち上がった。その時、インターホンが鳴って俺はまた姉かと思ってドアを開ける。
「小山君、こんばんは〜。」
今何時だと思っている。残り一分で十時になるんだがまぁさっさと帰ってもらうとしよう。
「それで何の用だ?」
「今日、小山君の家に泊めて欲しいの」
何を言うかと思えば、泊めて欲しいと言われても前田春香も泊まると言うのにどうして橋本知香も俺の部屋に泊まりたがるんだろか。
俺はため息を吐いて橋本知香を家に上げる。これはやっぱり変なのだろうか。急にスマホがなって慌てる俺だったがお父さんもお母さんも俺にはいない事を思い出した。お父さんもお母さんも長野で仕事をしているんだった。俺は少し安心してスマホを見ると友達の石田紘平から電話が来ていて俺はかけ直すと石田紘平が出る。
「悪い、忙しくて出られなかった。」
俺の声が相手に聴こえているかは分からないが一応話しておこう。
「大丈夫だよ。少し話がしたかっただけだから。」
ならわざわざ電話をしてくるなと言いたいものだ。俺は電話を切ってため息を吐くと橋本知香が抱きついてきた。なんなんだ一体少しビックリしたではないか。まぁ怒る必要も無いからこのままいるとしよう。
「小山君ごめんね。つい癖で。」
どんな癖だ。普通癖というのはペンを回したり頭をかいたりのはずなのに抱きつくのが癖とは初めて聞いた。俺は立ち上がって布団を敷いて寝ようとする。
「ねぇ小山君、私たちはどこに寝れば良いの?」
前田春香は首を傾げながら言う。布団が一つしかないから床で寝て欲しい。だが女子が床で寝るのはどうなんだろうか。
「分かった。三人で一つの布団で寝るのね。」
なぜそうなる俺は一人で布団で寝て前田春香と橋本知香は床で寝るという考えだったんだがどうして一緒に寝る事になるんだ。俺は目をつぶって寝ようとすると前田春香と橋本知香か俺のほっぺを突く。早く寝たいのにどうして邪魔をするんだ。
「ねぇ、ちょっと話をしてから寝よう。」
仕方がないな話をするか。話をして二時間が経って夜の十二時になってしまった。
「良い加減にして早く寝よう。」
前田春香と橋本知香は頷いて目をつぶって寝る。俺も目をつぶって寝る。
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